W.マルサリスが大物トリオに挑む!-Herbie Hancock Quartet [columbia_sony]2007/07/04 19:44

HerbieHancockQuartet-CBS

 加持です。別ブログのネタ仕入れに気合入れすぎて、こちらの更新忘れてました・・・ホタルにトンボ、ぽっぽ焼きに緑川・・・・集中してイベント有り過ぎ!


 ・・・というのは嘘で、「フレディ+H.ハンコック・トリオ」の次に紹介する強力なアイテムが思い浮かばなかっただけです(~~)。  1週間考えた結果、1981年に録音された「ウイントン+H.ハンコック・トリオ」で行きます。


 タイトルは「ハービー・ハンコック・カルテット」ですが、実質は、(当時)期待の新人だったウイントン・マルサリス(Wynton Marsalis)のカルテットですね。見事なまでに他の3人の影、薄いです(笑)。

 大物トリオをバックに、ビビるどころか逆に煽りまくるウイントン、本当にナイスです。この度胸の良さは何処からくるのでしょうね?ハービーがわざわざ自身のバンドに誘ったのも納得出来ます。


 特に面白いのは、ウイントンが渋いミュート・トランペットで入り、例の「キメ」の部分でオープンに切り替えていきなり、ヒット・マンの如く暴発する「'Round Midnight」かなー。

 あとウイントン独自のフレージングで吹きまくる「The Eye Of The Hurricane」も捨てがたいし・・・・とにかく全編ウイントン一色(~~)。


 溌剌としたウイントンに煽られ、3人のオジサン達(笑)が「負けるものか!」とばかりに持てる力を出し切って対抗する・・・素敵な演奏です。

 60年代には、若い3人(+W.ショーター)が、オジサンになったマイルス・デイビス(Miles Davis)を煽って、「1965年のプラグド・ニッケルでのライブ盤」で聴かれるような殴り合い寸前の騒ぎを起こしていたのに・・・こうやってジャズの伝統が次の世代に引き継がれて行く訳ですね。

 さてウイントンは、この伝統を、誰に引継ぐのやら・・・・。


●Herbie Hancock Quartet columbia/sony SRCS 9343

01. Well You Needn't (T.Monk) 6:27
02. 'Round Midnight (T.Monk-C.Williams-B.Hanighen) 6:40
03. Clear Ways (Tony Williams) 5:00
04. A Quick Sketch (Ron Carter) 16:25
05. The Eye Of The Hurricane (Herbie Hancock) 8:05
06. Parade (Ron Carter) 7:58
07. The Sorcerer (Herbie Hancock) 7:17
08. Pee Wee (Tony Williams) 4:33
09. I Fall In Love Too Easily (J.Styne-S.Cahn) 5:54

Wynton Marsalis(tp) Herbie Hancock(p) Ron Carter(b) Tony Williams(ds)
Recorded on July 28,1981 at CBS Sony Studios, Shinanomachi,Tokyo,Japan



夏はすっきり、サンバ&ボッサ!-ブラジルの渡辺貞夫 / 渡辺貞夫とブラシリアン・エイト[TaKt Jazz]2007/07/07 23:18


 加持です。あ、今日は七夕か・・・・。
 うーん、梅雨は体調が崩れがちでどうも気分が乗らないですね。


 そんな時は、ド・ジャズよりも気分転換に「ボサ・ノヴァ&サンバ」のリズムが恋しくなりますね。
 ・・・てな訳で、「ブラジルの渡辺貞夫 / 渡辺貞夫とブラシリアン・エイト」を。

 これは、某所から期待せずに借りてきたんですが、大・あ・たりなアルバムでした。


 1曲目の「ビン・ボン(Bim Bom)」、クールなヴィブラフォンから始まり、いきなりソフト・ロック風コーラスが入る部分・・・ウーン、お洒落です。
 ノリは完全に「Suntory Saturday Wating Bar AVANTI(土曜5時、TFM系ラジオでオン・エア!)」のBGM。
 もう1曲目で、完全にノック・アウトされました。

 特に、テーマの最後のあたり、コーラスがハモりながら半音づつ上がる部分なんか、多重コーラスがウリの山下達郎さんも大好きな私(わたくし)としては大・大満足。

 ・・・と、いう訳で、このCDを我が家でかける時は、1曲目が必ず数回リピートされます。


 しかし、渡辺貞夫さんの優しく温かみのあるストレートなアルト、いいですね。


 他、数曲でコーラスが入りますが、基本的にはヴァイブとオルガンのクールサウンドをベースに、サックス中心のアンサンブルとパーカッションが絡むという、(私的に)理想的な演奏が続きます。
 あと6曲目と、12曲目は管楽器抜き、パーカッション中心の演奏です。

