ルディ・ヴァン・ゲルダー・リマスター決定盤●静かなるケニー - ケニー・ドーハム2008/02/19 22:31


 「ルディ・ヴァン・ゲルダー・リマスター決定盤」第1回発売分は、このアルバムでひとまず終了。
 マイルスの作品は資料整理に時間がかかるので後程(笑)。


 「静かなるケニー(Quiet Kenny)」は、ケニー・ドーハム(Kenny Dorham)の代表作です。
 珍しいトランペットのワンホーンで、バラッドやブルースを中心にしっとりと演奏しております。
 バックは”名盤請負人”トミー・フラナガン(Tommy Flanagan)のトリオ。
 ・・・・そして1曲目に代表作「蓮の花(Lotus Blossom)」を持ってきている所もポイントでしょうか。

 ちなみに「蓮の花」、「Asiatic Raes」と改題されてブルーノートで2人の有名ジャズ・メンが取り上げておりますね。
 まずマックス・ローチのバンドで共演したソニー・ロリンズが「Newk's Time / Sonny Rollins(Blue Note 4001)」で、そして同じくマックスのバンドで共演したハンク・モブレーが参加した「Goin' Up / Freddie Hubbard (Blue Note 4056)」でも。


 ・・・おお、丁度手元にある『ジャズマンが愛する不朽のJAZZ名盤100/小川隆夫著(河出書房新社)』の88ページにこのアルバムが紹介されておりますね。
 コメントしているのは、なんとディジー・ガレスピー(Dizzy Gillespie)とマイルス・デイヴィス(Miles Davis)のお二人!

 超有名人お二人のコメント、ケニーの人柄や演奏テクニックについて、ツボを押さえているので引用させていただきます。


 まずディジー・ガレスピーから。

 「派手なプレイが苦手で、バラードが得意」
 「音色が美しい」、「マイルスのほうが一枚上手だが、リップ・コントロールがうまい」
 ・・・・さすが同じ楽器を演奏するお方だけあって、的確なコメントです。

 お次は、チャーリー・パーカーのバンドに後釜として彼を推薦したマイルス。

 「おれは、やつの才能の素晴らしさを知っている」
 「引っ込み思案なところがあって、結局、最後までこれっていうバンドを作ることができなかった」
 「おれはやつのアルバムが好きだ。おれが所属していたプレステッジにも紹介してやったしな。」

 ・・・つまり、マイルスが紹介してくれたからこの作品がある訳ですね。
 四畳半ジャズとか言って「静かなるケニー」を愛聴する日本人全て、マイルスに感謝しないと(笑)。


 「蓮の花」からラストの追加曲「Mack The Knife」まで、初春の陽だまりにまどろみながらお聴きください。


Quiet Kenny / Kenny Dorham New Jazz NJLP 8225

01. Lotus Blossom (Kenny Dorham) 4:35
02. My Ideal (Robin-Chase-Whiting) 5:02
03. Blue Friday (Kenny Dorham) 8:41
04. Alone Together (Schwartz-Dietz) 3:08

05. Blue Spring Shuffle (Kenny Dorham) 7:33
06. I Had The Craziest Dream (Warren-Gordon) 4:35
07. Old Folks (Hill-Robinson) 5:10
08. Mack The Knife (Weill-Brecht) * 3:01

Kenny Dorham (tp) Tommy Flanagan (p) Paul Chambers (b) Art Taylor (ds)
Recorded on November 13, 1959 at Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, NJ.

*reissue as New Jazz NJLP 8225 [Quiet Kenny + 1 (Mack The Knife)]



ルディ・ヴァン・ゲルダー・リマスター決定盤(RVG REMASTERS)

静かなるケニー / ケニー・ドーハム 




1,100円の廉価盤【JAZZ THE BEST】

UCCO-9025 静かなるケニー / ケニー・ドーハム[現在、定価販売なし] 

1,800円の高音質通常盤【JAZZ THE BEST Legendary 150】
<DSD(Direct Stream Digital)マスタリング使用>

UCCO-5054 静かなるケニー / ケニー・ドーハム 


ルディ・ヴァン・ゲルダー・リマスター決定盤★ソウルトレーン - ジョン・コルトレーン2008/02/17 06:51


 『(J・コルトレーン、)プレステッジ時代の最高傑作!』と、今参考にしているCDの帯に書かれております。
 ・・・確かに。アトランテック時代、インパルス時代の諸作に対抗出来るアルバムです。



