バスラ/ピート・ラロカ-ブルーノートRVGコレクション第2期第4回発売2008/10/17 21:42

BN4205 - Basra - Pete La Roca

 オリジナリティ溢れるドラマー、ピート・ラロカ(Pete La Roca)の珍しいリーダー作品。
 1曲目『マラゲーニャ(Malaguena)』から、参加メンバーのパワー全開(笑)。特にフロントのジョー・ヘンダーソンの破天荒な演奏が素晴らしい。



 オープニングはラテン・ナンバー『Malaguena』。  エキゾチックなテーマの後、ジョー・ヘンダーソン(Joe Henderson)が予測不能、破天荒なソロを展開(笑)。
 ・・・・いやあ、好きだなあこの崩し方。このジョー・ヘン(勝手に略す)のソロを聴くためにアルバム購入しました、私(笑)。
 続くスティーブ・キューンの、やや切れ気味に聴こえるピアノ・ソロも凄い・・・・・。
 『Candu』は、ブルース・コードの作品。
 1曲目の無茶を聴いた後の箸休め的な作品と思いきや・・・・ジョー・ヘン、やってくれます(笑)。
 ソロの途中から、お得意の空間にパルス波を放射するかのようなフレーズを連発。心休まる隙を与えてくれません。


 疾走する感じが素敵な『Tears Come From Heaven』は、ちょっとハード・ボイルドな1曲。
 前2曲とがらりと変え、ピート・ラロカがステディなシンバルでリズムを刻む中、各人がまっとうなソロを展開します。


 タイトル曲『Basra』は、インド・中近東の雰囲気漂うベースによる長めのイントロから始まります。
 しかしまあ、ジョー・ヘンダーソンのうねるテナーが異国情緒漂う曲調にぴったりなのがなんとも・・・・。


 『Lazy Afternoon』は、スロー・バラッド。
 テーマをサブ・トーン気味に美しく歌い上げるジョー・ヘンダーソンのテナー、不覚にも(笑)心に染みます。


 ラストの『Eiderdown』は、ベースのスティーブ・スワロウ作曲によるミディアム・テンポの作品。
 綺麗な曲ですなあ・・・・破天荒な演奏をさんざん聴いた後にはなおさら(笑)。



Basra / Pete La Roca Blue Note BN4205

01. Malaguena (E.Lecuona) 8:57
02. Candu (Pete La Roca) 6:41
03. Tears Come From Heaven (Pete La Roca) 4:57

04. Basra (Pete La Roca) 9:53
05. Lazy Afternoon (Latouche-Moross) 5:29
06. Eiderdown (Steve Swallow) 4:26

Joe Henderson (ts) Steve Kuhn (p) Steve Swallow (b) Pete La Roca (ds)
Recorded on May 19,1965 at Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs,NJ.


TOCJ-7147 バスラ/ピート・ラロカ
TOCJ-7147 Basra / Pete LaRoca [BN4205]



コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://kajiakira.asablo.jp/blog/2008/10/17/3975895/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。