気だるい午後には・・・The Shadow Of Your Smile / Astrud Gilberto [Verve V/V6 8629] ― 2007/07/08 14:06
加持です。雨、高温、雨、高温と繰り返されるとキツイですね。私はここ1週間程はダウン気味・・・なんで更新間隔長くなってます。
今日は前回の渡辺貞夫さんに続き、これまた某所で借りてきた「ボサ・ノヴァ」アルバムを。
「いそしぎ/アストラッド・ジルベルト」は、豪華なオーケストレーションをバックにA.ジルベルトがマイペースで唄うさりげないアルバムです。
もう、けだるい歌声に、これまたけだるいトロンボーンがからんで・・・真昼から「おーい、ビール1本!」てな感じになります(~~)。
タイトル曲「いそしぎ(The Shadow Of Your Smile)」のゴージャスなストリング・サウンドもいいですが、4曲目「Fly Me To The Moon」のかなりもたれ気味の歌の後、けだるいトロンボーンが絡む部分なんか、酒を飲みながら聴けば最高でしょうね。私、いまシラフなんでそれほどでもないですが・・・。
あとは9曲目の「Day By Day」ですね。しかし、なんでこの曲取り上げたのでしょうかねー?不思議。
この曲、「フォー・フレッシュ・メン」や、「ビーチ・ボーイズ(確か)」あたりの演奏が有名でして、私は、山下達郎さんのラジオ「東芝ブレミア3(昔TFM系の日曜お昼12時にやってた)」で、あるコーナーのBGMにしていたのを聴いて知りました(センテンスが長いな)。
あのラジオ、大滝詠一さんのHPを管理している萩原健太さんも絡んでたから、選曲は萩原さんの趣味かもしれません・・・・。
あ、そろそろ「プレミア3」を録音したビデオテープ、伸びて聴けなくなる前にデジタル化しないとなー(本題とは関係ない話でした、スマン)。
・・・・てな訳で、「いそしぎ」はお昼時、食後のBGMにどうぞ。最近、廉価盤が発売されたようですのでお求め安いですよ。
●The Shadow Of Your Smile / Astrud Gilberto Verve V/V6 8629 POCJ-2559 [1998.04.15]
01. Love Theme From "The Sandpiper" (The Shadow Of Your Smile)
(P.F.Webster/J.Mandel) *5 arr. by Don Sebesky 2:32
02. (Take Me To) Aruanda (G.Lyra/G.Vandre/N.Gimbel) *5 arr. by Joao Donato 2:29
03. Manha De Carnaval (L.Bonfa/A.Maria) *5 カーニバルの朝 1:59
04. Fly Me To The Moon (B.Howard) *1 arr. by Claus Ogerman 2:22
05. The Gentle Rain (L.Bonfa/M.Duby) *5 arr. by Don Sebesky 2:26
06. Non-Stop To Brazil (L.Bonfa/M.Duby/N.Gimbel) *5 arr. by Don Sebesky 2:28
07. O Ganso (aka O Guazo) (L.Bonfa) *3 arr. by Joao Donato 2:10
08. Who Can I Turn To ? (L.Bricusse/A.Newley) *1 arr. by Claus Ogerman 2:11
09. Day By Day (P.Weston/S.Cahn/A.Stordaht) *2 arr. by Claus Ogerman 2:05
10. Tristeza (L.Bonfa/M.Toledo) *4 悲しみよ、さようなら 2:25
11. Funny World (Theme From "Malamondo") (A.Brandt/E.Morricone) *1
arr. by Claus Ogerman 2:26
*1 Urbie Green (tb) Astrud Gilberto (vo) Claus Ogerman Orchestra, and others
Recorded on October 21, 1964 at A&R Studios, NYC
*2 Astrud Gilberto (vo) unidentified studio orchestra
Recorded on ,April 4, 1965 in NYC
*3 Astrud Gilberto (vo) unidentified studio orchestra
Recorded on May 25, 1965 at A&R Studios, Los Angeles, CA
*4 Bob Brookmeyer (vtb) Astrud Gilberto (vo)
unidentified studio orchestra, and others