 曲の演奏時間は短いですが、「ボサ・ノヴァ」、「サンバ」など多彩なご当地リズムで楽しませてくれますよ。FMラジオ「AVANTI」ファンにはお勧め(しつこいか)。


●ブラジルの渡辺貞夫 / 渡辺貞夫とブラシリアン・エイト TaKt Jazz
Sadao Meets Brazilian Friends / Sadao Watanabe & Brazilian 8

01. BIM BOM (J.Gilberto) ビン・ボン 3:06
02. E NADA MAIS (D.Ferreira) イ・ナーダ・マイス 2:59
03・ JEQUIBAU (PRETTY BUTTERFLY) (M.Albanese) ジェキバウ(かわいい蝶々) 2:08
04. EU E A BRISA (Johnny Alf) そよ風と私 2:53
05. BARQUINHO DIFERENTE (SergioAugusto) かわった小舟 3:14
06. RITNI0 リズム 1:40

07. TRISTEZA (H.Lobo) 悲しみ 2:20
08. CAROLINA (Chico Buarque) かろりーな 3:16
09. BOSSA NA PRAIA (Geraldo Cunha) 浜辺のボッサ 5:40
10. MOSTRA MORENA モストラ・モレーナ 3:12
11. MUITO A VONTADE (J.Dorlato) かるい気持ちで 3:25
12. RITMO リズム 2:07

SADAO WATANABE (as,fl) WALDIR DE BARROS(tp) JOSE FERREIRA GODINHO FILHO (as)
CARLOS ALBERTO ALCANTARA (ts) APARECIDOBIANCHI (p,org) JOAO CARLOS PEGORRO (vib,p)
OLMIR SEOCAER(g) MATHIAS DA SILVA MATOS (b) DOUGLAS DE OLIVEIRA (ds)
Recorded July 1968 in Brazil



気だるい午後には・・・The Shadow Of Your Smile / Astrud Gilberto [Verve V/V6 8629]2007/07/08 14:06

The Shadow Of Your Smile - Astrud Gilberto

 加持です。雨、高温、雨、高温と繰り返されるとキツイですね。私はここ1週間程はダウン気味・・・なんで更新間隔長くなってます。


 今日は前回の渡辺貞夫さんに続き、これまた某所で借りてきた「ボサ・ノヴァ」アルバムを。

 「いそしぎ/アストラッド・ジルベルト」は、豪華なオーケストレーションをバックにA.ジルベルトがマイペースで唄うさりげないアルバムです。

 もう、けだるい歌声に、これまたけだるいトロンボーンがからんで・・・真昼から「おーい、ビール1本!」てな感じになります(~~)。


 タイトル曲「いそしぎ(The Shadow Of Your Smile)」のゴージャスなストリング・サウンドもいいですが、4曲目「Fly Me To The Moon」のかなりもたれ気味の歌の後、けだるいトロンボーンが絡む部分なんか、酒を飲みながら聴けば最高でしょうね。私、いまシラフなんでそれほどでもないですが・・・。


 あとは9曲目の「Day By Day」ですね。しかし、なんでこの曲取り上げたのでしょうかねー?不思議。

 この曲、「フォー・フレッシュ・メン」や、「ビーチ・ボーイズ(確か)」あたりの演奏が有名でして、私は、山下達郎さんのラジオ「東芝ブレミア3(昔TFM系の日曜お昼12時にやってた)」で、あるコーナーのBGMにしていたのを聴いて知りました(センテンスが長いな)。

 あのラジオ、大滝詠一さんのHPを管理している萩原健太さんも絡んでたから、選曲は萩原さんの趣味かもしれません・・・・。
 あ、そろそろ「プレミア3」を録音したビデオテープ、伸びて聴けなくなる前にデジタル化しないとなー(本題とは関係ない話でした、スマン)。


 ・・・・てな訳で、「いそしぎ」はお昼時、食後のBGMにどうぞ。最近、廉価盤が発売されたようですのでお求め安いですよ。


●The Shadow Of Your Smile / Astrud Gilberto Verve V/V6 8629 POCJ-2559 [1998.04.15]

