A night in Tunisia (Arr. Michael P. Mossman)2011/09/09 22:13

「Requena Big Band Jazz Ensemble (Spain)」の演奏による「A Night in Tunisia (Dizzy Gillespie)」。

ビックバンドアレンジは、OTBのトランペッターだった「Michael Mossman」。



動画のリンク切れてたので、張り替えました(2020年01月)

ホレス・シルヴァー(Horace Silver)の珍しいライブDVD2008/05/01 21:57


 前から気になっていたホレス・シルヴァー・クインテットのライブDVDをYouTube で発見したのでご紹介します。
 フロントは、トム・ハレル(tp,flh)とボブ・バーグ(ts)。
 ブルーノートが西海岸に拠点を移したあとに発売された『Silver 'N' シリーズ』から何曲か演奏しているのが嬉しいところ。

 なおDVDの仕様はリージョン1 (アメリカ合衆国およびカナダ)なので注意。

Bob Berg With Horace Silver Quintet 1974 - 1

Bob Berg With Horace Silver Quintet 1974 - 2


Horace Silver Quintet - Liberated Brother - Umbria Jazz Festival 1974


Horace Silver Quintet - UMBRIA JAZZ -

01. Opening
02. Adjustment
03. Barbara
04. In Pursuit of the 27th Man
05. Song for My Father



エリック・ドルフィーの1961年ライブ映像(YouTube)2008/04/19 23:42


●Eric Dolphy Quintet - G.W.

 エリック・ドルフィーの動く姿を捉えたこのビデオは、1961年8月30日SWF TV JAZZ Concertでのライヴ映像の様です。
 メンバーは多分、下記の通りだと思われます。

 Benny Bailey (tp) Eric Dolphy (as, bcl) Pepsi Auer (p) Jamil Nasser (b) Buster Smith (ds)
 Recorded on August 30, 1961 at "Funkturm Exhibition ", Berlin, West Germany.



 ※再生が途切れる(重い)場合は、一時停止( || )ボタンを押して、データが十分にバッファするまで、しばらく待ちましょう(笑)。


 ついでにエリック・ドルフィーのDVD、探してみました。
 日本が誇る山下洋輔トリオをはじめとした、アヴァンギャルド/フリー系の人達は、映像で見ると印象がまったく違ってきますね。

●In Europe / Eric Dolphy



●Stockholm 1964 / Antibes 1960


『第11回新潟ジャズストリート』が開催されました。2008/01/20 21:09


 降雪続く新潟市内で1月19日(土)、「第11回新潟ジャズストリート」が開催されました。
 今回は都合がつかず行けなかったのですが、参考までに概要を掲載しておきます。

 ・・・ああっ、行きたかったなあ(泣)。


●第11回新潟ジャズストリート●

◆開催日:1月19日(土) ◆代金:フリーパスチケット1000円 1ドリンク500円
◆主催:新潟ジャズストリート実行委員会
◆協力:第18回にいがた国際映画祭実行委員会
◆協賛:サッポロビール(株) 新潟支店


●会場●

 01. ジャズ喫茶A7 (西堀前通3)
 02. コーヒーショップ器 (営所通1)
 03. 可児・フラウ・エバ (古町通1)
 04. ジャズ喫茶スワン (西堀通1)
 05. ジョイアミーア (東堀通7)
 06. パルティア (古町通7 橋田ビル5F)
 07. ジャズ フラッシュ (東堀通5)
 08. ブルーノート (東堀通8 ライオンタワービル3F)
 09. パルム (古町通6)
 10. マキ (古町通6)
 11. いずみや (古町通6)
 12. スタジオドリーム (東堀通1 パークサイド白山1F)
 13. 蔵織 (西堀前通1)
 14. からかみ屋 (東堀通5)
 15. 新潟国際情報大学 1Fカフェテリア (上大川前通7)
 16. ホテルオークラ新潟 3Fバーエジンバラ (川端町6)
 17. クロスパル新潟 4F映像ホール (礎町通3ノ町)
 18. ぽるとカーブドッチ 新潟市歴史博物館みなとぴあ内 (柳島町2)
 19. 信濃川ウォーターシャトル アナスタシア号 (万代橋西詰め)
 20. もみじ屋 (西大畑町)
 21. 砂丘館 (西大畑町)
 22. ポンパドール・リヨン (米山4)
 23. 楼蘭 (笹口2)