Recorded on May 27, 1965 at Los Angeles, CA
*5 Kai Winding (tb) Astrud Gilberto (vo) Don Sebesky (arr, cond)
unidentified studio orchestra, including strings, and others
Recorded on June 3 & 4, 1965 at A&R Studios, Los Angeles, CA
何故か泣けるアルバム-Denim(デニム) - 竹内まりや ― 2007/05/23 20:40
加持です。今日はちょっと日本のポップス(竹内まりやさんの新譜)を取り上げたいと思います。
最近ガチガチのジャズばかり取り上げていたので、たまにはいいでしょう。
竹内まりやさんの新譜「デニム」は、スタンダード・ナンバーからバラード、クリスマス・ソングまで入ったアルバムで、22日に購入してからずーーーっと聴いてます(歌詞覚えるまで聴くだろうなー)。
このアルバムは大人の為の「良質な音楽」といった感じで、ジャズやAOR(古いか)好きな方にも十分受け入れられると思います。
何曲か、印象に残るものをご紹介すると・・・・。
オープニングは意表をついて、スタンダード「君住む街角(On The Street Where You Live)」です。
しかし、「4リズム+ブラス7人+服部克久さんアレンジのストリング」で展開される、ゴージャスな感じがいいですね。この曲は、『ブロードキャスター(TBS系)』のテーマソングだそうです。
3曲目「返信」は、映画『出口のない海』主題歌で、何故か何度聴いても涙が出てきます。
映画は、太平洋戦争末期、一度発進したら二度と帰れない、人間魚雷“回天”に志願した若者達を描いた作品だそうです。日本でも、こんなことがあったのですね。
ナゼ泣けてくるかという訳は・・・・
山下達郎氏のラジオで、「サンデー・ソング・ブック」という長寿番組があるのですが、2回にわたりこのアルバム「デニム特集」が組まれた時、 あるお手紙が読まれたんです。
その「ある学校の先生から手紙」がとても印象に残っているからなんですが・・・お手紙の内容は、次のような感じです。
「映画 『出口のない海』 を題材にプレゼンを行う生徒からの相談を受けた先生(お手紙の主)が、プレゼンの最後に「返信」を使うという演出(アイデア)を提案。
先生の提案通り、実際のプレゼンの最後、部屋を暗転して「返信」を流したそうなのですが・・・・聴講していた生徒達から啜り泣きの声が聞こえる程、効果的な演出だった。」、との事。
その話を聞いて、その場面(プレゼン会場ね)を想像して、映画のテーマを考えたとき、私の感情の「ツボ」に嵌ったのでしょう。それ以来、曲を聴くと何故か涙が出るようになってしまいました・・・私ももう歳かな。
12曲目「人生の扉」は、歌詞の中の「デニム」がタイトルに使われているように、「アルバルの核」として位置付けられたナンバーです。
この曲はまた、協和発酵のCMソングとしても使われています。
「老い」を「ビンテージ・デニム」に例え、ポジティブに捉える内容は、共感を持てる人が多いのではないでしょうか?
この曲があったからこそ、あえてこのブログで取り上げたんですが・・・。
・・・まあ、大型レコード店の店頭では「視聴用コーナー」が設けられているようなのでジャズのCDを買いに行く際、ちょっと聴いてみて下さい。
日本のポップスでも、結構良質なものがありますから。
●Denim(デニム) / 竹内まりや ~洗いざらしの竹内まりや~ Moon Records
限定盤 WPCL-10405 (WARNER MUSIC JAPAN)
通常盤 WPCL 10407
01. 君住む街角(On The Street Where You Live) (Alan Jay Lerner / Frederick Loewe)
02. スロー・ラヴ (竹内まりや)
03. 返信 (竹内まりや)
04. みんなひとり (竹内まりや)
05. シンクロニシティ(素敵な偶然) (竹内まりや)
06. 哀しい恋人 (竹内まりや)
07. Never Cry Butterfly (杉真理 / 杉真理&伊豆田洋之)
08. ラスト・デイト (竹内まりや)
09. クリスマスは一緒に (竹内まりや)
10. 終楽章 (竹内まりや)
11. 明日のない恋 (竹内まりや)
12. 人生の扉 (竹内まりや)
●おまけ
旦那さんでもある山下達郎氏の、独特の乗り(グルーヴ)でスイングする「ギター・カッティング」も、結構聴きものですよ。
しかし、ジャケット写真のまりやさん若いですねー。最初、ジャケットを見たとき「あ、松たか子さんだ!」と思ったら・・・まりやさんご本人だったので、二度びっくり。
★ボーナスディスク付き初回限定盤は、プレミア価格ですが販売しているようです。
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