梅雨(つゆ)への扉?-Up At Minton's, Vol. 2 / Stanley Turrentine Blue Note BLP 40702007/05/31 21:41

Up At Minton's, Vol. 2 - Stanley Turrentine

 加持です。新潟は入梅前でも無いのに雨、アメ、あめ・・・お陰で風邪引きかけました。
 で今日は、衣替え前日なんで季節ネタが話せるアルバムを・・・。


 1961年に録音された、スタンリー・タレンタイン(Stanley Turrentine)を主役とした「ミントンズ・プレイハウス」でのライブ録音です。

 ホレス・パーラン(Horace Parlan)を核とした「Us Three」トリオに、当時売り出し中のグラント・グリーン(Grant Green)を加えたこのアルバム、アーシー、ファンキー&グルーヴィー!!!と書いてもまだ足りないか。

 ボビー・ティモンズ(p)、ジュニア・マンス(p)、あとスリー・サウンズ辺りが嫌いな人は、体(心にも)に悪いので避けておいて下さい・・・とにかく、胃もたれする位、どす黒い(笑)。


 Volume 2の曲目を見ると、この季節(天候)の移り変わりにぴったりなスタンダードをずらっと並べておりますね。

 スロー・ブルースの「Later At Minton's」に始まり、バラット風アレンジで「降っても晴れても(Come Rain Or Come Shine)」、アップテンポの「Love For Sale」と続き、最後は日本でも論議が復活しそうな「サマータイム(Summertime)」と続きます。


 ・・・・中でもお勧めは3曲目、アップテンポで展開される「Love For Sale」です。

 演奏時間は15分とかなり長目ですが、途中にテンポを換えるなど、アレンジがしっかりしているので、飽きず(ダレずに)に聴き通せます。

 主役のタレンタインのアーシーなテナーはもちろんのこと、バックの4人もかなりイケイケの演奏を聴かせてくれますよ。
 ・・・しかし、フロント陣を置き去り(?)にして爆走する「Us Three」トリオのグルーヴ感は何度聴いても凄いですねー。


●Up At Minton's, Vol. 2 / Stanley Turrentine Blue Note BLP 4070

01. Later At Minton's (Stanley Turrentine) 13:52
02. Come Rain Or Come Shine (J.Mercer/H.Arlen) 08:44

03. Love For Sale (Cole Porter) 15:01
04. Summertime (George Gershwin) 07:18

Stanley Turrentine (ts) Grant Green (g) Horace Parlan (p) George Tucker (b) Al Harewood (ds)
Recorded on February 23, 1961 at "Minton's Playhouse", NYC


●おまけ
 日本では、夏期間だけ時計の針を1時間早めるサマータイム制度は、賛否両論入り混じって導入は?みたいですが、高緯度の北海道では、2006年まで期間中出社時間を1時間早める「北海道サマータイム」なるキャンペーンを行っていたそうですね。先程ネット調べて判りましたよ(やるじゃん、北海道!!)。

【付記 2020.05】
 日本盤で再発されなかったこのアルバムですが2019年、遂に待望の再発となりました。
ブルーノート・レコードのファンで未聴の方がいれば、是非とも購入下さいませ。