●新潟ジャズストリート - Niigata Jazz Street

ホレス・シルバー(Horace Silver)のライブ盤あれこれ2007/11/05 14:12

EMR-CD-1003 Horcae Silver

 今日はなんとなく、ホレス・シルバー(Horace Silver)・クインテットのライブ盤をまとめてご紹介します。

 なおメインで紹介する、ホレスの自主製作盤「The Natives Are Restless Tonight (Emerald EMR 1003)」は、もうアマゾンでは入手出来ないようです。

 曲は、大ヒットアルバム「Song For My Father(Blue Note 4185)」から3曲と、「The Cape Verdean Blues(Blue Note 4220)」から1曲(別テイク含めると2曲)という構成です。

 このライブ、ホレスのピアノも凄いが、テナーのジョー・ヘンダーソン(Joe Henderson)はさらに凄い。
 まず「Song For My Father」ではアルバム同様のソロ構成で、ジョーが吼え(笑)まくります。

 続く急速調の「Natives Are Restless Tonight」では、出番の少ない(笑)カーメル・ジョーンズ(Carmell Jones)がここぞとばかりにクリフォード・ブラウン直系の流暢なソロを聴かせてくれます。

 哀愁漂う「Que Pasa」は、テーマ部はアルバム・ヴァージョンとちょっと違う(ホーン陣のブローが結構しつこい!)のが面白いところです。
 ソロも壮絶であり収録時間も15分弱と長尺なので、聴く方も結構気合が必要なトラックです。


 「The African Queen」では、トランペットが陰影の濃い演奏が特徴のウディ・ショウ(Woody Show)に代わります。
 ソロ1番手に登場するジョー・ヘンダーソンも、悲鳴に近い壮絶なブローを展開、ウディの熱いにバトンタッチします。

 最後に収録された別テイクは、チョット音質が落ちますが、本テイク同様の熱い演奏が展開されます。


 後ろの方に、最近発売された自伝、4枚組ベスト・アルバム、発売されているライブアルバムなどをまとめておきました。
 気になるCDがありましたら、チェックしてみて下さい。ビデオも。


●Horace Silver - The Natives Are Restless Tonight (Emerald EMR 1003)

01. Introduction *1 01:09
02. Song For My Father (Horace Silver) *1 10:32
03. The African Queen (Horace Silver) *2 08:59
04. Natives Are Restless Tonight (Horace Silver) *1 11:28
05. Que Pasa (Horace Silver) *1 14:58
06. The African Queen (Horace Silver) -alternate take- *3 10:20

*1
Carmell Jones (tp) Joe Henderson (ts) Horace Silver (p) Teddy Smith (b) Roger Hamphries (ds)
Recorded on April 16, 1965 at "Half Note", NYC.

*2
Woody Show (tp) Joe Henderson (ts) Horace Silver (p) Larry Ridley (b) Roger Hamphries (ds)
Recorded on February 11, 1966 at "Half Note", NYC.

*3
Woody Show (tp) Joe Henderson (ts) Horace Silver (p) Larry Ridley (b) Roger Hamphries (ds)
Recorded on February 18, 1966 at "Half Note", NYC.



●自伝:Let's Get to the Nitty Gritty: The Autobiography of Horace Silver



●4枚組ベスト・アルバム(Blue Note)



●1958 V.A. - Newport Jazz Festival 1958, Vol. I: Mostly Miles (Phontastic [Swd] PHONT NCD-8813)

●1961 Doin' The Thing (Blue Note BLP-4076)



●1962 Paris Blues (Pablo PACD 5316-2)



●1964 Live 1964 (Emerald EMR-1001)

●1965 The Natives Are Restless Tonight (Emerald EMR-1003)