 マイルス・デイビスも作曲者のT・ダメロンとの共演で演奏を残している「Good Bait」
 コルトレーンのソロを聴いていると、超有名ブルース「Blue Train」が思い浮かんでしまいますが、演奏しているキーが同じなのかな?
 ソロ・フレーズはかなり似通ってます。

 お次もマイルスと関係が深い、ビリー・エクスタインのバラッド「I Want To Talk About You」
 トレーンの演奏も良いですが、R・ガーランドのブロック・コードを多用した物憂げなソロも聴きもの。


 軽快なテンポで演奏される「You Say You Care」
 「Theme For Ernie」は、D・ガレスピー楽団のアルト奏者で、1957年2月に若くして急死したアーニー・ヘンリー(Ernie Henry)に捧げられた美しいバラッド。

 最後は一番の聴き所、「Russian Lullaby」
 トレーンのソロはまさに『シーツ・オブ・サウンド』。音の洪水。
 この曲のスピードに流石のガーランドもマイッタか、つっかかり気味のソロを展開してます。
 ラストに登場するトレーンのカデンツァで曲は終了します。


Soultrane / John Coltrane Prestige PRLP 7142

01. Good Bait (T.Dameron-C.Basie) 12:01
02. I Want To Talk About You (Billy Eckstine) 10:48

03. You Say You Care (Styne-Robin) 6:11
04. Theme For Ernie (Fred Lacey) 4:52
05. Russian Lullaby (Irving Berlin) 5:31

John Coltrane (ts) Red Garland (p) Paul Chambers (b) Art Taylor (ds)
Recorded on February 7, 1958 at Rudy Van Gelder Studio, Hackensack, NJ.



ルディ・ヴァン・ゲルダー・リマスター決定盤(RVG REMASTERS)


ソウルトレーン / ジョン・コルトレーン





1,100円の廉価盤【JAZZ THE BEST】

UCCO-9024 ソウルトレーン / ジョン・コルトレーン


1,800円の高音質通常盤【JAZZ THE BEST Legendary 150】
<DSD(Direct Stream Digital)マスタリング使用>

UCCO-5013 ソウルトレーン / ジョン・コルトレーン


ルディ・ヴァン・ゲルダー・リマスター決定盤●メイティング・コール - タッド・ダメロン・ウィズ・ジョン・コルトレーン2008/02/14 21:28


 ファッツ・ナバロとの共演、クリフォード・ブラウンへの作編曲の提供などトランペット好きには外せないピアニスト兼作編家、タッド・ダメロン(Tadd Dameron)。
 そんなダメロンが、ジョン・コルトレーンと共演したのが本アルバムです。

 いつもは共演者関係無しに吹きまくるコルトレーンも、主役のダメロンに合わせ、メロディアスな演奏に終始します。
 コルトレーンの抑え気味な演奏も、良いものですね。
 モンク、ダメロンと、作編曲の出来るピアニストと共演する時のコルトレーンは、いつも以上にリラックスして演奏しているように思えます。



 「Mating Call」は、曲の展開が如何にもダメロンらしい1曲。
 ビバップ調の軽快な「Gnid」では、コルトレーンがやや抑え目ながら快調に吹き切っております。

 美しいピアノのイントロから始まるバラッドの「Soultrane」、これはコルトレーンと演奏するために書き下ろされた曲でしょうね。
 この曲はコルトレーンのインパルス時代の超名盤「Ballads」に収録されても、違和感無いです。


 後半はミディアム・テンポの「On A Misty Night」、ファンキーなブルースの「Romas」と続き、 アップテンポの「Super-Jet」では、フィリー・ジョー・ジョーンズに煽られて、コルトレーンらしい豪快な演奏を聴かせてくれます。


Tadd Dameron/John Coltrane - Mating Call Prestige PRLP 7070 (reissue as PRLP 7247, PR 7745)

01. Mating Call (Tadd Dameron) 5:34
02. Gnid (Tadd Dameron) 5:07
03. Soultrane (Tadd Dameron) 5:22

04. On A Misty Night (Tadd Dameron) 6:20
05. Romas (Tadd Dameron) 6:51
06. Super-Jet (Tadd Dameron) 5:53

John Coltrane (ts) Tadd Dameron (p) John Simmons (b) Philly Joe Jones (ds)
Recorded on November 30, 1956 at Rudy Van Gelder Studio, Hackensack, NJ.