01. Love Theme From "The Sandpiper" (The Shadow Of Your Smile)
(P.F.Webster/J.Mandel) *5 arr. by Don Sebesky 2:32
02. (Take Me To) Aruanda (G.Lyra/G.Vandre/N.Gimbel) *5 arr. by Joao Donato 2:29
03. Manha De Carnaval (L.Bonfa/A.Maria) *5 カーニバルの朝 1:59
04. Fly Me To The Moon (B.Howard) *1 arr. by Claus Ogerman 2:22
05. The Gentle Rain (L.Bonfa/M.Duby) *5 arr. by Don Sebesky 2:26
06. Non-Stop To Brazil (L.Bonfa/M.Duby/N.Gimbel) *5 arr. by Don Sebesky 2:28

07. O Ganso (aka O Guazo) (L.Bonfa) *3 arr. by Joao Donato 2:10
08. Who Can I Turn To ? (L.Bricusse/A.Newley) *1 arr. by Claus Ogerman 2:11
09. Day By Day (P.Weston/S.Cahn/A.Stordaht) *2 arr. by Claus Ogerman 2:05
10. Tristeza (L.Bonfa/M.Toledo) *4 悲しみよ、さようなら 2:25
11. Funny World (Theme From "Malamondo") (A.Brandt/E.Morricone) *1
arr. by Claus Ogerman 2:26


*1 Urbie Green (tb) Astrud Gilberto (vo) Claus Ogerman Orchestra, and others
 Recorded on October 21, 1964 at A&R Studios, NYC

*2 Astrud Gilberto (vo) unidentified studio orchestra
Recorded on ,April 4, 1965 in NYC

*3 Astrud Gilberto (vo) unidentified studio orchestra
Recorded on May 25, 1965 at A&R Studios, Los Angeles, CA

*4 Bob Brookmeyer (vtb) Astrud Gilberto (vo)
unidentified studio orchestra, and others
Recorded on May 27, 1965 at Los Angeles, CA

*5 Kai Winding (tb) Astrud Gilberto (vo) Don Sebesky (arr, cond)
unidentified studio orchestra, including strings, and others
Recorded on June 3 & 4, 1965 at A&R Studios, Los Angeles, CA



新潟ジャズストリート-200707・・・Duke Ellington Memorial2007/07/14 15:21

新潟ジャズストリート200707-新潟三越前にて
 加持です。約1週間のご無沙汰です。・・・で、台風4号が本州に上陸しそうでうね。


 新潟では今週末、「新潟ジャズストリート-Duke Ellington Memorial-」と題した、プロ、アマ入り乱れてのジャズライブが繰り広げられています。

 写真は、ストリート会場2(三越新潟店前)で先程まで演奏していた「シェガンサ」という名前のバンドさんです。

 テナー、ヴァイオリン、ギター、ベース、ドラムスの編成で、ボサノヴァなどを演奏していましたよ。


 全23会場は、各日千円でフリーパス、何処でも出入り自由です。今日、明日の各会場では、夜半まで演奏が行われているようです。

 ・・・・ただし、古町のストリート会場(3会場)は、無料です。なので明日の古町は、お買物ついでにジャズが聴けますよ。

 ちなみに明日のストリート会場では、昼12時~午後2時半に演奏があるそうです。

詳しい情報は、下記HPを参照して下さいタイムスケジュールもあり)。

●新潟ジャズストリート●2007/07/14 (sat) - 15 (sun)●
http://www.niigata-jazzstreet.com/


 ・・・新潟に居るので、ちょっと宣伝してみました。
 うーん、時間の余裕が出来たら、どこかのビック・バンドに入って演奏してみたいものです。

Yahoo! Japan のブログパーツ-新潟県中越沖地震の募金(義援金)募集2007/07/18 07:17

 加持です。今日は一寸真面目に『新潟県中越沖地震』に関連した情報です。

 最初に、新潟県中越沖地震で亡くなった方のご冥福を祈ると共に、被災に遭われてて避難所で眠れない夜を過ごしている方にお見舞い申し上げます。

 私の生活している新潟県の下越(かえつ)地方では、何度か大きな揺れはありましたが、今の処、怪我人や家屋の被害は無い様です。


●ブログを開設している方に・・・・新潟県中越沖地震の募金(義援金)募集

 ヤフー!ジャパンでは、募金(義援金)を募集するためのブログパーツの提供を開始したようです。
 ヤフーを利用されている方は、ポイントでの募金も可能だそうなので、一度、募金を検討して見て下さい。