●その他



新潟ジャズストリート-200707・・・Duke Ellington Memorial2007/07/14 15:21

新潟ジャズストリート200707-新潟三越前にて
 加持です。約1週間のご無沙汰です。・・・で、台風4号が本州に上陸しそうでうね。


 新潟では今週末、「新潟ジャズストリート-Duke Ellington Memorial-」と題した、プロ、アマ入り乱れてのジャズライブが繰り広げられています。

 写真は、ストリート会場2(三越新潟店前)で先程まで演奏していた「シェガンサ」という名前のバンドさんです。

 テナー、ヴァイオリン、ギター、ベース、ドラムスの編成で、ボサノヴァなどを演奏していましたよ。


 全23会場は、各日千円でフリーパス、何処でも出入り自由です。今日、明日の各会場では、夜半まで演奏が行われているようです。

 ・・・・ただし、古町のストリート会場(3会場)は、無料です。なので明日の古町は、お買物ついでにジャズが聴けますよ。

 ちなみに明日のストリート会場では、昼12時~午後2時半に演奏があるそうです。

詳しい情報は、下記HPを参照して下さいタイムスケジュールもあり)。

●新潟ジャズストリート●2007/07/14 (sat) - 15 (sun)●
http://www.niigata-jazzstreet.com/


 ・・・新潟に居るので、ちょっと宣伝してみました。
 うーん、時間の余裕が出来たら、どこかのビック・バンドに入って演奏してみたいものです。

山中湖畔でのBLUE NOTEライブ(2)-Mt.Fuji Jazz Festival '86 with BLUE NOTE Vol.22007/05/10 01:32

Mt.Fuji Jazz Festival '86 with BLUE NOTE Vol.2

 加持でーす。夜中なのに室内だと蒸し暑いなーとおもったら・・・オーディオとパソコンをフル稼働しているせいでした・・・わははは(寝不足でハイになりかけてます)。


 ・・・では引き続き、「マウント・フジ・ジャズ・フェスティバル '86」のビデオ(LD)をご紹介します。「Vol.2」ですよ。

 あ、ここでも最初にアルフレッド・ライオン(Alfred Lion)のスピーチが挿入されていますね。


●Mt.Fuji Jazz Festival '86 with BLUE NOTE Vol.2 Toshiba EMI L080-1088

●Freddie - Woody - 2 trumpets 偉大なトランペッターたちに捧ぐ

01. Desert Moonlight (Suguru Sasaki)
02. Misty (Erroll Garner/Johnny Burke) [Freddie + trio]

●Michel Petrucciani Solo : Pianism

03. Autumn Leaves (Jacques Prevert/Joseph Kosma)

●Jackie McLean Quintet / Cedar Walton Trio Tribute to Sonny Clark

04. Cool Struttin' (Sonny Clark)
05. Sonny's Crib (Sonny Clark)



 「Vol.2」は、玄人好みのメンバーが顔を揃えており、お祭り騒ぎの「Vol.1」とは異なり、各人の演奏をじっくり楽しめるようにプログラムが組まれています。

 「ウディ-フレディ」コンビの「Desert Moonlight」は18分にも及ぶ演奏、トランペット好きにはたまらない映像です。しかしここでの2人、絶好調ですねー。
 特にフレディが、ビリー・ヒギンズのドラムに煽られながら体を揺すりつつソロを取る場面、必見です。
 次の「Misty」は、フレディがフリューゲル・ホルンに持ち替えての演奏です(ウディ、ケニーはお休み)。
 ソロの途中、何かが降りてくるのを待つかのように天を仰ぐフレディ・・・・。


 次のセットは、ミッシェル・ペトルチアーニ(Michel Petrucciani)のピアノ・ソロです。
 1曲だけですがアップテンポで演奏される「Autumn Leaves」、小さい体を大きく揺すりながらの演奏は、「凄い!」の一言です。


 最後は、ジャッキー・マクリーン(Jackie McLean).がリーダーのソニー・クラーク(Sonny Clark)に捧げる演奏です。

 日本での大ヒットしたブルース・ナンバー「Cool Struttin'」、ステージ脇で現社長のブルース・ランドバルがゴキゲンな顔で体を揺すっている姿が微笑ましいですね。
 あと、近くにアルフレッド・ライオンと小川隆夫さんがいると思われますが、画像では確認出来ませんでした、残念。曲の最後あたりにマイケル・カスクーナの姿は見えたのですが・・・。

