トランペット・トッカータ/ケニー・ドーハム-新・ブルーノートRVGコレクション第2期第3回発売2008/10/03 21:16

BN4181 - Trompeta Toccata - Kenny Dorham

 ビ・バップ時代から活躍するケニー・ドーハム(tp)の、ブルーノート最終作。
 フロントに弟子のジョー・ヘンダーソン(ts)を迎え、火傷するほど熱い演奏を繰り広げます。

 また、新人時代のロイ・ハーグローブ(tp)が「Night Watch」を取り上げるなど、ミュージシャン側の評価が以外と高いアルバムみたいです。

 なお、Wikipedia によると・・・・
 『トッカータ(伊 toccata)とは、主に鍵盤楽器による、速い走句(パッセージ)や細かな音形の変化などを伴った即興的な楽曲』
 だそうです。詳しくは『Wikipedia』をご覧下さいませ。



 ケニー・ドーハムの華々しいカデンツァから始まる「Trompeta Toccata」は6/8拍子、ドーハムお得意のアフロ・キューバン・ジャズです。
 しかし、これだけ熱く燃え上がれるケニー・ドーハムは・・・・・凄いの一言。  続くジョー・ヘンダーソンも師匠に負けじとブローして、クールにキメるトミー・フラナガンにバトン・タッチします。


 「Night Watch」は、美しいテーマを持つ曲。  ビブラートをかけ、さらに音をひしゃげさせてソロをとるドーハム、これまた凄い気合だあ。
 続くジョー・ヘンダーソン、師匠のハッタリに圧倒されたのか(笑)、大人し目なフレーズであっさりとソロを終えます。


 ボッサ・ロック調の軽快な「Mamacita」は、ジョー・ヘンダーソンのオリジナル。
 ドーハム作曲のブルージーな「Blue Bossa」とは真逆の、明るいイメージの1曲です。


 超アップ・テンポで激情迸る「The Fox」では、鼻歌を歌うかのように次々と美しいメロディを繰り出すケニー・ドーハムが、やはり圧巻。
 ここまで熱い演奏を繰り広げられると、トミー・フラナガンの美麗なバッキングが、やや淡白に感じられますね。


Trompeta Toccata / Kenny Dorham Blue Note BN4181

01. Trompeta Toccata (Kenny Dorham) 12:21
02. Night Watch (Kenny Dorham) 05:43

03. Mamacita (Joe Henderson) 11:00
04. The Fox (Kenny Dorham) 07:59

Kenny Dorham (tp) Joe Henderson (ts) Tommy Flanagan (p) Richard Davis (b) Albert "Tootie" Heath (ds)
Recorded on September 14, 1964 at Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, NJ.


TOCJ-7139 トランペット・トッカータ / ケニー・ドーハム
TOCJ-7139 Trompeta Toccata / Kenny Dorham (RVG) [BN4181]