フィーリン・ザ・スピリット+1/グラント・グリーン-新・ブルーノートRVGコレクション第2期第3回発売 ― 2008/10/01 23:10
本作品は知的ファンキーの体現者、ハービー・ハンコック(p)も参加する、グラント・グリーン(g)の人気盤です。
「ジェリコの戦い」他、黒人霊歌を多数取り上げたG・グリーン、野太いシングル・トーンでソウルフルに歌い上げております。
「Just a Closer Walk with Thee」は、ハービーのファンキーなピアノが光る1曲。
ビリー・ヒギンズが繰り出す、ジャズ・ロック調のリズム・パターンがよろしいかと(笑)。
テーマ部からG・グリーンの朴訥なシングル・トーンが冴える「ジェリコの戦い(Joshua Fit the Battle of Jericho)」
演奏が進むにつれて、序々に盛り上がっていきますが、垂れ流し的演奏にならないのはサイドメンの理性(知性)による所、大でしょう。
「Nobody Knows the Trouble I've Seen」は朝靄漂う、ちょっと爽快な雰囲気の演奏です。
日本の◎◎節(◎◎にいろいろ当てはめてね)といった感じの「Go Down Moses」は、ド・ファンキーな1曲。
G・グリーンの執拗なシングル・トーン攻撃(笑)、ブロック・コード中心に重厚かつどす黒く迫るハービーが凄い!
うら淋しく演奏される「時には母のない子のように(Sometimes I Feel Like a Motherless Child)」。 ハービーの重厚かつ知的なバッキングにのり、グラント・グリーンがホーン奏者のようにネチッコイソロを繰り広げます。
忘れちゃいけない、ビリー・ヒギンズの迫力溢れるリズムも聴き所です。
なお今回は、ボーナス・トラックとして「Deep River」を追加収録しております。
Feelin' the Spirit / Grant Green Blue Note BN4132
01. Just a Closer Walk with Thee (trad) 7:24
02. Joshua Fit the Battle of Jericho (trad) 8:02
03. Nobody Knows the Trouble I've Seen (trad) 6:08
04. Go Down Moses (trad) 7:27
05. Sometimes I Feel Like a Motherless Child (trad) * 9:01
-bonus track-
06. Deep River (trad) 8:53
Grant Green (g) Herbie Hancock (p) Butch Warren (b) Billy Higgins (ds)
Garvin Masseaux (tambarine -omit *)
Recorded on December 21, 1962 at Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, NJ.
TOCJ-7138 フィーリン・ザ・スピリット+1 / グラント・グリーン
TOCJ-7138 Feelin' The Spirit / Grant Green (RVG) [BN4132 +1]
トランペット・トッカータ/ケニー・ドーハム-新・ブルーノートRVGコレクション第2期第3回発売 ― 2008/10/03 21:16
ビ・バップ時代から活躍するケニー・ドーハム(tp)の、ブルーノート最終作。
フロントに弟子のジョー・ヘンダーソン(ts)を迎え、火傷するほど熱い演奏を繰り広げます。
また、新人時代のロイ・ハーグローブ(tp)が「Night Watch」を取り上げるなど、ミュージシャン側の評価が以外と高いアルバムみたいです。
なお、Wikipedia によると・・・・
『トッカータ(伊 toccata)とは、主に鍵盤楽器による、速い走句(パッセージ)や細かな音形の変化などを伴った即興的な楽曲』
だそうです。詳しくは『Wikipedia』をご覧下さいませ。
ケニー・ドーハムの華々しいカデンツァから始まる「Trompeta Toccata」は6/8拍子、ドーハムお得意のアフロ・キューバン・ジャズです。
しかし、これだけ熱く燃え上がれるケニー・ドーハムは・・・・・凄いの一言。 続くジョー・ヘンダーソンも師匠に負けじとブローして、クールにキメるトミー・フラナガンにバトン・タッチします。
「Night Watch」は、美しいテーマを持つ曲。 ビブラートをかけ、さらに音をひしゃげさせてソロをとるドーハム、これまた凄い気合だあ。
続くジョー・ヘンダーソン、師匠のハッタリに圧倒されたのか(笑)、大人し目なフレーズであっさりとソロを終えます。
ボッサ・ロック調の軽快な「Mamacita」は、ジョー・ヘンダーソンのオリジナル。
ドーハム作曲のブルージーな「Blue Bossa」とは真逆の、明るいイメージの1曲です。
超アップ・テンポで激情迸る「The Fox」では、鼻歌を歌うかのように次々と美しいメロディを繰り出すケニー・ドーハムが、やはり圧巻。
ここまで熱い演奏を繰り広げられると、トミー・フラナガンの美麗なバッキングが、やや淡白に感じられますね。
Trompeta Toccata / Kenny Dorham Blue Note BN4181
01. Trompeta Toccata (Kenny Dorham) 12:21
02. Night Watch (Kenny Dorham) 05:43
03. Mamacita (Joe Henderson) 11:00
04. The Fox (Kenny Dorham) 07:59
Kenny Dorham (tp) Joe Henderson (ts) Tommy Flanagan (p) Richard Davis (b) Albert "Tootie" Heath (ds)
Recorded on September 14, 1964 at Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, NJ.