ルディ・ヴァン・ゲルダー・リマスター決定盤(RVG REMASTERS)

メイティング・コール / タッド・ダメロン・ウィズ・ジョン・コルトレーン





1,100円の廉価盤【JAZZ THE BEST】

※このアルバムは未発売。


1,800円の高音質通常盤【JAZZ THE BEST Legendary 150】
<DSD(Direct Stream Digital)マスタリング使用>

※このアルバムは未発売。


ルディ・ヴァン・ゲルダー・リマスター決定盤●セロニアス・モンク・アンド・ソニー・ロリンズ2008/02/13 13:50


 本日は、ジャズ・ジャイアンツ揃い踏みのアルバム「セロニアス・モンク・アンド・ソニー・ロリンズ」です。
 またトリオによる演奏には、モンクと相性が良いと言われている、アート・ブレイキー(Art Blakey)がドラムで参加します。

 ・・・いやー、聴き直すと結構良いですね、このアルバム。


 最初の2曲は、フロントにS・ロリンズを据えた、カルテットによる演奏です。
 しかしロリンスの豪快なテナーと、モンクの個性的なピアノが良くマッチしてますね。

 「今宵の君は(The Way You Look Tonight)」、ソロの最初に登場するロリンズの豪快なテナーに刺激されてか、モンクが『弾き過ぎ』ているのが面白いです。

 「I Want To Be Happy」では、モンクがいつも通り?、マイ・ペースな演奏に戻ってます。
 ロリンズのユーモア溢れるソロのせいか、モンクらしからぬ、軽快な演奏となっております。


 お次の2曲は、ブレイキー入りトリオによる演奏。

 「Work」、モンクのピアノの隙間を上手く埋めるように、ブレイキーのおかずフレーズが的確に挿入されます。

 軽快な「Nutty」、モンク独特の装飾フレーズをお楽しみ下さい。


 ラストは、S・ロリンズを含むクインテットによる演奏です。
 よく見ると、フレンチ・ホルンでジュリアス・ワトキンス(Julius Watkins)が参加しているんですね。
 この人、ブルー・ノートに残した10インチ2枚以外に聴いたことありませんが(笑)。

 しかし、「13日の金曜日(Friday The Thirteenth)」、何て摩訶不思議な雰囲気をもった曲なんでしょうね。
 こんな曲がBGMなら、あのおっかないジェイソンでさえ、酔っ払って千鳥足で登場しそうです。


Thelonious Monk And Sonny Rollins Prestige PRLP 7075

01. The Way You Look Tonight (Fields-Kern) *3
02. I Want To Be Happy (Caesar-Youmans) *3
03. Work (Thelonious Monk) *2

04. Nutty (Thelonious Monk) *2
05. Friday The Thirteenth (Thelonious Monk) *1


*1
Julius Watkins (frh) Sonny Rollins (ts) Thelonious Monk (p) Percy Heath (b) Willie Jones (ds)
Recorded on November 13, 1953 in NYC.

*2
Thelonious Monk (p) Percy Heath (b) Art Blakey (ds)
Recorded on September 22, 1954 at Rudy Van Gelder Studio, Hackensack, NJ.

*3
Sonny Rollins (ts) Thelonious Monk (p) Tommy Potter (b) Art Taylor (ds)
Recorded on October 25, 1954 at Rudy Van Gelder Studio, Hackensack, NJ.



ルディ・ヴァン・ゲルダー・リマスター決定盤(RVG REMASTERS)

セロニアス・モンク・アンド・ソニー・ロリンズ




1,100円の廉価盤【JAZZ THE BEST】

UCCO-9074 セロニアス・モンク・アンド・ソニー・ロリンズ

1,800円の高音質通常盤【JAZZ THE BEST Legendary 150】
<DSD(Direct Stream Digital)マスタリング使用>

UCCO-5074 セロニアス・モンク・アンド・ソニー・ロリンズ


ルディ・ヴァン・ゲルダー・リマスター決定盤●ウィ・スリー - ロイ・へインズ2008/02/12 12:57


 今回は、個性的なリズムを叩き出す、ロイ・ヘインズ(Roy Haynes)「ウィ・スリー」 です。
 ロイ名義ではありますが、あえて「We Three」タイトルをつけているので3人対等のバンドなのでしょう。

