バルネ!-Jazz sur Seine / Barney Wilen Philips LP 77 1272007/03/14 08:00

JazzSurSeine-BarneyWilen

 今回はアメリカではなく、フランスのミュージシャン「バルネ・ウィラン(Barney Wilen)」です。


 私、バルネの熱烈なファンなんで、この愛すべき「頑固親父」の入手可能なCDは、だいたい購入してます。

 あと、フリー系のアルバム数枚と、日本企画(Alfa)もので廃盤になっているものが、未聴な位。

 輸入CDショップで「未発表ライブアルバム」なんか見つけると、即購入!しています。



 さて、「セーヌ川のジャズ(Jazz sur Seine)」 というアルバム、CDでは最初、フランス映画「彼奴を殺せ」のサントラ・アルバムと「2イン1」で発売されてました。
 初期CDなのに、ドイツプレスなせいか、音良いんですよね。

 その後フランス盤「Jazz In Paris」シリーズの一枚として、単独で発売されました。



 このアルバム「Jazz sur Seine」は、フランスのバルネと、アメリカン・リズム・セクションとの共演盤。

 アメリカの一流リズム・セクションに煽られるバルネが、負けじとソリー・ロリンズ(ts)ばりの豪快なテナーを聴かせてくれます。
 バルネのテナーの音、かなり固めですが。



 アメリカから欧州に移住した、ケニー・クラーク(Kenny Clarke)の素晴らしいドラム。
 そして、ミルト・ジャクソン(Milt Jackson)が、珍しくピアノを演奏しているというのもポイント。

 ミルト・ジャクソンが弾くピアノ、結構「味」がありまして。

 繰り出されるフレーズは、ビブラフォンでの演奏とあんまり変らないんですが、何故か好きなんですよねえ。



 「Jazz sur Seine」の中でのお勧めは、何といっても1曲目。

 ジャンゴ・ラインハルト(Django Reinhardt)作曲の「Swing 39 」。


 そういえば、MJQの演奏で「Django」という名曲がありましたね。

 ドラムとパーカッションだけによるオープニングから、バルネをはじめとした他のメンバーが入る部分、何回聴いてもぞくぞくします。


●Jazz sur Seine / Barney Wilen Philips LP 77 127

01. Swing 39 (Django Reinhardt)
02. Vamp (Django Reinhardt)
03. Menilmontant (Charles Trenet)
04. John's Groove (Raymond Fol)
05. B.B.B. "Bags Barney Blues" (Barney Wilen)
06. Swingin' Parisian Rhythm (Barney Wilen)
07. J'ai Ta Main (Charles Trenet)
08. Nuages (Django Reinhardt)
09. La Route Enchantee (Charles Trenet)
10. Que Reste - T'il Denos Amours (Charles Trenet)
11. Minor's Swing (Django Reinhardt)
12. Epistrophy (Thelonious Monk)

Barney Wilen (ts) Milt Jackson (p) Percy Heath (b) Kenny Clarke (ds)
Gana M'Bow (per)

Recorded on Feb.13-14, 1958 in Paris






●おまけ●

 今日は自宅の部屋にある、「Jazz Life」の懸賞で当たった!バルネのサイン入り「ふらんす物語(Alfa)」のポスターを眺めながら、この記事を書いています。



 ポスターの上に白いマーカーで書かれた丁寧なサインを眺めていると、なんだか体調の不良をちょっとの間忘れさせてくれます。


 バルネのソロフレーズなんですが、この頃も晩年も変らないです・・・・ここらあたりが頑固(イモ?)なところですか。

 例えば、IDAレコードの「ルベンゾリの狂犬(Wild Dogs Of The Ruwenzori [DA-020])」をお持ちでしたら、「Swing 39」と、1曲目「Port Of Spain Shuffle」を聴いてみて下さい。



 使っているフレーズ変って(ほとんど同じだ!)なくて、にっこりしてしまいます。いいんです、聴いてよければ。