TOCJ-7139 トランペット・トッカータ / ケニー・ドーハム
TOCJ-7139 Trompeta Toccata / Kenny Dorham (RVG) [BN4181]
アマゾン内のインスタント・ストアを若干更新。 ― 2008/10/05 21:56
アマゾンのインスタント・ストアを若干更新しました・・・・。
小川隆夫さんの本と、米ブルーノートから発売されたエディ・ヘンダーソンのブルーノート第2弾、追加してみました。
しっかし、日本もアメリカも再発の量が物凄過ぎて、じっくり聴いて感想書く許容範囲を越えてますわ(笑)。
加持顕の選んだじゃず(amazon内)
※CD・書籍に新コメント付きです。
このブログを始めた頃に『加持顕』で検索すると、このインスタント・ストアが上位に表示されてたんですよねー。
・・・それが今では・・・・・まあ、『ライブドア出張版』ともども、このブログをよろしくお願いしまーす。
ザ・ターンアラウンド/ハンク・モブレー-新・ブルーノートRVGコレクション第2期第3回発売 ― 2008/10/10 21:53
このアルバムは2つのセッションをカップリングしたものです。
まずはドナルド・バード(tp)、ハービー・ハンコック(p)の師弟コンビが参加する1963年3月のセッション、もう一つはフロントにフレディー・ハバード(tp)、リズムセクションにバリー・ハリス(p)、ビリー・ヒギンズ(ds)という『The Sidewinder / Lee Morgan [BN4157]』を意識したメンバーが参加した1965年2月のセッションです。
もう一つ特筆すべきは、ジャケット・デザインっす。
矢印をモチーフにした印象的なこのジャケットは、後進のミュージシャン達が多数拝借(パクる)している模様(笑)。
オープニングを飾る『The Turnaround』は歯切れの良いジャズ・ロックで、ビリー・ヒギンズの叩き出す突っかかるようなリズムが心地良い1曲。
ソロをとるフロントの2人、何となく『ザ・サイドワインダー』でのリー・モーガンのソロを意識している部分が所々あり、微笑ましい限り(笑)。
『East of the Village』は、バード、ハンコックの師弟コンビの参加するセッションからの1曲。
スタッカートが良く効いたテーマ、フィリー・ジョー・ジョーンズの余裕たっぷりのドラムがまずいいですねえ。
流れるようにスムーズなソロを繰り出すハンク・モブレー、朗々と吹き綴るドナルド・バード、粒立ちの良いハンコックのピアノとソロがリレーされます。
やや耽美的なバラッド『The Good Life』もバード、ハンコック参加セッション。
特にモブレーの美しいテナーの音が堪能出来る1曲です。
こうしたタイプの曲でのハービー・ハンコックのバッキング、絶品!です。甘めのタッチで弾くソロも、何と素敵な事か。
最後に登場するドナルド・バードも流石、負けていないなあ。
後半の3曲は、フレディ・ハバード、バリー・ハリス、ビリー・ヒギンズらが参加するセッションから。
『Straight Ahead』は、マイナー調のアップ・テンポ・ナンバー。
ソロ一番手に登場するハバードは、ハッタリ効かせたソロ・フレーズで終始。
お次のモブレーもハバードに煽られたのか、ミストーンお構いなしに強めにテナーを吹き鳴らします。
『My Sin』は、ハード目なスロー・バラッド。
雰囲気は、ジョン・コルトレーンの超名盤『バラッド(impulse!)』収録の『Say It』に近いかな・・・・。
ラストは、軽快なリズムがこれまた心地よい『Pat 'N' Chat』。
この位のテンポだと、フレディ・ハバードのソロが俄然、生き生きしてきますね(笑)。
なお1963年3月セッションで録音された残りの曲は、私のお気に入りアルバム『No Room For Squares / Hank Mobley [BN4149]』で聴くことが出来ます。
蛇足ついでに。
1965年2月のセッションから4ヶ月後、『Dippin' / Hank Mobley [BN4209]』が録音されてますね・・・。
The Turnaround ! / Hank Mobley Blue Note BN4186
01. The Turnaround (Hank Mobley) *2 8:14
