新・ブルーノートRVGコレクション第2期第5回発売(4/4)2008/10/25 21:53


 新・ブルーノートRVGコレクション第2期の第5回発売。
 20枚を4回に分けた(5枚づつ)ご紹介の最終回。


●ブルーノートRVGコレクション第2期第5回発売(4/4) 2008/10/22 1,700 [税込]


TOCJ-7166 イン・ン・アウト+1/ジョー・ヘンダーソン
TOCJ-7166 In 'N Out / Joe Henderson [BN4166 + 1]



 師匠ケニー・ドーハム(tp)も参加した、ブルーノート第3弾。
 リズム隊はコルトレーン・カルテットがらみのマッコイ・タイナー(p)、リチャード・デイヴィス(b)、エルビン・ジョーズ(ds)


TOCJ-7167 ワン・フライト・アップ+1/デクスター・ゴードン
TOCJ-7167 One Flight Up / Dexter Gordon [BN4176 + 1]



 フランス留学中のドナルド・バード(tp)、当時若干18歳であったトニースル・ヘニング・ペデルセン(b)参加
 バックにはヨーロッパ移住組のケニー・ドリュー(p)、アート・テイラー(ds)が・・・。


TOCJ-7168 【発売延期】フューシャ・スイング・ソング / サム・リヴァース

 ボーナス・トラック追加収録を交渉中のため、発売延期


TOCJ-7169 ザ・ケープ・ヴァーディーン・ブルース/ホレス・シルヴァー
TOCJ-7169 The Cape Verdean Blues / Horace Silver [BN4220]



 ウディ・ショウ(tp)、ジョー・ヘンダーソン(ts)を擁するクインテットを主体に、3曲だけJ.J.ジョンソン(tb)が加わる面白い編成の1枚。
 ウディの特性にピッタリな『The African Queen』というディープな1曲も収録。


TOCJ-7170 アダムス・アップル+1/ウェイン・ショーター
TOCJ-7170 Adam's Apple / Wayne Shorter [BN4232 + 1]



 H・ハンコックが参加した、W・ショーターのワンホ-ン・アルバム。
 ジャズ・ロックの快演『Adam's Apple』、M・デイヴィス5での演奏も名高い名曲『Footprints』収録。


ザ・ジゴロ+1/リー・モーガン-ブルーノートRVGコレクション第2期第4回発売2008/10/29 22:56

BN4212 - The Gigolo - Lee Morgan

 日記の更新が、実際の日付けとどんどんずれていっております。今更新している実際の日付けは12月ですよ、旦那(笑)。
 こういう状態の時に限ってばかすか出すからなあ・・・EMIジャパンさん。


 名曲『Speed Ball』を含む、後期リー・モーガンの人気盤。
 これまた人気盤の『Delightfulee / Lee Morgan (BN4243)』と共に愛聴しているアルバム。
 ウェイン・ショーター(Wayne Shorter)をはじめとした有能な共演者に恵まれ、リー・モーガンの作品には珍しくムラの無い構成と安定感のある演奏が魅力の1枚。


 『Yes I Can, No You Can't』はお得意のジャズ・ロック調な演奏。
 ビリー・ヒギンズ(Billy Higgins)独特のリズムに乗り、ショーター~モーガン~メイバーンと鮮やかにソロをリレーして行きます。

 2曲目の『Trapped』は、テンポの良いかなり熱い演奏。モーガン&ショーター・コンビによる4小節交換あり(笑)。

 昔(90年代)、ニューヨークの街角を取材したTV映像のバックにこの曲が使われていたのを見たことがありますが、あのハマリ具合は今でも鮮烈な記憶として残っておりますなあ。
 そういえばTV局は、マウントフジを放送していた「日本テレビ」だった記憶が・・・・(笑)。

 『Speed Ball』は、ミディアムテンポのかなり「いなせ(鯔背)」な演奏です。
 ラスト近くで展開されるL・モーガンとB・ヒギンズのソロ交換は壮絶ですなあ・・・。
 こんな風にさり気なく、カッコ良い演奏が出来たらなあ・・・と嘆息させられることしかり。

 なお、1996年に発売された3枚組『Live at the Lighthouse / Lee Morgan (Blue Note)』にもライブ・バージョンが収録されておりますから機会があれば聴き比べてみて下さい。


 長尺のタイトル曲『The Gigolo』は、ハロルド・メイバーン(Harold Mabern)のきらびやかな演奏が最大の聴き所。
 各パート毎に分かれたしっかりした構成の中、L・モーガンをはじめ各人の奔放な演奏が展開されます。
 ・・・な、何と言うか、ここまで圧倒的な演奏を聴かされた後には、気の利いた言葉なんか出てこないっす(笑)。


 『You Go To My Head』はアルバムの締めに相応しい、叙情感溢れる演奏。
 この曲、L・モーガンが愛人との痴情のもつれで射殺された後発売された追悼盤『Lee Morgan Memorial Album (BNLA-224-G)』にも収録されております。
 追悼盤でこの曲を聴くと、叙情感が一層増して来るのは何故だか・・・・とっても良いバラッドです、はい。


 なお今回は『The Gigolo -alternate take-』がアルバム最後に収録されております。
 蛇足ですが初回CD化(米国)の際は長尺の『The Gigolo』が連続して収録されており、アルバム構成が・・・。



The Gigolo / Lee Morgan Blue Note [BN4212 + 1]

01. Yes I Can, No You Can't (Lee Morgan) *2 7:20
02. Trapped (Lee Morgan) *1 5:57
03. Speed Ball (Lee Morgan) *2 05:28

04. The Gigolo (Lee Morgan) *2 10:58
05. You Go To My Head (Coots-Gillespie) *2 07:20

06. The Gigolo (Lee Morgan) *2 -alternate take-

Lee Morgan (tp) Wayne Shorter (ts) Harold Mabern (p) Bob Cranshaw (b) Billy Higgins (ds)
Recorded on June 25(*1) & July 1(*2), 1965 at Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, NJ.


TOCJ-7148 ザ・ジゴロ+1/リー・モーガン
TOCJ-7148 The Gigolo / Lee Morgan [BN4212 + 1]




<おまけ>
 最初、1985年に復活した新生ブルーノートから発売されたアナログ盤を渋谷のタワーレコードで買った記憶があるから、本国でも売れ筋商品として認識されていたと思います。

 買ったのは確か、台風で最終日公演中止になった『マウント・フジ・ジャズ・フェスティバル1989』を見に行った時だったよなあ。