悲劇俳優の悲劇-Shades of Redd / Freddie Redd [Blue Note BLP 4045] ― 2007/03/27 05:30
今日も、ブルー・ノート・レコードのアルバムから1枚。
ジャズ・クラブ「Five Spot」のオーナーに、悲劇俳優(Thespian)のニックネームを付けられていたのが本作の主役、フレディ・レッド(p)です。
このアルバムには、ジャッキー・マクリーン(as)と、ティナ・ブルックス(ts)が参加していることから、フロント陣目当てで購入される方も多いでしょう。
私も手持ちの「connoisseur cd series」を、ティナ目当てで購入しましたから。
内容では、劇的な曲調の1曲目「Thespian」と、最後のスパニッシュ風「Ole !」がいいですね。
「Thespian」のテーマは、スローテンポで始まり、途中、テンポが倍になる所でリズム・セクションが猛烈にスイングし始める、まさに劇的な構成の曲です。
ティナとマクリーンの、あの独特の濁ったトーンが、演奏の陰影をさらに濃くしています。いいなーこの曲(今。聴きながら書いてます)。
ただ、主役より脇役に目が行ってしまうあたり、悲劇的だと思いませんか?
曲と、哀愁漂うピアノ・タッチはいいんですが・・・・(~~)。
●Shades of Redd / Freddie Redd [Blue Note BLP 4045]
01. Thespian (Freddie Redd)
02. Blues-Blues-Blues (Freddie Redd)
03. Shadows (Freddie Redd)
04. Melanie (Freddie Redd)
05. Swift (Freddie Redd)
06. Just a Ballad for My Baby (Freddie Redd)
07. Ole ! (Freddie Redd)
Jackie McLean (as) Tina Brooks (ts) Freddie Redd (p) Paul Chambers (b) Louis Hayes (ds)
Recorded on August 13, 1960 at Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, NJ
●おまけ●
手持ちのCDには、フランク・ウルフの手により撮影された録音当時の未発表写真が3枚程掲載されています。
その写真の一部は、ティナの未発表アルバム「Back To The Tracks (Blue Note 4052)」のジャケットに使用しているんですね。
あと昨日書いたマイケル・カスクーナさんが発掘した、未発表音源(別テイク)も2曲程追加されていますね。
ただ音質は発売されたはずの、RVG24bitリ・マスター盤の方が良いと思われます。
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