ルディ・ヴァン・ゲルダー・リマスター決定盤●メイティング・コール - タッド・ダメロン・ウィズ・ジョン・コルトレーン ― 2008/02/14 21:28
ファッツ・ナバロとの共演、クリフォード・ブラウンへの作編曲の提供などトランペット好きには外せないピアニスト兼作編家、タッド・ダメロン(Tadd Dameron)。
そんなダメロンが、ジョン・コルトレーンと共演したのが本アルバムです。
いつもは共演者関係無しに吹きまくるコルトレーンも、主役のダメロンに合わせ、メロディアスな演奏に終始します。
コルトレーンの抑え気味な演奏も、良いものですね。
モンク、ダメロンと、作編曲の出来るピアニストと共演する時のコルトレーンは、いつも以上にリラックスして演奏しているように思えます。
「Mating Call」は、曲の展開が如何にもダメロンらしい1曲。
ビバップ調の軽快な「Gnid」では、コルトレーンがやや抑え目ながら快調に吹き切っております。
美しいピアノのイントロから始まるバラッドの「Soultrane」、これはコルトレーンと演奏するために書き下ろされた曲でしょうね。
この曲はコルトレーンのインパルス時代の超名盤「Ballads」に収録されても、違和感無いです。
後半はミディアム・テンポの「On A Misty Night」、ファンキーなブルースの「Romas」と続き、 アップテンポの「Super-Jet」では、フィリー・ジョー・ジョーンズに煽られて、コルトレーンらしい豪快な演奏を聴かせてくれます。
Tadd Dameron/John Coltrane - Mating Call Prestige PRLP 7070 (reissue as PRLP 7247, PR 7745)
01. Mating Call (Tadd Dameron) 5:34
02. Gnid (Tadd Dameron) 5:07
03. Soultrane (Tadd Dameron) 5:22
04. On A Misty Night (Tadd Dameron) 6:20
05. Romas (Tadd Dameron) 6:51
06. Super-Jet (Tadd Dameron) 5:53
John Coltrane (ts) Tadd Dameron (p) John Simmons (b) Philly Joe Jones (ds)
Recorded on November 30, 1956 at Rudy Van Gelder Studio, Hackensack, NJ.
ルディ・ヴァン・ゲルダー・リマスター決定盤(RVG REMASTERS)
メイティング・コール / タッド・ダメロン・ウィズ・ジョン・コルトレーン
1,100円の廉価盤【JAZZ THE BEST】
※このアルバムは未発売。
1,800円の高音質通常盤【JAZZ THE BEST Legendary 150】
<DSD(Direct Stream Digital)マスタリング使用>
※このアルバムは未発売。
コメント
_ えりっく$Φ ― 2008/02/23 17:03
_ 加持顕 ― 2008/02/24 05:18
「バラード同様の評価」ですか・・・・そんなレベルだったんですね、このアルバム。
本業の関係(仕事が詰まっている!)で、ブログ更新がかなり遅れてますが、「ソウルトレーン」の感想は近日中に掲載します。
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「メイティング・コール」っちゅうアルバム…良いですよね。
私は「トレーン」大好きだけど、世の多くに「トレーン」嫌いもいらっしゃる様なので、そう言う方々にも、この「アルバム」は、「バラード」同様に、評価されていると思います。
「ソウルトレーン」の名演は永遠でしょう。(大袈裟かな?)