移籍第一弾のヒット作品!-The Real McCoy - McCoy Tyner Blue Note BST 842642007/05/16 18:43

The Real McCoy - McCoy Tyner  Blue Note BST 84264

 加持です。季節の変わり目は心までじめじめして来るので嫌ですね。

 今日は、ジョン・コルトレーン・カルテットでもお馴染みのピアニスト、マッコイ・タイナー(McCoy Tyner)のブルーノート移籍第一弾、「The Real McCoy」・・・邦題:マッコイのガチンコ5本勝負!です(嘘)。

 いやー、でもジャケット写真のマッコイ、片膝立てて何しているんでしょうね。もしかして居酒屋で「おねーちゃん、ビール2本追加ね!」と叫ぶ直前の写真か(ソンナワケナイダロ)。


 さて話を元に戻してっと・・・私このアルバム、いつもジョー・ヘンダーソン(Joe Henderson)のワンホーン・アルバムとして聴いてます・・・(~~)。


 まずは1曲目、マッコイ自身がアメリカン・インディアンの踊りを連想すると言っている「Passion Dance」は、メンバーが理屈不要!パワー全開!のプレイしているので、聴き終わるとスポーツ後と同じ爽快感が味わえます。

 2曲目の「Contemplation(瞑想)」は、「木陰でお昼寝」をするみたいな、スポーツ後のクールダウンにぴったりなナンバーですね。この曲は、ジョン・コルトレーンのスピリチュアル路線の延長線上にあるのかな?


 後半3曲は、ジョー・ヘンダーソン独特のウネウネしたフレーズを堪能できる「Four By Five」、続いて静寂感に包まれるような「Search For Peace」、最後はマッコイ独特のフレーズをブルース(のコード)進行に乗せたと思われる「Blues On The Corner」で締め括ります。


 ・・・この記事を書くために2回ほど聴き直してみても、やっぱりジョー・ヘンダーソン(ts)と、エルヴィン・ジョーンズ(ds)の音しか耳に残りませんでした(マッコイ・ファンの方いましたら、すいません!)。

 もしかしてこの辺りの記憶に残らなさ、ノー天気さ加減が原因で、あのマイルス・デイビス(Miles Davis)がマッコイのプレイを嫌い、さらに「マッコイは辞めさせろ」とコルトレーンに迫ったのでしょうか?どうでしょう?


●The Real McCoy / McCoy Tyner Blue Note BST 84264

01. Passion Dance (McCoy Tyner)
02. Contemplation (McCoy Tyner)

03. Four By Five (McCoy Tyner)
04. Search For Peace (McCoy Tyner)
05. Blues On The Corner (McCoy Tyner)

Joe Henderson (ts) McCoy Tyner (p) Ron Carter (b) Elvin Jones (ds)
Recorede on April 21, 1967 at Rudy Van Gelder Studio, NJ.



 この録音の数ヵ月後(1967年7月17日)、ジョン・コルトレーン(John Clotrane)はいつの間にか進行していた肝臓ガンのため、惜しまれながらも天に召されます・・・コルトレーンの死は、追随していた他のジャズ・ミュージシャン達に計り知れない衝撃を与えました。
 コルトレーンの死後、沢山のトリビュート(追悼)作品が生み出される事となります・・・エルヴィン、マッコイはもちろんのこと、マクリーンまでも・・・・。