George Wallington - Knight Music (Atlantic 1275)2012/09/29 00:29

George Wallington - Knight Music (Atlantic 1275)

「Live at the Cafe Bohemia」が、日本では特に人気の白人バップピアニスト、ジョージ・ウォーリトン(George Wallington)のピアノトリオによるアルバム。


以前から欲しかったアルバムだったのですが、ようやく日本初CD化されたので入手しました。

「Knight Music」のタイトルに相応しく、中世の騎士の如く優雅な演奏が繰り広げられております。

前半(LP時代はA面)が自作曲、後半(LP時代のB面)はスタンダートと、その日のお好みで。


ザクザクとブラシが軽快なリズムを刻む「Godchild」、急速調のバップ・ナンバー「Up Jumped The Devil」あたりが聴き所かな。

スタンダードでは、ロマンチックなバラッド「In A Sentimental Mood」、軽快にスイングする「The End Of A Love Affair」はお勧め。



George Wallington - Knight Music (Atlantic 1275)

George Wallington (p) Teddy Kotick (b) Nick Stabulas (ds)
September 4 & 5, 1956 in NYC.

01. Godchild (George Wallington) 3:16
02. Serendipity (George Wallington) 3:04
03. Billie's Tune (George Wallington) 3:03
04. The Ghostly Lover (George Wallington) 3:45
05. Up Jumped The Devil (George Wallington) 2:39

06. It's All Right With Me (Cole Porter) 2:54
07. The End Of A Love Affair (Edward C.Rudding) 3:45
08. Will You Still Be Mine (Matt Dennis) 3:00
09. In A Sentimental Mood (Duke Ellington) 4:44
10. World Weary (Noel Coward) 3:11
11. One Night Of Love (Gus Kahn) 2:51







Charles Mingus - Pithecanthropus Erectus (Atlantic LP 1237)2012/03/21 07:27

『The Charles Mingus Jazz Workshop』の直立猿人(Pithecanthropus Erectus)。

この作品は学生時代から大好きで、LPからカセットにダビングして愛聴してたものです。

モダンジャズというより、劇中BGMとして捉えた方が分かり易い作品。


表題曲「直立猿人(Pithecanthropus Erectus)」は、ある日、二足歩行を始めた猿人と、他の猿人達との物語を描いた、組曲風の作品。

確かチャールス・ミンガス(Charles Mingus)が見た、こんな夢の中の物語に沿った作品(4部構成)だったと記憶してます。


かつて猿人が、四つ足で這い歩きはじめた。-進化(Evolution)
やがてその中の一人だけが、二本の足で歩くようになった。-優越感(Superiority-Complex)
優越感を持った彼は、四つ足で歩く仲間を見下した。-衰微(Decline)
やがて四つ足族が決起し、横柄な直立猿人を倒してしまった。-滅亡(Destruction)


力強いウォーキングベースにのって登場する、おとろおどろしいテーマ。
悲鳴の如く咆哮するアルトサックス、ゴツゴツした感じのテナーサックスとピアノ、次々と発展していくストーリー性のある展開は、一聴しただけで強烈な印象を残します。

「A Foggy Day (Gershwin, Gershwin)」は、霧深い都会(ロンドン?)における、路上の喧騒を、ホイッスルなど交えて表現しております。

「Profile of Jackie」は、ジャッキー・マクリーン(Jackie McLean)を主役に据えた、優雅なバラッド。

「Love Chant」は「愛の賛歌」とでも訳せばいいのかな?
ゆったりとしたテーマから、普通(笑)のモダンジャズ形式によるソロが展開されます。





Charles Mingus - Pithecanthropus Erectus (Atlantic LP 1237)

Jackie McLean (as) J.R. Monterose (ts) Mal Waldron (p)
Charles Mingus (b) Willie Jones (ds)
January 30, 1956 at Audio-Video Studios, NYC.


01. Pithecanthropus Erectus (Mingus) 10:36
[Evolution / Superiority-Complex / Decline / Destruction]

02. A Foggy Day (Gershwin, Gershwin) 7:50
03. Profile of Jackie (Mingus) 3:11
04. Love Chant (Mingus) 14:59



夜は千の目を持つ - Coltrane's Sound / John Coltrane2007/03/08 07:38


 「夜は千の目を持つ(The Night Has a Thousand Eyes)」


 こんなSFみたいなタイトル曲を、ウェイン・ショーター(ts)ではなく、ジョン・コルトレーンが颯爽と演奏しています。

 しかし、アトランテック盤にこんな演奏があったとは。

 作曲者名を確認すると、コルトレーンの作曲ではないみたいですね。

 そういえば大学生時代、先輩のバンドが「夜千(よるせん)」とか言って、この曲練習していましたねー。懐かしい思い出です。


 「Giant Steps」と「My Favorite Things」は入手していたのですが、ジャケットが怖くて買わなかったのが失敗だったか(笑)。






 そういえば、ウェイン・ショーター(ts)のブルーノート盤 「Ju Ju」 の5曲目「Yes or No」っぽいですね。あとで、聴こうっと。





 さて、アルバム「Coltrane's Sound」は全編、溌剌とした雰囲気が感じられ、私は1月あたりに結構聴いてました。


 ブルーノートの「ブルー・トレイン」とか、初期インパルス(Impulse!)の作品群も好きですけど、集中的に聴きすぎて・・・・また半年も経つと、聴き始めると思いますが。


 ソプラノサックスに持ち替え演奏するバラッド「Central Park West」も、しみじみして良い演奏だと思います。


●Coltrane's Sound / John Coltrane Atlantic SD 1419

01. The Night Has a Thousand Eyes (B.Bernier/J.Brainin) *2
02. Central Park West (John Coltrane) *1
03. Liberia (John Coltrane) *2
04. Body and Soul (J.Green/R.Sour/E.Heyman/F.Eyton) *1
05. Equinox (John Coltrane) *2
06. Satellite (John Coltrane) *1

bonus tracks 07. 26-2 (John Coltrane) *2
08. Body And Soul (J.Green/R.Sour/E.Heyman/F.Eyton) -alternate take *1

*1
John Coltrane (ts, ss) McCoy Tyner (p) Steve Davis (b) Elvin Jones (ds) Rrcorded on October 24, 1960 at Atlantic Studios, NYC

*2
John Coltrane (ts, ss) McCoy Tyner (p) Steve Davis (b) Elvin Jones (ds) Rrcorded on October 26, 1960 at Atlantic Studios, NYC