 通勤途中のラジオを聴いていると、多くの企業より沢山の支援物資が届いているようで、現在、個人からの物資支援はお断りしているそうです。

落ち着かない時には初心にかえる・・・Kelly Blue + 2 / Wynton Kelly Trio & Sextet Riverside 12-2982007/07/21 12:21

Kelly Blue - Wynton Kelly  riverside 12-298
加持です。
こんな落ち着かない時は初心に帰り、学生の頃FMで聴いた思い出の曲などを・・・。


「Kelly Blue / Wynton Kelly Trio & Sextet(Riverside)」は、ウイントン・ケリー(p)がビル・エヴァンス(p)に代わり、マイルス・デイビス(Mlies Davis)のバンドに参加した直後の作品です。
しかもこの録音の間には、ケリーも参加している名盤「Kind Of Blue / Miles Davis(Columbia/Sony)」が録音されています。

良く調べるとピアノ・トリオのメンバーは、当時のマイルス・バンドのメンバーそのままなのですね。道理で演奏に勢いがある訳だ・・・。


またタイトル曲の「Kelly Blue」「Keep It Moving」の2曲には、3人のホーン奏者が加わり、セクステットでの演奏となります。
特に、コルネットのナット・アダレイ(Nat Adderley)と、フルートのボビー・ジャスパー(Bobby Jaspar)が味のある演奏を聴かせてくれます。

ナットの、はちきれんばかりの豊かな音色、ボビー・ジャスパーの小粋なフルートを聴くためだけに、このアルバムを購入するのも良いでしょう。


トリオでは、「On Green Dolphin Street」の小粋な感じのする演奏が良いですね。
あと忘れちゃいけない、ポール・チェンバース(Paul Chambers)ジミー・コブ(Jimmy Cobb)のツボを抑えた的確なバッキング!

・・・最後に。ハーモニーからするとホーン・アレンジは多分、ベニー・ゴルソン(Benny Golson)でしょうね。→ よく調べてない(~~)。


●Kelly Blue + 2 / Wynton Kelly Trio & Sextet Riverside 12-298
Victor VICJ-60299 [1999.03.31]

01. Kelly Blue (Wynton Kelly)* 10:42
02. Softly, As In A Morning Sunrise (Hammerstein-Romberg) 6:28
03. On Green Dolphin Street (Kaper-Washington) 4:41

04. Willow Weep For Me (Ann Ronell) 6:04
05. Keep It Moving* (Wynton Kelly) -take 4- 7:30
06. Old Clothes (Wynton Kelly) 7:40

Additional Tracks
07. Do Nothin' Till You Hear From Me (Ellington-Russell) 4:23
08. Keep It Moving* -take 3- 8:44

Sextet:
Nat Adderley(cor) Bobby Jaspar(fl) Benny Golson(ts) Wynton Kelly(p) Paul Chambers(b) Jimmy Cobb(ds)
Recorded on February 19(*),1959 in NYC

Trio:
Wynton Kelly(p) Paul Chambers(b) Jimmy Cobb(ds)
Recorded on March 10,1959 in NYC


●おまけ
それまでナット・アダレイのリーダー作を購入したことが無かったのですが、「Kelly Blue」を聴いてから、彼の演奏に興味が湧き、数枚購入してしまいました。
蛇足ついでに丁度学生だった頃、新潟県民会館前の広場(BSN夏祭り)でナットの生ライブ観にいきました。しかもドラムはジミー・コブ!あの演奏も良かった・・・。

そういえばベニー・ゴルソンは丁度、アート・ブレイキー(Art Blakey)のメッセンジャーズに参加している頃でしょう。
あの有名盤「Moanin'(Blue Note 4002)」は、1958年10月録音ですから。ブレイキーと各地を巡業していた頃?

