新・ブルーノートRVGコレクション第7回より-プロフィール - デューク・ピアソン ― 2008/01/02 00:04
『PROFILE DUKE PEARSON a lyrical pianist... with a fine sense of time and gynamics... ideas of clarity and brightness... a flowing, effortless swing.』
・・・こんな宣伝(チャッチ・コピー)までデザインに折り込んだジャズのジャケット、他にあるだろうか?
宣伝込みで端正なジャケット・デザインに仕立ててしまうリード・マイルス(REID MILES)、恐るべし・・・。
デューク・ピアソン(Duke Pearson)のピアノ・スタイルは、1曲目「LIKE SOMEONE IN LOVE」に詰め込まれているように思えます。
大雑把に喩えると、レイ・ブライアント(Ray Bryant)とジーン・ハリス(Gene Harris)を足して2で割った感じでしょうか。
程好いブルージーさに加え、ホーン・ライクなフレーズに時々ピアノを鈴(ベル)のようにかき鳴らすスタイルは、落ち着いたスリー・サウンズ(The Three Sounds)といった印象を与えます。
なお、アルバム構成は売上を考慮した(笑)のか前半がスタンダード、後半がピアソンのオリジナルとなっております。
それでは演奏曲目に移りましょうか。
スタンダード曲では1曲目の他、ジーン・テイラー(Gene Taylor)の刻むベース音が心地よい「BLACK COFFEE」と、レックス・ハンフリーズ(Lex Humphries)の刻むラテン・リズムが素敵な「TABOO」が良いですね。
オリジナル曲では、アップ・テンポで緊張感のある「TWO MILE RUN」がお勧め。
最後に、ピアソンの後見人(?)ドナルド・バード(Donald Byrd)絡みで補足。
本作と同じ月の10月4日には、あの大名盤『Fuego / Donald Byrd(BST-84026)』が録音されております。
「WITCHCRAFT」は、同じテンポ・アレンジで『Byrd In Hand / Donald Bryd(BST-8419)』に収録。
「GATE CITY BLUES」は、ややテンポを上げ「GATE CITY」として『Bryd In Flight / Donald Bryd(BST-844048)』に収録されております。
・・・機会があれば、『Tender Feelin's / Duke Pearson(BST-8435)』と併せて聴き比べてみて下さいませ。
TOCJ-7065 プロフィール / デューク・ピアソン
●PROFILE / DUKE PEARSON Blue Note BST-84022
01. LIKE SOMEONE IN LOVE (Burke-Van Heusen) 5:27
02. BLACK COFFEE (Webster-Burke) 4:28
03. TABOO (M.Lecuona) 4:54
04. I'M GLAD THERE IS YOU (Madeira-Dorsey) 4:48
05. GATE CITY BLUES (Duke Pearson) 5:07
06. TWO MILE RUN (Duke Pearson) 5:52
07. WITCHCRAFT (Coleman-Leigh) 5:42
Duke Pearson (p) Gene Taylor (b) Lex Humphries (ds) Recorded on October 25, 1959 at Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, NJ.
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