コンプリート ハーフノートのドナルド・バード Vol.1/ドナルド・バード-新・ブルーノートRVGコレクション第2期第1回発売 ― 2008/07/21 23:20
「At the Half Note Cafe, Volume 1」はファンキー路線を突っ走る、ドナルド・バード(Donald Byrd)の代表的な2枚に分かれて発売されたライブ・アルバムです。
実質的には頼れる相棒、ペッパー・アダムス(Pepper Adams)との双頭バンドなのですが、契約上の関係かあえてバード単独名義で発売されております。
丁度この頃、アート・ブレイキーとジャズ・メッセンジャーズも、同様にファンキー路線を突き進んでおります。
当時(1959~1960年頃)D・バード率いるバンドは、ジャズ・メッセンジャーズとライブスポットにおいて人気が拮抗していたそうです。
そういえばドナルド・バード、ホレス・シルヴァーがいた頃の初期ジャズ・メッセンジャーズに在籍しておりましたね、忘れてた(笑)。
アルバムは、ルース・メイソン女史の麗しいお声によるメンバー紹介から始まります。
ルースさん、後のアルフレッド・ライオン夫人となる方です(この当時は未入籍)。
「My Girl Shirl」は、デューク・ピアソン作曲の作品。
オリジナルは、「Byrd In Flight (BN4048)」に収録されております。
・・・まあ、この曲聴けばド・ファンキーなライブを十分堪能した気分になるという1曲。
「モーニン」並みに強烈なナンバーですね。
ドナルド・バードの流暢なトランペット、それを支えるペッパー・アダムス(Pepper Adams)のドスの利いた切れ味抜群のバリトン・サックスが快感であります。
バックのトリオも負けていない。 作曲者デューク・ピアソン(Duke Pearson)の可憐なピアノ、レックス・ハンフリー(Lex Humphries)のタイトなドラムも、バンドに絶妙なコントラストを付けております。
「知性」と「ファンキー」そして、「可憐」と「野生味溢れる」演奏が程好いミックスが、このバンドの一番の特徴なのでしょうね。
1曲目の演奏冷め遣らぬままタイトル通りソウルフルな「Soulful Kiddy」、ドナルド・バードをフューチャーした絶品バラッド「A Portrait of Jennie」と演奏は続きます。
バード作の「Cecile」は、キメ多めのちょっとモーダルなナンバー(実際モードなのか不明だが)。
ラストは短めのテーマ「Pure D. Funk」で終了します。
「Child's Play」と、「Chant」はCD化に際し追加収録された作品です。
アップテンポで可愛らしい「Child's Play」は、ちょっとハード・バップ風味がついた1曲。
「Chant(聖歌)」は、タイトル通りスローでややゴスペル調の作品。
バードが以後進む、「A New Perspective (BN4124)」などのゴスペル路線に通じる作品です。
At the Half Note Cafe, Vol. 1 / Donald Byrd Blue Note BLP 4060
01. Introduction by Ruth Mason Lion 01:21
02. My Girl Shirl (Duke Pearson) 10:32
03. Soulful Kiddy (Donald Byrd) 10:06
04. A Portrait of Jennie (J.Russell-G.Burdge) 06:49
05. Cecile (Donald Byrd) 12:52
06. Pure D. Funk (Theme) 01:51
07. Child's Play (Duke Pearson) 08:42
08. Chant (Duke Pearson) 11:03
Donald Byrd (tp) Pepper Adams (bs) Duke Pearson (p) Laymon Jackson (b) Lex Humphries (ds)
Recorded on November 11, 1960 at "Half Note", NYC.
TOCJ-7108 コンプリート ハーフノートのドナルド・バード Vol.1 / ドナルド・バード [BN4060 +2]
TOCJ-7108 Complete At The Half Note Cafe, Volume 1 / Donald Byrd (RVG) [BN4060 +2]
※画像は2枚組、輸入盤のものを流用しました、悪しからず。
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