 ラストの「Sonny's Crib」、ジャッキーのソロに合わせて、ウディがゴキゲンなのか?指でカウントを取ってます・・・このあたり、映像ならではの楽しみ方ですか・・・・。



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●Freddie - Woody - 2 trumpets 偉大なトランペッターたちに捧ぐ

Freddie Hubbard(tp) Woody Shaw(tp) Kenny Garrett(as)
Cedar Walton(p) Buster Williams(b) Billy Higgins(ds)

Recorded on August 31,1986 (Sun) 13:25 - 14:20 2nd set/3rd Day

set list
01. Desert Moonlight (Suguru Sasaki)
02. Sandu (Clifford Brown)
03. Misty (Erroll Garner/Johnny Burke) [Freddie + trio]
04. Ugetsu (Cedar Walton)


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●Michel Petrucciani Solo : Pianism

Michel Petrucciani(p)

Recorded on August 31,1986 (Sun) 14:40 - 15:15 3rd set/3rd Day

set list
01. Beautiful Love
02. A Child Is Born (Thad Jones)
03. Autumn Leaves (Jacques Prevert/Joseph Kosma)
04. Turn Around
05. Night & Day (Cole Porter)


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●Jackie McLean Quintet / Cedar Walton Trio Tribute to Sonny Clark

Woody Shaw(tp) Jackie McLean(as)
Cedar Walton(p) Buster Williams(b) Billy Higgins(ds)

Recorded on August 30,1986 (Sat) 2nd Set/2nd Day

set list
01. Minor Meeting (Sonny Clark) [piano trio]
02. Cool Struttin' (Sonny Clark) [quintet]
03. Sonny's Crib (Sonny Clark) [quintet]
04. Blue Minor (Sonny Clark) [quintet]

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 最後に、当日の演奏曲目、演奏メンバーなどのデータは、「マウント・フジ・ジャズ・フェスティバル」の公式パンフレットや、ジャズ雑誌に掲載された広告、成田正氏の来日ジャズメン・データベース、等々を参考に作成しております。あしからず。



●おまけ●


山中湖畔でのBLUE NOTEライブ!-Mt.Fuji Jazz Festival '86 with BLUE NOTE Vol.12007/05/09 22:20

Mt Fuji Jazz Festival with BLUE NOTE Vol.1

 加持でーす。しかし、いきなり暑くなってきましたねー。
 うちの仕事場は、温度が25度まで上昇しまして・・・・アイスが恋しい季節になりました(~~)。


 ・・・では今日から、やり損ねていた「マウント・フジ・ジャズ・フェスティバル '86」のビデオ(LD)をご紹介します。

 山梨県の山中湖湖畔特設ステージをメイン舞台に1986年から始まったこのライブ、映像の一部は「日本テレビ」系列、音は「NHK-FM」を通じて放送されていますので、お持ちの方も多いでしょう。
 このビデオ(LD)は、その素晴らしいライブの模様を「公式パッケージ」とて発売したものです。


●Mt.Fuji Jazz Festival '86 with BLUE NOTE Vol.1 Toshiba EMI L080-1087

●OTB featuring Harry Pickens Trio [Tribute to Bud Powell]

01. Nathan Jones (Ralph Peterson)
02. OTB (Michael Philip Mossman)

●Art Blakey's Now & Then Jazz Messengers

03. Minor Holiday (Kenny Dorham)
04. Uranus (Walter Davis Jr.)



 まずは演奏に入る前、山中湖畔の映像の後、アルフレッド・ライオン(Alfred Lion)のスピーチが見れるのが嬉しいですね。
 多分、初日の第4ステージ、アンドリュー・ヒル(p)の演奏前のスピーチでしょう。


 それでは簡単に内容を紹介していきましょう。

 最初に登場するバンドは「OTB」です。
 ビデオに収録された2曲は、以前ご紹介した「OTB Live At Mt. Fuji Manhattan Blue Note BST 85141」でも聴くことが出来ます。