 ロイ・ヘインズ、フィニアス・ニューボーン(Phineas Newborn Jr.)、ポール・チェンバース(Paul Chambers)という超技巧(!)派達が繰り広げる、刺激的な演奏をお楽しみ下さい。

 全編でパーカッションの様にドラムの音が聴こえてますが、意外な程、五月蝿く感じないです。
 って言うか、私は大好き(笑)・・・・この作品で、ロイ・ヘインズのファンになりました。

 ・・・フィニアス・ニューボーンのピアノも、このアルバムの演奏が一番好きです。


 オープニングはT.モンクでは無く(笑)、レイ・ブライアント作曲の「Reflection」です。
 ロイのワン&オンリーなドラム・ソロから始まり、フィニアスの良く鳴るピアノが存分に楽しめる1曲。

 2曲目はレイ・ロビンソン(Ray Robinson)に捧げたフィニアス・ニューボーンのオリジナル「Sugar Ray」

 3曲目は、可愛らしい曲調の「Solitaire」。これは50年代初期のポップ・チューンだそうです。
 ラスト、フィニアスの全部の鍵盤を使っているかのような壮大なピアノによる無伴奏ソロがいいですね。


 4曲目(LP時代はB面1曲目)はブルージーな、「After Hours」
 テーマ部からフィニアスの超絶早引きが炸裂!します。

 5曲目は、再びレイ・ブライアント作曲の「Sneakin' Around」
 ミディアム・テンポの、ちょっとクールな演奏です。

 ラスト6曲目は、私の敬愛するタッド・ダメロンの「Our Delight」です。
 アップテンポにもかかわらず3人とも悠然(笑)と、ナイスなフレーズや、複雑なリズム・パターンを繰り出してきます。


 最後にこのアルバム、間違いなく体育会系ノリ(私は文科系)な作品なので、体力のある時に聴きましょう。
 むしゃくしゃした気分も、これを聴けば爽快!になるのでは?


We Three / Roy Haynes New Jazz NJLP 8210

01. Reflection (Ray Bryant) 4:20
02. Sugar Ray (Phineas Newborn Jr.) 6:22
03. Solitaire (Guin-Borek-Nutter-Wigham) 8:46

04. After Hours (Parrish-Feyner-Bruce) 11:13
05. Sneakin' Around (Ray Bryant) 4:21
06. Our Delight (Tadd Dameron) 3:59

Phineas Newborn Jr. (p) Paul Chambers (b) Roy Haynes (ds)
Recoreded on November 14, 1958 at Rudy Van Gelder Studio, Hackensack, NJ.



ルディ・ヴァン・ゲルダー・リマスター決定盤(RVG REMASTERS)

UCCO-9166 ウィ・スリー / ロイ・へインズ





1,100円の廉価盤【JAZZ THE BEST】

UCCO-9046 ウィ・スリー / ロイ・へインズ


1,800円の高音質通常盤【JAZZ THE BEST Legendary 150】
<DSD(Direct Stream Digital)マスタリング使用>

UCCO-5071 ウィ・スリー / ロイ・へインズ

ルディ・ヴァン・ゲルダー・リマスター決定盤●サキソフォン・コロッサス - ソニー・ロリンズ2008/02/11 22:10


 通称『サキ・コロ』。ジャズ・ファン暦が長くなる程、存在が大きくなるアルバム。
 以前にご紹介した記憶があるので、詳しく内容を説明しません。
 (うちのブログは検索機能が弱いので。自分で以前の記事を探すのも面倒)。


 今、ふと手にした手持ちのCDの帯にはこう記載されています。
 『50年代のジャズが到達した最高峰!モダン・ジャズのあらゆるエッセンスが聴ける史上不滅の名盤』

 捨て曲無し。その日の気分に合わせて、各曲をチョイスして下さい。


 ライブの定番、カリプソ調の「St. Thomas」、じっくり聴かせる「恋とは何でしょう(You Don't Know What Love Is)」
 そして、ハードにブローする「Strode Rode」。

 後半は愉快な「Moritat」、〆はブルースの「Blue Seven」


 クリフォード・ブラウン(Clifford Brown)存命中の録音であるので、全員が『影の無い』痛快な演奏を繰り広げていることも、ポイントでしょう。


 ちなみに『新ライナー』の翻訳は、いつもお世話になっている小川隆夫さんらしいです。


Saxophone Colossus / Sonny Rollins Prestige PRLP 7079(Reissue as 7326)
01. St. Thomas (Sonny Rollins) 6:42
02. You Don't Know What Love Is (Raye-DePaul) 6:25
03. Strode Rode (Sonny Rollins) 5:10

04. Moritat (Brecht-Weill) 9:56
05. Blue Seven (Sonny Rollins) 11:12

Sonny Rollins (ts) Tommy Flanagan (p) Doug Watkins (b) Max Roach (ds)
Recorded on June 22, 1956 at Rudy Van Gelder Studio, Hackensack, NJ.