<注意>
現在ユニバーサルから発売されている「JAZZ THE BEST」シリーズでも、「Kelly Blue」が発売されていますが、曲順が違います。

個人的に、オリジナル・アルバムと異なる曲順は好きではないので、手持ちのビクター盤を掲載しました。
しかしやめて欲しいなあ、曲順代えてアルバムの厳かな雰囲気を壊すのは・・・。






ジャズの音!!-新・ブルーノートRVGコレクション第2回発売2007/07/25 22:07


 加持です。中越沖地震の余震が収まったと思ったらもう25日ですか・・・。

 「新・ブルーノートRVGコレクション」の第2回発売分は、こんなラインナップです。

 今回はジャケットが同じでも、曲順が違っていたり、追加曲が収録されていたりしますので、中身をよく確認してから購入しましょう。

【付記 2020.05】
 アマゾンさんからの要請で、商品リンクの差し替えを行っています。そのため当時の商品と異なるCDへのリンクが張られている場合がございます。


●TOCJ-7011 コンプリート・ジ・アメイジング・バド・パウエル VOL.1


●TOCJ-7012 コンプリート・ジ・アメイジング・バド・パウエル VOL.2


●TOCJ-7013 ダイヤル・S・フォー・ソニー+1/ソニー・クラーク


●TOCJ-7014 コンプリート・ヴィレッジ・ヴァンガードの夜 Vol.1/ソニー・ロリンズ


●TOCJ-7015 コンプリート・ヴィレッジ・ヴァンガードの夜 Vol.2/ソニー・ロリンズ


●TOCJ-7016 フィンガー・ポッピン/ホレス・シルバー


●TOCJ-7017 フュエゴ/ドナルド・バード


●TOCJ-7018 バック・トゥ・ザ・トラックス/ティナ・ブルックス


●TOCJ-7019 ディッピン/ハンク・モブレー


●TOCJ-7020 アリゲイター・ブーガルー/ルー・ドナルドソン



 今回発売分は、曲順等を確認してからコメントして行きます。

 しかし『アメイジング・バド・パウエル』は、10インチ盤+追加曲みたいな感じになってますねー。
 あの「ウン・ポコ・ロコ」も、3曲続いてないしー。

新・ブルーノートRVGコレクション第2回より-コンプリート・ジ・アメイジング・バド・パウエル2007/07/26 23:07


 加持です。新潟はノーミソが蕩けるほど暑いです。これでもまだ梅雨明け前!

 『TOCJ-7011/12 コンプリート・ジ・アメイジング・バド・パウエル VOL.1/2』の曲順はこんな感じです。

 既存の12インチLP(CD)とも違うし、2001年に発売されたRVG完全版(TOCJ-66113/14)とも違います。
 一番近い表現は、『10インチ盤+未発表曲』でしょうか。

 完全版の存在を知らない方は、その時初めて公開された未発表曲(別テイクではない!)「I've Got You Under My Skin」が、今回も収録されていますので、お楽しみに。

 各ジャケット画像は、「アマゾン」へリンクしています。興味のある方は、是非ともご購入下さいませ。


●TOCJ-7011 コンプリート・ジ・アメイジング・バド・パウエル VOL.1


●The Amaizing Bud Powell Vol.1 / BUD POWELL TOCJ-7011

01. Bouncing with Bud (Bud Powell)
02. Wail (Bud Powell)
03. Dance of The Infidels (Bud Powell)
04. 52nd Street Theme (thelonious Monk)
05. You Go To My Head (Coots-Gillespie)
06. Ornithology (Bennie Harris)

07. Bouncing with Bud (Bud Powell) -alternate take #1
08. Bouncing with Bud (Bud Powell) -alternate take #2
09. Wail (Bud Powell) -alternate take
10. Dance of The Infidels (Bud Powell) -alternate take
11. Ornithology (Bennie Harris) -alternate take

12. Un Poco Loco (Bud Powell)
13. Over The Rainbow (Harburg-Arlen)
14. A Night In Tunisia (Robin-Gillespie)
15. It Could Happen To You (Burke-Van Heusen)
16. Parisian Thoroughfare (Bud Powell)

17. Un Poco Loco (Bud Powell) -alternate take #1
18. Un Poco Loco (Bud Powell) -alternate take #2
19. A Night In Tunisia (Robin-Gillespie) -alternate take
20. It Could Happen To You (Burke-Van Heusen) -alternate take

1~11:
Fats Navarro (tp -omit 5,6,11) Sonny Rollins (ts -omit 5,6,11)
Bud Powell (p) Tommy Potter (b) Roy Haynes (ds)
Recorded on August 9, 1949 in NYC

12~20:
Bud Powell (p) Curly Russell (b -omit 13,15,20) Max Roach (ds -omit 13,15,20)
Recorded on May 1, 1951 in NYC