 まずはラルフ・ピーターソン作の「Nathan Jones」、最初にソロを取るマイケル・モスマンがカッコいいです。私もいつか、あんな風に吹いて見たいものです。
 ・・・で、最後にドラム・ソロを取るラルフです。往年のマックス・ローチばりの黒いサングラスをかけ、途中、ステックを飛ばしてしまう程の熱演を繰り広げます。あ、つばも飛ばしてるし・・・・。

 続く「OTB」、最初のケニー・ギャレットの熱いブローがいいですねー。


 次に登場するのは、アート・ブレイキー(Art Blakey)率いる”新旧オールスター”ジャズ・メッセンジャーズです。
 ここでは、ジャム・セッション風の演奏を繰り広げられます・・・ただし、惜しいことにテーマ部分のアンサンブル、かなり荒いです。
 特にウォレス・ルーニーが緊張し過ぎ?なのか、遅れ気味に聴こえます。どうした、ウォレス!


 まず3人のベテラン達は・・・。
 テナーのジョニー・グリフィン(Johnny Griffin)と、トロンボーンのカーティス・フラー(Curtis Fuller)はマイペース、黄色いサングラスをかけたウォルター・デイビスJr.(Walter Davis Jr.)は、唸り声を上げながらソロを弾いてますね・・・。
 あ、カーティス・フラー、ベレー帽に穴を空けてミュートの代わりにしているのが面白いですね。

 対する新(現)メンバーは・・・・。
 一番の注目は、ベースのチャーネット・モフェット(Charnett Moffett)ですかねー。溌剌としたプレイに好感持てます。
 ”マイルスそっくりさん”ウォレス・ルーニー(Wallace Roney)は、イマイチ乗り切れていない感じがしますが、「OTB」にも参加していたケニー・ギャレット(Kenny Garrett)は、アート・ブレイキーの好バッキングの中、切れのある演奏を聴かせてくれます。


 権利の問題があって面倒かもしてませんが、そろそろDVDで再発売してもらえないでしょうか?東芝EMIさん・・・。


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●OTB featuring Harry Pickens Trio [Tribute to Bud Powell]

Michael Philip Mossman(tp) Kenny Garrett(as) Ralph Bowen(ts)
Harry Pickens(p) Kenny Davis(b) Ralph Peterson(ds)

Recorded on August 31,1986 (Sun) 1st set/3rd Day

※CD edition - OTB Live At Mt. Fuji Manhattan Blue Note BST 85141

set list
01. Parisian Thoroughfare (Bud Powell) [piano trio]
02. Celia (Bud Powell) [trio]
03. Over The Rainbow (H.Arlen/E.Y.Harburg) [piano solo]
04. All God's Children Got Rhythm [trio]
05. Blue Pearl (Bud Powell) [trio]
06. Un Poco Loco (Bud Powell) [trio]
07. Nathan Jones (Ralph Peterson)
08. Elevation (Ralph Bowen)
09. OTB (Michael Philip Mossman)


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●Art Blakey's Now & Then Jazz Messengers

Wallace Roney(tp) Curtis Fuller(tb) Kenny Garrett(as) Johnny Griffin(ts)
Walter Davis Jr.(p) Charnett Moffett(b) Art Blakey(ds)

Recorded on August 30,1986 (Sat) 17:20 - 18:30 5th Set/2nd Day

set list
01. Minor Holiday (Kenny Dorham)
02. Birdlike (Freddie Hubbard)
03. Along Came Betty (Benny Golson)
04. Uranus (Walter Davis Jr.)
05. Band Introduction (Last Theme)


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 蛇足ですが、映像があると、演奏中の運指が確認出来るので嬉しいです。
 特にトランペットの場合、たまに「変え指」といって、通常のとは別のキーの抑え方をして演奏する人もいるので、そのあたりは参考になります。その他、奏法は実際に見ないと・・・。