02. East of the Village (Hank Mobley) *1 6:42
03. The Good Life (S.Distel-J.Reardon) *1 5:06
04. Straight Ahead (Hank Mobley) *2 7:00
05. My Sin (Hank Mobley) *2 6:50
06. Pat 'N' Chat (Hank Mobley) *2 6:27
*1
Donald Byrd (tp) Hank Mobley (ts) Herbie Hancock (p) Butch Warren (b) Philly Joe Jones (ds)
Recorded on March 7, 1963 at Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, NJ.
*2
Freddie Hubbard (tp) Hank Mobley (ts) Barry Harris (p) Paul Chambers (b) Billy Higgins (ds)
Recorded on February 5, 1965 at Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, NJ.
TOCJ-7140 ザ・ターンアラウンド / ハンク・モブレー
TOCJ-7140 The Turnaround / Hank Mobley (RVG) [BN4186]
ジ・オープナー/カーティス・フラー-ブルーノートRVGコレクション第2期第4回発売 ― 2008/10/13 22:09
ブルーノートのトロンボーン奏者と言えば、まず最初にビバップ・トロンボーンの天才、J・J・ジョンソンが思い浮かびますね。
次に思い浮かぶのが、今回紹介するハードバップ・トロンボーンの俊英、カーティス・フラー(Curtis Fuller)。
カーティス・フラーが故郷デトロイトからニュー・ヨークへ進出した直後、この第1弾『The Opener / Curtis Fuller [BN1567]』が録音されました。
ブルーノートのトロンボーン奏者と言えば私の場合、まず最初にビバップ・トロンボーンの天才、J・J・ジョンソンが思い浮かびます。
次に思い浮かぶのが、今回紹介するハードバップ・トロンボーンの俊英、カーティス・フラー(Curtis Fuller)。
カーティス・フラーが故郷デトロイトからニュー・ヨークへ進出した直後、この第1弾『The Opener / Curtis Fuller [BN1567]』が録音されております。
1曲目はワンホーン編成によるスロー・バラード『素敵な夜を(A Lovely Way To Spend An Evening)』。
テーマからソロにかけ、カーティス・フラーの低音たっぷりのフレーズが楽しめます。
続くボビー・ティモンズのやや抑え気味のピアノ・ソロ、ポール・チェンバースのゆったりとしたベース・ソロもいいですねえ。
『Hugore』はフラー作曲のオリジナル・ブルース。ハンク・モブレーの加わった2管編成です。
やや遅めのテンポに乗り、フロントの2人は軽快にブローを展開。
ピアノのティモンズとベースのチェンバースも、短いながらソロを披露します。
この自作のブルース、オーナーのアルフレッド・ライオンのリクエストによるものでしょう。
いつも通り、『選曲は君に任せる。ただし自作のブルースを1曲用意してくること。』って感じで(笑)。
『Oscalypso』はベース奏者、オスカー・ペティフォードのオリジナル。
タイトルでもじってある、カリプソ風?なエキゾチックなリズムであります。
この手のリズムだと、ハンク・モブレーとボビー・ティモンズが俄然、活き活きしてますねえ。
ソロの最後に挿入される、テーマ・ブレイクなどの『仕掛け』もきっかり決まってます。
『Here's To My Lady』はLP時代はB面トップであったためか、1曲目と同じくワンホーンのスロー・バラッド。
つまり、技巧派J.J.ジョンソンと無用な比較をされないように、意図的にスロー・バラッドを配置しているのでしょう。
『Lizzy's Bounce』は軽快なテンポのハード・バップ・ナンバー。
