コンプリート・ジ・エミネントVol.1 J.J.ジョンソン・ウィズ・クリフォード・ブラウン-新・ブルーノートRVGコレクション第2期第2回発売2008/08/13 17:43

BN5028-TheEminent_JJJohnsonVolume1

 このセッションは最初、10インチLP『J.J. Johnson with Clifford Brown Blue Note BLP 5028』として発売されたもの。
 J.J.ジョンソン(J.J. Johnson)クリフォード・ブラウン(Clifford Brown)という、天才同士が繰り広げるスリリングなセッションです。
 もうひとりヒース兄弟の次兄、ジミー・ヒース(Jimmy Heath)の参加も嬉しいところです。
 バックは初代MJQのメンバー、ジョン・ルイス(John Lewis)、パーシー・ヒース(Percy Heath)、ケニー・クラーク(Kenny Clarke)が顔を揃えておりますね。


 ジジ・グライス作の「Capri」では、J.J.ジョンソン~ジミー・ヒース~クリフォード・ブラウン~ジョン・ルイスと軽快にソロがリレーされます。
 中でも、早いパッセ-ジを楽々繰り出すJ.J.とクリフォードのソロが圧倒的ですね。

 分厚いアンサンブルから始まる「Lover Man」では、J.J.の硬質なバラッドが聴けます。
 いやしかしJ.J.ジョンソンの、スライド式のトロンボーンとは思えない歯切れの良いフレーズは凄いですねえ。

 J.J.ジョンソンのオリジナル「Turnpike」は、アップテンポで繰り広げられる超絶技巧のショーケース。
 1番目に登場するクリフォード・ブラウンの超絶なパッセージは圧巻。
 J・ヒースを挟んで3番目に登場するJ.J.も負けていない。ややメカニカルに歯切れの良いフレーズを重ねて行きます。

 ジョン・ルイス作の「Sketch One」は、クラシカルな気品漂う1曲。で、ジョンが演奏も主導します。
 重厚なアンサンブルに乗り、ミュート・トランペットで登場するクリフォード・ブラウンがやはり一番だなあ。

 「It Could Happen to You」は、J.J.ジョンソンのバラッド・プレイを堪能出来る1曲。
 やや硬質な音色で、クールなバラッドに仕上げております。

 アップテンポの「Get Happy」、この位のテンポが一番J.J.ジョンソン生き生きしてますね。
 ジミー・ヒースがなかなかのソロを披露してくれた後、美味しい所でクリフォード・ブラウン登場(笑)。  張りのある溌剌としたトランペット・ソロを決め、ジョン・ルイスにバトンを渡します。

 アンサンブルがやや古色蒼然としたところもありますが、各人の輝かしいソロは魅力十分であるアルバムです。


Complete The Eminent Jay Jay Johnson Volume 1 with Clifford Brown / J. J. Johnson (RVG) [BN5028 +3]

01. Capri (G.Gryce) * 3:48
02. Lover Man (Ramirez) * 3:36
03. Turnpike (J.J.Johnson) * 3:50
04. Sketch One (J.Lewis) * 4:15
05. It Could Happen to You (Burke-Van Heusen) 4:10
06. Get Happy (Koehler-Arlen) * 4:21
07. Capri (G.Gryce) * -alternate take- 4:42
08. Turnpike (J.J.Johnson) * -alternate take- 4:47
09. Get Happy (Koehler-Arlen) * -alternate take- 4:11

Clifford Brown(tp-*) J.J. Johnson(tb) Jimmy Heath(ts,bs-*) John Lewis(p) Percy Heath(b) Kenny Clarke(ds)
Recorded on June 22,1953 at WOR Studios, NYC


TOCJ-7121 コンプリート・ジ・エミネントVol.1 J.J.ジョンソン・ウィズ・クリフォード・ブラウン/J.J.ジョンソン [BN1505]
TOCJ-7121 Complete The Eminent Jay Jay Johnson, Volume 1 with Clifford Brown / J.J.Johnson (RVG) [BN1505]