●CD - OTB Live At Mt.Fuji (amazon)
Live at Mt. Fuji

●品切れですが、1999年にビデオ再発してたんですね。

●おまけ●


1986年マウント・フジでのライブ盤!-OTB Live At Mt. Fuji [Blue Note BST 85141]2007/04/23 22:51

BST85141 OTB Live At Ft.Fuji

 加持です。A.ライオンの希望で、1986年のマウント・フジにも出演したアンドリュー・ヒル(Andrew Hill)が、現地時間20日に肺ガンのため75歳で亡くなったそうです。
 つい最近、「新生ブルーノート」に戻ってきたばかりで、旧譜の復刻も順調に進んでいたのに・・・・本当に残念です。
 そんな訳で今、手持ちのCDを片っ端から聴いています。一通り聴き終わったら、好きなアルバムをランダムに紹介して、私なりの追悼としたいと思いますが、まずはこちらのけりをつけましょう・・・。


 さて、日本に舞台を拡大した新生ブルーノートは1986年8月末、山梨県の山中湖畔で3日間に渡り繰り広げられたライブ・プログラムから1枚だけアルバムを発売します。それが「OTB Live At Mt.Fuji」です。

 当日のプログラムは前半、リズム・セクションのみで「バド・パウエルに捧げる」プログラムを演奏します。

 ピアノのハリー・ピケンズは、アップテンポの1曲目「A Parisian Thoroughfare」からパウエル風の流暢なタッチの演奏を聴かせます。まさにバリー・ハリス(p)の「At The Workshop (Riverside)」を再現したような感じで。

 で、一番の聴き所はやはり、ピアノ・ソロによる「虹の彼方に(Over The Rainbow)」でしょう。
 多少走り気味で落ち着きの無い「オリジナル演奏」に比べスロー気味で、会場いっぱいに響き渡るかのような演奏は気持ちイイデスネ。

 なお全ての演奏は、バド・パウエル(p)本人がブルー・ノート・レコードに残した演奏のフォーマットを可能な限り忠実に再現しているので、オリジナルと聴き比べてみるのも一興かと思われます。


 後半は、OTBのメンバー全員揃って、メンバーのオリジナルを3曲演奏します。内、2曲は2枚目のアルバム「Inside Track」からで、テーマ曲の「OTB」のみデビューアルバムの収録曲です。
 まずスタジオ録音よりもリズム陣(特にドラム)のキメが多くなっており、1年でメンバー全員が急成長している事を実感出来ますね。

 最後の「OTB」、ハリー・ピケンズ(p)がソロの途中に「朝日のようにさわやかに」の1節を挟むのですが、気づいた一部のお客さんが歓声で応えています。いいですねーこの一体感。


●OTB Live At Mt. Fuji Manhattan Blue Note BST 85141

01. A Parisian Thoroughfare (Bud Powell) [trio] 03:31
02. Celia (Bud Powell) [trio] * 04:45
03. Over The Rainbow (H.Arlen/E.Y.Harburg) [piano solo] * 03:04
04. Blue Pearl (Bud Powell) [trio] 04:43

05. Nathan Jones (Ralph Peterson) 11:23
06. Elevation (Ralph Bowen) 11:39
07. OTB (Michael Philip Mossman) 11:35


OTB featuring Harry Pickens Trio [Tribute to Bud Powell]

Michael Philip Mossman(tp) Kenny Garrett(as) Ralph Bowen(ts)
Harry Pickens(p) Kenny Davis(b) Ralph Peterson(ds)

Recorded on August 31,1986 (Sun) 1st set/3rd Day

* Does not appear L.P. configuration


●おまけ

 成田正氏の作成したWEBデータベースで検索すると、アルバム収録曲の他に、「All God's Children Got Rhythm」「Un Poco Loco (Bud Powell)」が演奏されたそうです。
 「Un Poco Loco」におけるR.ピーターソンのドラム、是非聴いてみたいですね。マックス・ローチ(ds)のようにカウベル使ったのかな?