やや尻上がりにバウンス(跳ね)するリズム、フラーの歯切れの良いソロが気持ちいいです。
アルバム・ラストの『Soon』は、名作曲家ジョージ・ガーシウィンの作品。
こういった軽快な歌ものは、ハンク・モブレーがお得意でしょう。
ハンクの滑らかなソロに続き登場するフラー、負けじと歌心いっぱいなソロを披露しております。
あ、ボビー・ティモンズの切れの良いソロのなかなか・・・・。
The Opener / Curtis Fuller Blue Note BN1567
01. A Lovely Way To Spend An Evening (McHugh-Adamson) * 6:49
02. Hugore (Curtis Fuller) 6:40
03. Oscalypso (Oscar Pettiford) 5:37
04. Here's To My Lady (Bloom-Mercer) * 6:40
05. Lizzy's Bounce (Curtis Fuller) 5:22
06. Soon (Gershwin) 5:35
Curtis Fuller (tb) Hank Mobley (ts -omit *) Bobby Timmons (p) Paul Chambers (b) Art Taylor (ds)
Recorded on June 16, 1957 at Rudy Van Gelder Studio, Hackensack, NJ.
<おまけ>
決定版ブルーノート・ブック(株式会社松坂)を見ると1500番台での参加アルバムは、半年で何と10枚!!
ブルーノートが凄い勢いでカーティス・フラーを録音していたことが分ります。
01.『Cliff Jordan [BN1565]』-1957.06.02
02.『The Opener / Curtis Fuller [BN1567]』-1957.06.16
03.『Dial "S" For Sonny / Sonny Clark [BN1570]』-1957.07.21
04.『Bud! / The Amazing Bud Powell Vol.3 [BN1571]』-1957.08.03
05.『Bone & Bari / Curtis Fuller Vol.2 [BN1572]』-1957.08.04
06.『City Lights / Lee Morgan [BN1575]』-1957.08.25
07.『Sonny's Crib / Sonny Clark [BN1576]』-1957.09.01
08.『Blue Train / John Coltrane [BN1577]』-1957.09.15
09.『Curtis Fuller Vol.3 [BN1583]』-1957.12.01
10.『Lou Takes Off / Lou Donaldson [BN1591]』-1957.12.15
その後、フラーがサヴォイに移籍してしまったため、ブルーノートによる録音は途絶えることとなります。
TOCJ-7141 ジ・オープナー/カーティス・フラー
TOCJ-7141 The Opener / Curtis Fuller [BN1567]
ザ・トーキョー・ブルース/ホレス・シルヴァー-ブルーノートRVGコレクション第2期第4回発売 ― 2008/10/15 21:52
1962年のお正月。ホレス・シルヴァーは初来日を果たしました。
ファンキー・ブームを巻き起こる中、熱狂的な歓迎を受けたホレス。これは日本への感謝状的(笑)アルバムなのかな。
で、ホレス自身の分析により日本人好み(笑)の『ラテン・フィーリング』を強調した作風に仕上がっております。
タイトル・トラック「The Tokyo Blues」は、80年代に入ってからのライブでよく演奏された1曲みたい。
またジャケットもライナーノートも徹底して日本テイストでまとめているところがブルーノートの凄い所。
ジャケットはフランシス・ウルフ自らの手により、ニューヨークの日本庭園で撮影。
向かって左側の女性は、出光興産創業者の出光佐三さんの娘である出光真子さんとのこと。
さらにライナー・ノートは冒頭、ホレス自身のコメントに続きジャーナリストの川畑篤彦さんが執筆しております。