●TOCJ-7012 コンプリート・ジ・アメイジング・バド・パウエル VOL.2


●The Amazing Bud Powell Vol.2 / BUD POWELL TOCJ-7012

01. Autumn in New York (Vernon Duke)
02. Reets And I (Bennie Harris)
03. Sure Thing (Kern-Gershwin)
04. Collard Greens And Black-Eye Peas (Oscar Pettiford)
05. Polka Dots And Moonbeams (Burke-Van Heusen)
06. I Want To Be Happy (Vincent Youmans)
07. Audrey (Bud Powell)
08. Glass Enclosure (Bud Powell)
09. I've Got You Under My Skin (Cole Porter)

10. Autumn in New York (Vernon Duke) -alternate take #1
11. Autumn in New York (Vernon Duke) -alternate take #2
12. Reets And I (Bennie Harris) -alternate take #1
13. Reets And I (Bennie Harris) -alternate take #2
14. Sure Thing (Kern-Gershwin) -alternate take
15. Collard Greens And Black-Eye Peas (Oscar Pettiford) -altertane take

Bud Powell (p) George Duvivier (b) Art Taylor (ds)
Recorded on August 14, 1953 in NYC


 ファッツ・ナバロ(tp)、ソニー・ロリンズ(ts)をフロントに迎えたクインテット・セッションは、まずはナバロの豊かなトランペットの音色をお楽しみ下さい。
 そして、ブルー・ノートが奇跡的に捉えたピアノの天才が紡ぎ出す一瞬のきらめきを・・・・。


新・ブルーノートRVGコレクション第2回より-ダイヤル・S・フォー・ソニー+1/ソニー・クラーク2007/07/27 20:07

●TOCJ-7013 ダイヤル・S・フォー・ソニー+1/ソニー・クラーク


 画像がアマゾンへのリンクとなっております。よろしければ購入を・・・。


 この参加メンバーを一目見て「あっ」と思われる方は、相当なブルノート・マニアだと思います。
 えーっとメンバーのうち3人は、当時のホレス・シルバー(Horace Silver)クインテットのメンバーです。

 実はオーナーのアルフレッド・ライオン(Alfred Lion)、ツアーで忙しくなってきたホレス・シルバーの替わりに、ソニー・クラークをブルーノートのハウス・ピアニストとして迎えた、と聞いた事があります。
 おかげでホレスは、ツアーに出かけることが出来るようになり、人気もうなぎ上りになっていった訳で・・・。

 ホレス同様、アルフレッドに可愛がられていたソニー・クラークですが、残念な事に麻薬常用癖があり、ニュー・ヨークの酒場で仕事をするために必要な「キャバレー・カード」を取得出来ずにいた様です。
 つまり才能はあっても、ライブの場で一般のジャズファンにアピールする事が出来なかったようで・・・それではレコードも売れないですよね。

 日本では今も売れ続けている「Cool Struttin'(BN1588)」「Sonny Clark Trio(BN1579)」などは、当時のアメリカのジャズ・ファンは知らなくて当たり前の状況だった訳です。


 そんな不遇なソニー・クラークを、少しでも元気付けようとしたのでしょうか?アルフレッドは、彼の誕生日に「初リーダー録音」という、この上も無いプレゼントを準備しました。
 ソニー自身も、オリジナルを4曲(残り2曲はスタンダード)を用意して記念すべき録音に臨みます。


 録音当日のルディ・ヴァン・ゲルダー・スタジオには、バースディ・ケーキも用意されていたでしょう、多分。とにかく初リーダー作とは思えないほどリラックス・ムード満点の仕上がりです。


●Dial S For Sonny + 1 / Sonny Clark BN1570 [TOCJ-7013]

01. Dial S For Sonny (Sonny Clark)
02. Bootin' It (Sonny Clark) -stereo take
03. It Could Happen To You

04. Sonny's Mood (Sonny Clark)
05. Shoutin' On A Riff (Sonny Clark)
06. Love Walked In

07. Bootin' It (Sonny Clark) - mono take

Art Farmer (tp -omit 6) Curtis Fuller (tb -omit 6) Hank Mobley (ts -omit 6)
Sonny Clark (p) Wilbur Ware (b) Louis Hayes (ds)
Recorded on July 21, 1957 in N.J.


