新・ブルーノートRVGコレクション第10回より-ドゥーイン・オールライト+2 - デクスター・ゴードン2008/04/12 15:43

DOIN' ALLRIGHT - DEXTER GORDON  Blue Note BST-84077

 ビバップ時代の大スター、デクスター・ゴードン(Dexter Gordon)のブルーノート第一弾。
 彼の復帰を聞きつけたアルフレッド・ライオンが、アイク・ケベック(Ike Quebec)を通して実現させた録音なんだそうです。


 相方のトランペットはフレディ・ハバード(Freddie Hubbard)、バックはスタンレー・タレンタイン(Stanley Turrentine)のアルバムなどで御馴染み、ホレス・パーラン(Horace Parlan)の”Us Three”トリオ。

 わたくし最初、ホレス・パーランはともかく、フレディ・ハバードとは合うのか?と不安に思っておりましたが、意外とフィットするんですね。
 このフロント2人は1962年、「Takin' Off / Herbie Hancock(4109)」で再度、競演することになります。


 デクスター・ゴードンの悠然とした雰囲気そのままの「I WAS DOING ALL RIGHT」、デクスターは倍のテンポでソロ・フレーズを紡いでいきます。
 2曲目のバラッド「YOU'VE CHANGED」、粘り気のある(笑)”Us Three”トリオをバックに淡々とフレーズを重ねるデクスター、続くフレディは短いながらも溌剌としたソロを聴かせてくれます。
 ちょっとユーモラスな曲調の「FOR REGULARS ONLY」では、時折ホンカー(笑)みたいなフレーズを織り交ぜながら小気味良いブローを展開してます。
 この曲で一番張り切っているのはフレディかも。最後に登場するホレス・バーランも、お得意のブロック・コードを混ぜたソロを披露します。

 ブルージーな「SOCIETY RED」は、セカンドリフも入る長尺な演奏。
 ラストの「IT'S YOU OR NO ONE」、デクスター・ゴードンはアップ・テンポに刻まれるリズムに乗ってノリノリなソロを聴かせてくれます。


DOIN' ALLRIGHT / DEXTER GORDON Blue Note BST-84077

01. I WAS DOING ALL RIGHT (Gershwin) 9:23
02. YOU'VE CHANGED (Carey-Fisher) 7:30
03. FOR REGULARS ONLY (Dextor Gordon) 5:48

04. SOCIETY RED (Dextor Gordon) 12:26
05. IT'S YOU OR NO ONE (Styne-Cahn) 6:18

06. I WANT MORE 6:21
07. FOR REGULARS ONLY -alternate take- 12:21

Freddie Hubbard (tp) Dexter Gordon (ts) Horace Parlan (p) George Tucker (b) Al Harewood (ds)
Recorded on May 6, 1961 at Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, NJ.


TOCJ-7096 ドゥーイン・オールライト+2 / デクスター・ゴードン



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