メンバーは、ブルー・ミッチェル&ジュニア・クックの鉄壁フロント、ジーン・テイラーのベースはそのまま。
ドラムは、長期入院中のロイ・ブルックスの替わり、ジョン・ハリスJr.(John Harris JR.)が参加。
シンバル・レガートをあまり使わず、ハイハットとスネア、タムを中心とする独特なリズム・パターンを刻んでおります。
『Too Much Sake』は、熱燗の日本酒を呑みすぎたホレス達を見てジャズ・ドラマー、白木秀雄さんが呟いた一言から名付けられた曲。
日本人好みの短調、そしてラテン・フィーリングを強調した1曲です。いつも通り、ホレスは好調。
やや大人し目に聴こえるのは、ロイ・ブルックスのようにシンバルがあんまり鳴らないせいでしょうか。
『Sayonara Blues』は訳すと『さよならブルース』でしょうね。熱狂的なツアーの終了を名残惜しんだのか・・・・。
原盤ライナーにはホレス自身が、「mixed with happy and sad emotion」と言っております。
とても叙情的なイントロから、ラテン風味のテーマに移行していきます。 B・ミッチェル、J・クックの短めのソロに続く、ホレスの徐々に感情を爆発されていくかのようなロングソロが圧巻。
タイトル・トラックの『The Tokyo Blues』は、中国の銅鑼を思わせるシンバルの連打が印象的な1曲。
日本語に訳すと『東京ブルース』・・・なんだか演歌にありそうなタイトルですね(笑)。
のり易いリズム・パターンをバックに、まずはフロントのJ・クックとB・ミッチェルが派手に盛り上げます。
ホレス・シルヴァーも、お得意のブロック・コードを多用しながらソロを綴っていきます。
『Cherry Blossom』は、トリオのみによる穏やかなバラッド演奏。
これだけ当時、サラ・ヴォーンの伴奏ピアニストであったロンネル・ブライト(Ronnell Bright)の作品です。
原盤ライナーにはその他の曲として、『Missing You』と『Sweet Pumpkin』が記載されております。
そういえば『Sweet Pumpkin』、リヴァー・サイド盤でブルー・ミッチェルも演奏してましたね。
ラストは『Ah! So』、訳すとそのまま「あっ!そー」でしょうか。
出航の合図を継げる銅鑼の音みたいなシンバルが鳴り響く中、イントロが始まります。
テーマ部では、軽快なアップテンポにまで速度アップ。疾走する船舶の如く、各人が快調なソロを披露します。
そういう風に見ると、ホレス版『Maiden Voyage / Herbie Hancock』あるいは『Search For The New Land / Lee Morgan』みたいな曲なんですね、この作品。
The Tokyo Blues / Horace Silver Blue Note BN4110
01. Too Much Sake (Horace Silver) *2 06:46
02. Sayonara Blues (Horace Silver) *1 12:11
03. The Tokyo Blues (Horace Silver) *1 07:37
04. Cherry Blossom (Ronnell Bright) *3 06:10
05. Ah! So (Horace Silver) *2 07:09
*1
Blue Mitchell (tp) Junior Cook (ts) Horace Silver (p) Gene Taylor (b) John Harris Jr. (ds)
Recorded on July 13, 1962 at Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, NJ.
*2, *3
Blue Mitchell (tp -omit *3) Junior Cook (ts -omit *3) Horace Silver (p) Gene Taylor (b) John Harris Jr. (ds)
Recorded on July 14, 1962 at Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, NJ.