 以下、発売中のCDを可能な限り集めてみました。

ルディ・ヴァン・ゲルダー・リマスター決定盤(RVG REMASTERS)

サキソフォン・コロッサス / ソニー・ロリンズ



1,800円の高音質通常盤【JAZZ THE BEST Legendary 150】
<DSD(Direct Stream Digital)マスタリング使用>

UCCO-5002 サキソフォン・コロッサス / ソニー・ロリンズ

ルディ・ヴァン・ゲルダー・リマスター決定盤 第1弾(1/23発売)2008/02/10 21:18


 今回からようやく『ルディ・ヴァン・ゲルダー・リマスター決定盤 第1弾(1/23発売)』がらみのご紹介を開始出来ます。
 このあたりの再発CD、いろんな形で次々と発売されるので、まず頭の中を整理するのが大変(笑)。


 ●1回目-去年の4月から150タイトル発売された、1,100円の廉価盤【JAZZ THE BEST】

 ●2回目-去年の9月から150タイトル発売された、1,800円の高音質通常盤【JAZZ THE BEST Legendary 150】
  <DSD(Direct Stream Digital)マスタリング使用>

 ●3回目-今年の1月から始まる、2,800円のルディ・ヴァン・ゲルダー・リマスター決定盤

 こんな風に日本盤だけでも、去年から3回目。怒涛の再発ラッシュですからね。もう訳がわかりません、はい。
 蛇足になりますが、シリーズによってラインナップが微妙に違うのも混乱に拍車をかける原因。


 これでようやく本題に。

 『RVG REMASTERS』シリーズは、先行して本国のコンコード・グループ(OJCシリーズの発売元、ファンタジー社が吸収された)で40タイトル発売。
 しかし日本盤では、話題の高音質素材CD を採用。オーディオ・ファンも必聴のシリーズと、ユニバーサルさんのHPで宣伝しております。

●SHM-CDとは何でしょう?

 恋ではなく(笑)、『SHM-CD』の解説をユニバーサルさんのHPにて確認。

 『SHM-CD(Super High Material CD)』は、日本ビクターの新素材による音質向上技術を採用したものだそうです。
 CD発売元のユニバーサルミュージックさんと、ビクターさんの共同開発によるCDが、『SHM-CD』。

 このCD、通常のCD素材とは別種の、『ポリカーボネート樹脂系』を使用しており、音の透明性を向上させているとのこと。


●第1弾 1/23発売 10タイトル

UCCO-9161 サキソフォン・コロッサス / ソニー・ロリンズ





UCCO-9162 クッキン / マイルス・デイヴィス





UCCO-9163 ソウルトレーン / ジョン・コルトレーン





UCCO-9164 静かなるケニー / ケニー・ドーハム 





UCCO-9165 ウォーキン / マイルス・デイヴィス





UCCO-9166 ウィ・スリー / ロイ・へインズ




UCCO-9167 セロニアス・モンク・アンド・ソニー・ロリンズ





UCCO-9168 レッド・ガーランズ・ピアノ / レッド・ガーランド





UCCO-9169 メイティング・コール / タッド・ダメロン・ウィズ・ジョン・コルトレーン





UCCO-9170 ボス・テナー / ジーン・アモンズ





 ピック・アップした個々のアルバム紹介は次回から。

『Concord Music Group「Rudy Van Gelder Remaster」40W 』発売中!2008/01/14 10:44


 米ファンジー社から「OJCシリーズ」を引き継いだコンコード(Concord)は、2006年3月より「Rudy Van Gelder Remaster」シリーズを開始しております。
 小川隆夫さんのブログなどでも告知されているように、遂に日本発売が開始される模様なので今回、既存発売の40アイテムを整理しておきます。
 今回発売される『CD番号』の他、『オリジナル盤の番号』も付記しておきますので、興味のある方は参考にどうぞ。


