Album Of The Year / Art Blakey & Jazz Messengers2007/03/09 07:40

lbum Of The Year - Art Blakey & Jazz Messengers

 80年代以降のジャズの流れを変えた男、ウイントン・マルサリス(Wynton Marsalis)全曲参加のジャズ・メッセンジャーズのアルバム「Album of the Year」です。


 五目味かつ、フレッシュな演奏なんで、大好きなCD(笑)。

 ドラムとトランペットが大暴れするアルバムは、大好物(笑)。

 「アート・ブレイキー(Art Blakey)」と、「トニー・ウィリアムス(Tony Williams)」亡き後少ないですね、このタイプのアルバム。

 残るは、元OTBの「ラルフ・ピーターソン(Ralph Peterson)」なんですが、最近国内盤の発売がないし・・・寂しい限りです。



 それでは、おもむろにアルバムの内容を。


 1曲目「Cheryl」、いきなりチャーリー・パーカーのビバップ!余裕の演奏?

 ここですでに他のアルバムとは何か違う予感が。



 続いて、ウイントンのソロ・ブレイクが凄い2曲目「Ms. B.C.」

 こういう演奏を新伝承派というのかな?続いて全力疾走するソロ、トランペット吹きにはたまらない演奏です。


 あとはご機嫌な演奏が続きます。

 何気に5曲目「Witch Hunt」はウエイン・ショーター(ts)の名盤「Speak No Evil」からのカバーで新主流派の演奏も。




 最後の「Soulful Mister Timmons」は、タイトルが暗示するように「Moanin'」調のファンキーな曲です。


 何でもありだけど筋の通った構成、いいですね。

 この頃の音楽監督はボビー・ワトソン(Bobby Watson)だと思われますが、彼のアイデアなんでしょうね。


 しかし御大(ブレイキー)のドラムの叩き方、気合の入れ方が違う気が。

 御大も、久々の逸材、ウイントン・マルサリスに刺激されたのでしょうねえ。

 「ビバップ ~ ファンキー ~ 新主流派 ~ 新伝承派」と、全ての流れを「違和感無く」演奏出来てしまうアート・ブレイキーは、やはり偉大な存在です。


●Album of the Year / Art Blakey & The Jazz Messengers Timeless SJP 155

01. Cheryl (Charlie Parker)
02. Ms. B.C. (P.Watson)
03. In Case You Missed It (R.Watson)
04. Little Man (Charles Fambrough)
05. Witch Hunt (Wayne Shorter)
06. Soulful Mister Timmons (James Williams)

Wynton Marsalis (tp) Bobby Watson (as) Billy Pierce (ts)
James Williams (p) Charles Fambrough (b) Art Blakey (ds)
Recorded on April 12, 1981 at Davout Studios, Paris, France


●おまけ●
 ライブではファンキー調の「Moanin'」、「Blues March」しかやらないバンドというイメージが定着していたのですが(加持がです)、本当はこういう多彩な演奏も出来たのね・・・。今考えると、同じ曲を要求するファン達にも問題があったのでしょうか?

 最初にLPで発売された時、ジャケットはエジプト調の彫像だったはず。

 海外盤は関係の無い景色のジャケットに代わってますので、ご注意を。 あとタイムレスと言うレーベル、オランダの会社みたいです。



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