ルディ・ヴァン・ゲルダー・リマスター決定盤●ウィ・スリー - ロイ・へインズ2008/02/12 12:57


 今回は、個性的なリズムを叩き出す、ロイ・ヘインズ(Roy Haynes)「ウィ・スリー」 です。
 ロイ名義ではありますが、あえて「We Three」タイトルをつけているので3人対等のバンドなのでしょう。

 ロイ・ヘインズ、フィニアス・ニューボーン(Phineas Newborn Jr.)、ポール・チェンバース(Paul Chambers)という超技巧(!)派達が繰り広げる、刺激的な演奏をお楽しみ下さい。

 全編でパーカッションの様にドラムの音が聴こえてますが、意外な程、五月蝿く感じないです。
 って言うか、私は大好き(笑)・・・・この作品で、ロイ・ヘインズのファンになりました。

 ・・・フィニアス・ニューボーンのピアノも、このアルバムの演奏が一番好きです。


 オープニングはT.モンクでは無く(笑)、レイ・ブライアント作曲の「Reflection」です。
 ロイのワン&オンリーなドラム・ソロから始まり、フィニアスの良く鳴るピアノが存分に楽しめる1曲。

 2曲目はレイ・ロビンソン(Ray Robinson)に捧げたフィニアス・ニューボーンのオリジナル「Sugar Ray」

 3曲目は、可愛らしい曲調の「Solitaire」。これは50年代初期のポップ・チューンだそうです。
 ラスト、フィニアスの全部の鍵盤を使っているかのような壮大なピアノによる無伴奏ソロがいいですね。


 4曲目(LP時代はB面1曲目)はブルージーな、「After Hours」
 テーマ部からフィニアスの超絶早引きが炸裂!します。

 5曲目は、再びレイ・ブライアント作曲の「Sneakin' Around」
 ミディアム・テンポの、ちょっとクールな演奏です。

 ラスト6曲目は、私の敬愛するタッド・ダメロンの「Our Delight」です。
 アップテンポにもかかわらず3人とも悠然(笑)と、ナイスなフレーズや、複雑なリズム・パターンを繰り出してきます。


 最後にこのアルバム、間違いなく体育会系ノリ(私は文科系)な作品なので、体力のある時に聴きましょう。
 むしゃくしゃした気分も、これを聴けば爽快!になるのでは?


We Three / Roy Haynes New Jazz NJLP 8210

01. Reflection (Ray Bryant) 4:20
02. Sugar Ray (Phineas Newborn Jr.) 6:22
03. Solitaire (Guin-Borek-Nutter-Wigham) 8:46

04. After Hours (Parrish-Feyner-Bruce) 11:13
05. Sneakin' Around (Ray Bryant) 4:21
06. Our Delight (Tadd Dameron) 3:59

Phineas Newborn Jr. (p) Paul Chambers (b) Roy Haynes (ds)
Recoreded on November 14, 1958 at Rudy Van Gelder Studio, Hackensack, NJ.



ルディ・ヴァン・ゲルダー・リマスター決定盤(RVG REMASTERS)

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