(2006/03)The Rudy Van Gelder Remasters_01 10W



PRCD-8110-2 The Modern Jazz Quartet - Django [PRLP7057]
PRCD-8101-2 Eric Dolphy - Out There [NJLP8252]
PRCD-8102-2 Gene Ammons - Boss Tenor [PRLP7180]
PRCD-8103-2 John Coltrane - Lush Life [PRLP7188]
PRCD-8104-2 Miles Davis - Relaxin With the Miles Davis Quintet [PRLP7129]
PRCD-8105-2 Sonny Rollins - Saxophone Colossus [PRLP7079]
PRCD-8106-2 Coleman Hawkins - Hawk Relaxes [MVLP15]
PRCD-8107-2 Kenny Burrell & John Coltrane - Kenny Burrell & John Coltrane [NJLP8276]
PRCD-8108-2 Kenny Dorham - Quiet Kenny [NJLP8225]
PRCD-8109-2 Red Garland - Red Garland's Piano [PRLP7086]


(2006/06)The Rudy Van Gelder Remasters_02 10W



PRCD-30006-2 John Coltrane - Soultrane [PRLP7142]
PRCD-30007-2 Etta Jones - Don't Go To Stranger's [PRLP7186]
PRCD-30008-2 Miles Davis - Walkin' [PRLP7076]
PRCD-30009-2 Eddie "Lockjaw" Davis - Cookbook vol.1 [PRLP7141]
PRCD-30035-2 Jack McDuff - The Honeydripper [PRLP7199]
PRCD-30010-2 Thelonious Mobnk and Sonny Rollins - Thelonious Mobnk and Sonny Rollins [PRLP7075]
PRCD-30011-2 Mose Allison - Mose Allison Sings [PRLP7279]
PRCD-30012-2 Yusef Lateef - Eastern Sounds [PRLP7319]
PRCD-30013-2 Oliver Nelson - Screamin' The Blues [NJLP8243]
PRCD-30014-2 Richard "Grooves" Holmes - Soul Message [PRLP7435]


(2006/09)The Rudy Van Gelder Remasters_03 5W



PRCD-30044-2 Sonny Rollins Quartet - Tenor Madness [PRLP7047]
PRCD-30080-2 Miles Davis - Workin' [PRLP7166]
PRCD-30081-2 Coleman Hawkins - At Ease [MVLP7]
PRCD-30082-2 Charles Earland - Black Talk! [PRLP7758]
PRCD-30083-2 Eric Dolphy - Outward Bound [NJLP8236]


(2007/01)The Rudy Van Gelder Remasters_04 5W



PRCD-30155-2 Jackie McLean - 4, 5, and 6 [PRLP7048]
PRCD-30156-2 John Coltrane - Traneing In [PRLP7651(7123)]
PRCD-30157-2 Miles Davis - Cookin' With The Miles Davis Quintet [PRLP7094]
PRCD-30158-2 Pat Martino - El Hombre [PRLP7513]
PRCD-30159-2 Sonny Rollins - Plus Four [PRLP7038]


(2007/05)The Rudy Van Gelder Remasters_05 5W



PRCD-30160-2 Booker Ervin - The Freedom Book [PRLP 7295]
PRCD-30161-2 Roland Kirk with Jack McDuff - Kirk's Work [PRLP 7210]
PRCD-30162-2 Roy Haynes with Phineas Newborn, Paul Chambers - We Three [NJLP 8210]
PRCD-30163-2 Tadd Dameron with John Coltrane - Mating Call [PRLP 7070(PR 7745)]
PRCD-30164-2 Thelonious Monk - The Thelonious Monk Trio [PRLP 7027]


(2007/08)The Rudy Van Gelder Remasters_06 5W




PRCD-30165-2 Andy & The Bey Sisters - 'Round Midnight [PR 7411]
PRCD-30166-2 Art Farmer - Farmer's Market [NJLP 8203]
PRCD-30167-2 Miles Davis - Steamin' With The Miles Davis Quintet [PRLP 7200]
PRCD-30168-2 John Coltrane - Stardust [PRLP 7268]
PRCD-30169-2 Red Garland - Red Garland Quintet - Soul Junction [PRLP 7181]

 ・・・・全部書き出すと、流石に長いですね(笑)。