 次回は、東芝EMIから発売された「ライブ映像」のレーザーディスク2枚を紹介する予定でしたが、アンドリュー・ヒル(p)のアルバム紹介に切り替えます。
 何せ「ブルーノート・レコード」内で、私が最も好きで追いかけたピアニスト・作曲家ですから・・・。

●OTB Live At Mt.Fuji (amazon)
Live at Mt. Fuji

日本を舞台にした「新生ブルーノート」-Mt.Fuji Jazz Festival with Blue Note '862007/04/21 02:28

新発田・大峯山の水芭蕉です。

 加持です。「新生ブルーノート」のアルバム紹介、その舞台はいよいよ日本へと拡大します・・・。


 始動から約1年半後、新生ブルーノートはなんと日本で「ジャズ・フェスティバル」を開催します。

 これはNYのタウン・ホールで行われたコンサートのアウトドア拡大版として企画されたものであり、東芝EMIの行方均氏らの強い希望でスペシャル・ゲストとして、かつてのオーナー「アルフレッド・ライオン(Alfrd Lion)」の来日までも実現しました。


 「マウント・フジ・ジャズ・フェスティバル(Mt.Fuji Jazz Festival with Blue Note)」と名付けられたジャズ・フェスティバル、A.ライオンが見守る中、昼は山梨県の山中湖畔特設ステージ、夜はアーティスト達の宿泊先である「ホテルマウント富士」を舞台にし、連日連夜熱い演奏を繰り広げました。


 当時の資料によると、1986年の開催内容は次の通りです(ジャム・セッションの詳細は不明)。プログラムを眺めると、「トリビュート企画」が多いですね。

< Mt.Fuji Jazz Festival with Blue Note '86 on Lake Yamanaka at the foot of Mt.Fuji August 29-31,1986 >

●August 29,1986 (Fri) 1st Jazz Day
  • 1st set: OTB & The Little Giants

  • 2nd set: LD + Kankawa : Super Soul Jam

  • 3rd set: Milt Jackson Quartet "Tribute to Thelonious Monk"

  • 4th set: Andrew Hill Solo/Trio/Sextet

  • 5th set: Herbie Hanckock Trio featuring James Newton, Bobby Hutcherson "Tribute to Eric Dolphy"

●August 29,1986 (Fri) 1st Jazz Night
  • Jam Session

●August 30,1986 (Sat) 2nd Jazz Day
  • 1st set: Benny & Yosuke / Benny Wallace Group

  • 2nd set: Jackile McLean Quintet / Cedar Walton Trio "Tribute to Sonny Clark"

  • 3rd set: Stanley "The Man" Turrentine

  • 4th set: Carmen McRae

  • 5th set: Art Blakey's Now & Then Jazz Messengers

●August 30,1986 (Sat) 2nd Jazz Night
  • Jam Session

●August 31,1986 (Sun) 3rd Jazz Day
  • 1st set: OTB featuring Harry Pickens Trio "Tribute to Bud Powell"

  • 2nd set: Freddie - Woody - 2 trumpets ”偉大なトランペッターたちに捧ぐ”

  • 3rd set: Michel Petrucciani Solo : Pianism

  • 4th set: Herbie Hancock - The Sextet

  • 5th set: Grand Finale : Tribute to Alfred Lion


 A.ライオンは、来日する条件として、自らのプロデュース失敗で「スター」に出来なかった「アンドリュー・ヒル(Andrew Hill)を呼ぶ事」を提案したそうです。
 いやしかし、以前の所属アーティストにまで気を遣う、「プロデューサ魂」を持つA.ライオン、本当に頭が下がりますね。

 なおA.ライオンの来日中、主治医としてジャズ・ジャーナリストでもある小川隆夫さんが終日付き添っていたそうです。


 演奏の一部は、TVは「日本テレビ系列」、ラジオは「NHK-FM」を通してオンエアされています。その後、収録された映像は東芝EMIより2本のビデオとLD(レーザー・ディスク)に纏められ、販売(現在は廃盤)。


 それでは次回から、このフェスティバルの様子を収録した作品を紹介していきます。

 最後に。フェスティバル開催を記念して、日本の東芝EMIは「ブルーノート名盤のCD化(Blue Note Super CD 50 series)」を開始します。
 ついでにCD化の内容(CD番号)をまとめた資料を整理したので、近日中にデータとして公開する予定です。