TOCJ-7144 ザ・トーキョー・ブルース/ホレス・シルヴァー
TOCJ-7144 The Tokyo Blues / Horace Silver [BN4110]
バスラ/ピート・ラロカ-ブルーノートRVGコレクション第2期第4回発売 ― 2008/10/17 21:42
オリジナリティ溢れるドラマー、ピート・ラロカ(Pete La Roca)の珍しいリーダー作品。
1曲目『マラゲーニャ(Malaguena)』から、参加メンバーのパワー全開(笑)。特にフロントのジョー・ヘンダーソンの破天荒な演奏が素晴らしい。
オープニングはラテン・ナンバー『Malaguena』。 エキゾチックなテーマの後、ジョー・ヘンダーソン(Joe Henderson)が予測不能、破天荒なソロを展開(笑)。
・・・・いやあ、好きだなあこの崩し方。このジョー・ヘン(勝手に略す)のソロを聴くためにアルバム購入しました、私(笑)。
続くスティーブ・キューンの、やや切れ気味に聴こえるピアノ・ソロも凄い・・・・・。
『Candu』は、ブルース・コードの作品。
1曲目の無茶を聴いた後の箸休め的な作品と思いきや・・・・ジョー・ヘン、やってくれます(笑)。
ソロの途中から、お得意の空間にパルス波を放射するかのようなフレーズを連発。心休まる隙を与えてくれません。
疾走する感じが素敵な『Tears Come From Heaven』は、ちょっとハード・ボイルドな1曲。
前2曲とがらりと変え、ピート・ラロカがステディなシンバルでリズムを刻む中、各人がまっとうなソロを展開します。
タイトル曲『Basra』は、インド・中近東の雰囲気漂うベースによる長めのイントロから始まります。
しかしまあ、ジョー・ヘンダーソンのうねるテナーが異国情緒漂う曲調にぴったりなのがなんとも・・・・。
『Lazy Afternoon』は、スロー・バラッド。
テーマをサブ・トーン気味に美しく歌い上げるジョー・ヘンダーソンのテナー、不覚にも(笑)心に染みます。
ラストの『Eiderdown』は、ベースのスティーブ・スワロウ作曲によるミディアム・テンポの作品。
綺麗な曲ですなあ・・・・破天荒な演奏をさんざん聴いた後にはなおさら(笑)。
Basra / Pete La Roca Blue Note BN4205
01. Malaguena (E.Lecuona) 8:57
02. Candu (Pete La Roca) 6:41
03. Tears Come From Heaven (Pete La Roca) 4:57
04. Basra (Pete La Roca) 9:53
05. Lazy Afternoon (Latouche-Moross) 5:29
06. Eiderdown (Steve Swallow) 4:26
Joe Henderson (ts) Steve Kuhn (p) Steve Swallow (b) Pete La Roca (ds)
Recorded on May 19,1965 at Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs,NJ.
TOCJ-7147 バスラ/ピート・ラロカ
TOCJ-7147 Basra / Pete LaRoca [BN4205]
新・ブルーノートRVGコレクション第2期第5回発売(1/4) ― 2008/10/22 20:46
新・ブルーノートRVGコレクション第2期の第5回発売日です。
今回はどーんと20枚発売。なので、4回に分けて(5枚づつ)紹介しましょうか。
で今回は、ボーナス・トラック追加収録を交渉中のため延期となった作品が2枚程あるようです。
●ブルーノートRVGコレクション第2期第5回発売(1/4) 2008/10/22 1,700 [税込]
TOCJ-7151 ブローイング・イン・フロム・シカゴ+1/ クリフ・ジョーダン&ジョン・ギルモア
TOCJ-7151 Blowing In From Chicago / Cliff Jordan & John Gilmore [BN1549 +1]
シカゴの俊英クリフ・ジョーダンとジョン・ギルモアの双頭リーダー・アルバム。
『バードランドの夜[BN1521/1522]』のリズム・セクションがバックを務める強力盤。
TOCJ-7152 【発売延期】ポール・チェンバース・クインテット
ボーナス・トラック追加収録を交渉中のため、発売延期
TOCJ-7153 カーティス・フラー Vol.3/カーティス・フラー
TOCJ-7153 Curtis Fuller Volume 3 / Curtis Fuller [BN1583]
ハード・バップ・トロンボーンの人気者、カーティス・フラーの2管編成盤。
叙情的な演奏を得意とするアート・ファーマーを相方に従え、ピアノにソニー・クラークが参加する1枚。
TOCJ-7154 バック・オン・ザ・シーン/ ベニー・グリーン
TOCJ-7154 Back On The Scene / Bennie Green [BN1587]
カーティス・フラーと入れ替わりに登場したトロンボーンのベニー・グリーン
T・モンクの盟友、チャーリー・ラウズを相方に、『I Love You』などの名曲をほのぼのと演奏しております。
