甲田まひる - PLANKTON (three blind mice) 20182018/06/14 12:13

甲田まひる、2001年5月24日生まれ。2018年現在で若干17歳。

小学6年生で始めたインスタグラムをきっかけに、ファッショニスタ(fashionista)として注目され現在、ファッション誌の連載やモデルとしても活躍。

※なお、ファッショニスタ(fashionista)とは、「ファッションの動向・流行に敏感な人」という意味だそうです。

2017年から東京都内のライブハウスを中心に、ジャズ・ピアニストとしての活動を開始した甲田まひるさんは、モダンジャズ界の巨人、バップピアノの第1人者、「バド・パウエル(Bud Powell)」を、敬愛しているとのこと。

そんな、バド・パウエルを頂点とするビバップ・スタイルで弾き倒した演奏を、充分堪能出来るのが、2018年5月発売となった、メジャーデビュー・アルバム「PLANKTON」です。


まずは、1曲目のバド・パウエル作「Un Poco Loco」と、2曲目の「Cleopatra's Dream」を(出来れば)続けて聴いて欲しいです。


ビバップスタイルのピアニストをこよなく愛する方であれば、彼女のバド・パウエルへの熱い思いが、ひしひしと伝わってくるはず。

「なーんだ、バドの完全コピーじゃん!」と思った方、日本いや世界中で
これだけ完璧なまでに、バドの鬼気迫る演奏を再現出来た録音ありました?

・・・少なくとも、私は聴いたことがないです。

そういう意味では、ドラムやピアノの音を、現代のスタジオで、当時の荒々しくも気迫溢れる音に、限りなく似せてしまった録音技師の方も、相当なものだと思います。


「Un Poco Loco」における若手ジャズドラマーの筆頭格・石若駿の、
あのリズムパターン再現度には、絶句するしかありませんね・・・。

よくぞここまで、再現出来たものだと・・・。


他曲も、バド・パウエルが多用するフレーズがばんばん飛び出します。
個人的には「Celia」と、「Tempus Fugit」あたりが好みかなあ。

バリー・ハリス(Barry Harris)を意識しては、タッド・ダメロンの「Lady Bird」が収録されているのも個人的にはツボですが・・・。


バドが演奏した有名曲の他、バドを兄弟のように庇護していたセロニアス・モンク(Thlonious Monk)の「Ruby My Dear」、「Ask Me Now」が入ってるのは、流石、バドの事を良く分かってるというか・・・。


「Plankton」と「My Crush」は、甲田まひる自身のオリジナル楽曲。

軽快な「Plankton」の第一印象は、いかにもバド・パウエル派のピアニストが作った楽曲だなあ・・・という感じ。

「My Crush」は、ドラムンベース(Drum & Bass)風のコラージュ的な楽曲。

8ビートのリズムパターンに乗せ、録音音源を編集したような演奏が、
繰り広げられます。


甲田まひる - PLANKTON (2018)
three blind mice / Sony Music Direct MHCL-2755 [2018.05.23]


甲田まひる (p) 新井和輝 (b) 石若駿 (ds)
Februay, 2018 at Sound City Setagaya Studio.


01. Un Poco Loco (Bud Powell) 5:23
02. Cleopatra's Dream (Bud Powell) 3:38
03. Indiana [take 1] (James F. Hanley / Ballard McDonald) 2:46
04. Indiana [take 3] (James F. Hanley / Ballard McDonald) 2:26
05. Ruby My Dear (Thelonious Monk) 5:59
06. Plankton (甲田まひる) 4:51

07. Celia (Bud Powell) 4:43
08. Tempus Fugit (Bud Powell) 2:56
09. Lady Bird (Tadd Dameron) 4:43
10. Lament (J. J. Johnson) 5:28
11. Ask Me Now (Thelonious Monk) 4:44
12. My Crush (甲田まひる) 2:39