 なお今回は、以前アメリカの「コニサー(マニア向け)・CDシリーズ」で再発されたと同様に、ステレオ・マスターを使用しているそうです。


新・ブルーノートRVGコレクション第2回より-コンプリート・ヴィレッジ・ヴァンガードの夜-ソニー・ロリンズ2007/07/28 09:20






※画像がアマゾンへのリンクとなっております。ブログ継続の励みにしますので、購入の際はこちらからどうぞ。


 今、手持ちの米RVG盤(1999年)を聴きながら記事書いてます。本当に聴き飽きないアルバム。
 買った直後はヘビーローテーション、今でも平均1ヶ月に1回は聴いてます。


 この完全版では、観客とのやり取りが結構追加収録されており、ライブ会場の雰囲気がより良く伝わるようになりました。
 もちろんロリンズの豪快この上ない演奏は文句なし。


 もう一つの聴き所は、自動車事故で無くなった盟友クリフォード・ブラウン(Clifford Brown)と競演していた頃のレパートリーだった、「恋とは何でしょう(What Is This Thing Callde Love)」、「四月の思い出(I'll Remember April)」取り上げている事です。

 特に「四月の思い出(I'll Remember April)」のテーマ部分でピアノレストリオの演奏の隙間から、クリフォード・ブラウンのトランペットと一緒に亡くなったリッチー・パウエル(Richie Powell)のピアノのバッキングが聴こえてくる不思議な感覚に襲われたことがあります。


 なんのこっちゃ!とお思いの方は、ブラウン=ローチ・クインテットの未発表曲集「More Study In Bromn(EmArcy)」を聴いてから、もう一度この「四月の思い出」を聴いてみて下さい。

 ・・・ほーら不思議、ロリンズの音に寄り添うように、ブラウンのトランペットの音が聴こえてきましたね(~~)。
 ・・・・えー、夏なんで怪談風に〆てみました、ではまた(~~)。



●TOCJ-7014 コンプリート・ヴィレッジ・ヴァンガードの夜 Vol.1/ソニー・ロリンズ


●A Night At The Village Vanguard Vol.1 / Sonny Rollins TOCJ-7014

Afternoon Set
01. A Night In Tunisia (D.Gillespie-F.Paparelli) 8:16
02. I've Got You Under My Skin (Cole Porter) 10:03

Evening Set
03. A Night In Tunisia (D.Gillespie-F.Paparelli) - evening take 9:03
04. Softly As In A Morning Sunrise (O.Hammerstein Ⅱ-S.Romberg) - alternate take 6:43
05. Four (Miles Davis) 8:26
06. Introduction 0:20
07. Woody 'N' You (Dizzy Gillespie) 8:29
08. Introduction 0:36
09. Old Devil Moon (B.Lane -E.Y.Harburg) 8:19

1,2 (Afternoon Set):
Sonny Rollins (ts) donald Bailey (b) Pete La Roca (ds)

3~5,7,9 (Evening Set):
Sonny Rollins (ts) Wilbur Ware (b) Elvin Jones (ds)

Recorded on Novenber 3, 1957 at the Village Vanguard, NYC.


●TOCJ-7015 コンプリート・ヴィレッジ・ヴァンガードの夜 Vol.2/ソニー・ロリンズ


●A Night At The Village Vanguard Vol.2 / Sonny Rollins TOCJ-7015

Evening Set
01. What Is This Thing Called Love (Cole Porter) 14:03
02. Softly As In A Morning Sunrise (O.Hammerstein Ⅱ-S.Romberg) 8:03
03. Sonnymoon For Two (Sonny Rollins) 8:46
04. I Can't Get Started (V.Duke-I.Gershwin) 4:54
05. I'll Remember April (Raye-DePaul-Johnston) 9:20
06. Get Happy (H.Arlen-T.Koehler) 9:08
07. Striver's Row (Sonny Rollins) 5:59
08. All The Things You Are (O.Hammerstein Ⅱ-J.Kern) 6:46
09. Get Happy (H.Arlen-T.Koehler) - short version 4:38

Evening Set:
Sonny Rollins (ts) Wilbur Ware (b) Elvin Jones (ds)

Recorded on Novenber 3, 1957 at the Village Vanguard, NYC.



<おまけ>

●A Night At The Village Vanguard / Sonny Rollins Blue Note BLP1581

01. Old Devil Moon (B.Lane -E.Y.Harburg)
02. Softly As In A Morning Sunrise (O.Hammerstein Ⅱ-S.Romberg)
03. Striver's Row (Sonny Rollins)

04. Sonnymoon For Two (Sonny Rollins)
05. A Night In Tunisia (D.Gillespie-F.Paparelli)
06. I Can't Get Started (V.Duke-I.Gershwin)