ほんわかムード漂う中、当初の予想に反して愛聴している(笑)一枚。
TOCJ-7155 ルー・ドナルドソン・ウィズ・ザ・スリー・サウンズ
TOCJ-7155 LD+3 / Lou Donaldson With The Three Sounds [BN4012]
スタンダードをお得意とする「ザ・スリー・サウンズ」をバックに従えた、ルーさんの好盤。
『just Friends』や『Confirmation』など、チャーリー・パーカーがらみの曲も演奏しております。
新・ブルーノートRVGコレクション第2期第5回発売(2/4) ― 2008/10/23 20:50
新・ブルーノートRVGコレクション第2期の第5回発売。
20枚を4回に分けた(5枚づつ)ご紹介の第2回目。
●ブルーノートRVGコレクション第2期第5回発売(2/4) 2008/10/22 1,700 [税込]
TOCJ-7156 スター・ブライト/ディジー・リース
TOCJ-7156 Star Bright / Dizzy Reece [BN4023]
ジャマイカ生まれヨーロッパ育ったというユニークなトランペッター、ディジー・リースのブルーノート第2弾
ウイントン・ケリーのピアノをバックに、フロントにハンク・モブレーが参加した1枚。
TOCJ-7157 ムーヴィン・アンド・グルーヴィン/ホレス・パーラン
TOCJ-7157 Movin' And Groovin' / Horace Parlan [BN4028]
個性派ピアニスト、ホレス・パーランのブルーノート第1弾
『Sunny Side Up / Lou Donaldson [BN4036]』に参加したリズム隊(トリオ)がそのまま参加。
TOCJ-7158 ホイッスル・ストップ/ケニー・ドーハム
TOCJ-7158 Whistle Stop / Kenny Dorham [BN4063]
リーダー作が以外に少ないケニー・ドーハムによる、久々のブルーノート録音。
参加メンバーはハンク・モブレーを始め、意外と豪華。
TOCJ-7159 ア・フィックル・ソーナンス/ジャッキー・マクリーン
TOCJ-7159 A Fickle Sonance / Jackie Mclean [BN4089]
トランペットに珍しいトミー・タレンタイン、ピアノにソニー・クラーク参加。
マクリーンがフリー方面へ飛翔する前夜的1枚かな。
TOCJ-7160 ザ・ゴールデン・エイト/ケニー・クラーク
TOCJ-7160 The Golden Eight / Kenny Clarke [BN4092]
ケニー・クラーク=フランシー・ボーランドのコンビによるオクテット(8人編成)録音。
何と言ってもダスコ・ゴイコビッチの参加が嬉しい、一枚。
新・ブルーノートRVGコレクション第2期第5回発売(3/4) ― 2008/10/24 21:51
新・ブルーノートRVGコレクション第2期の第5回発売。
20枚を4回に分けた(5枚づつ)ご紹介の第3回目。
●ブルーノートRVGコレクション第2期第5回発売(3/4) 2008/10/22 1,700 [税込]
TOCJ-7161 フーティン・ン・トゥーティン/フレッド・ジャクソン
TOCJ-7161 Hootin' 'N Tootin' / Fred Jackson [BN4094]
『Face To Face / Baby Face Willette [BN4068]』での演奏が素晴らしかった、フレッド・ジャクソンのリーダー作。
オルガン・トリオをバックに、ソウルフルな演奏を繰り広げます。
TOCJ-7162 ハブ・トーンズ+3/フレディ・ハバード
TOCJ-7162 Hub-Tones / Freddie Hubbard [BN4085 + 3]
ハービー・ハンコックも参加した、フレディ・ハバードの人気盤。
夭折したブッカー・リトルに捧げる『Lament For Booker』収録。
TOCJ-7163 アロング・ケイム・ジョン/ビッグ・ジョン・パットン
TOCJ-7163 Along Came John / "Big" John Patton [BN4130]
フロントにテナー2人を従えた、ビッグ・ジョン・パットンのオルガン・コンボ作品。
演奏が気持ち良かったのか、「イッてる」表情のジャケットが素敵(笑)な1枚。
TOCJ-7164 アム・アイ・ブルー/グラント・グリーン
TOCJ-7164 Am I Blue / Grant Green [BN4139]
ジョニー・コールズ(tp)、ジョー・ヘンダーソン(ts)参加したオルガンコンボによる1枚。
ホーン・ライクなグラント・グリーン(g)を加え、3管編成みたいなものか・・・。
TOCJ-7165 インヴェンションズ・アンド・ディメンションズ+1/ハービー・ハンコック
TOCJ-7165 Inventions and Dimensions / Herbie Hancock [BN4147 + 3]
ハービー・ハンコックの『ピアノ・トリオ+パーカッション』盤。珍しい編成ながら、なかなか聴き応えのある1枚。
私は一時期、集中的に聴いておりました。
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