ブローイング・イン・フロム・シカゴ+1/ クリフ・ジョーダン&ジョン・ギルモア-新・ブルーノートRVGコレクション第2期第5回発売2008/11/03 22:06

BN1549 - Blowing In From Chicago - Cliff Jordan John Gilmore

 シカゴの俊英クリフ・ジョーダンとジョン・ギルモアの双頭リーダー・アルバム。
 『バードランドの夜[BN1521/1522]』のリズム・セクションがバックを務める強力盤。


 『Status Quo』はシカゴ出身のテナー・マン、ジョン・ニーリー(John Neely)の作品。
 フロントの熱いブローに加え、アート・ブレイキーのドラム・ソロが演奏の熱気を上昇させます。

 『There Will Never Be Another You』のコード進行を元に作られたこの曲、何処かで聴いたことありませんか?
 ・・・はい、あの熱い”バードランドの夜”でのオープニング『Split Kick (Horace Silver)』も同じコード進行なんですよ、旦那(笑)。
 で、バックがあの夜のリズム・セクションですからねえ・・・どう考えても、意図的に配置したとか思えん(笑)。
 このあたり、アルフレッド・ライオンの商才が垣間見えます・・・・私も釣られて買ったし(大笑)。


 『Bo-Till』は、クリフォード・ジョーダン(Clifford Jordan)作のラテン風味のリラックスした1曲。
 A・ブレイキーのドラム・ロールを交えながら、余裕のソロ・リレーが続きます。
 『Blue Lights』は知性派アルト奏者、ジジ・グライス(Gigi Gryce)作曲の哀愁ムード満点の曲。
 こういった日本人好みのブルージーな曲は、何度聴いてもいいなあ・・・・。
 ソロ演奏時に展開される、ホレス~ブレイキーのコンビネーションも抜群。

 『Billie's Bounce』は、チャーリー・パーカー作の有名曲。
 ブレイキーお得意のドラム・ソロに続き、急速調で活きのいい演奏が繰り広げられます。


 『Evil Eye』は、クリフォード・ジョーダン作曲のマイナー・ブルース。
 この手のブルースは、ブルーノート・レコードお得意の技(笑)。

 ラストの『Everywhere』は、ホレス・シルヴァー作の小粋な1曲。
 この曲だけ何故か、ホレス・シルヴァー・クインテット調(笑)。
 ・・・・凄いですね、このホレスの統率力と個性は。


 追加曲の『Let It Stand』は、ストップ・タイムを効果的に使った明るめな曲。
 ハード・バップ時代にぴったりな曲調な気がしますが、LP時代は収録時間の関係でカットされたのでしょう。
 あと他の曲にくらべ、ちょっと音質が劣化(荒い)しているような気がします。


Blowing In From Chicago / Cliff Jordan & John Gilmore [BN1549 +1]

01. Status Quo (John Neely) 5:34
02. Bo-Till (Clifford Jordan) 5:54
03. Blue Lights (Gigi Gryce) 6:35

04. Billie's Bounce (Charlie Parker) 9:32
05. Evil Eye (Clifford Jordan) 5:12
06. Everywhere (Horace Slver) 5:42

07. Let It Stand (unknown) 7:42

Clifford Jordan (ts) John Gilmore (ts) Horace Silver (p) Curly Russell (b) Art Blakey (ds)
Recorded on March 3, 1957 at Rudy Van Gelder Studio, Hackensack, NJ.


TOCJ-7151 ブローイング・イン・フロム・シカゴ+1/ クリフ・ジョーダン&ジョン・ギルモア
TOCJ-7151 Blowing In From Chicago / Cliff Jordan & John Gilmore [BN1549 +1]





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