Philly Joe Jones Dameronia - Look, Stop And Listen (Uptown UPCD 27.59)2012/09/29 01:42

フィリー・ジョー・ジョーンズ(Philly Joe Jones Dameronia)率いる、タッド・ダメロン(Tadd Dameron)トリビュートバンド(?)の演奏。

早吹きテナーマン、ジョニー・グリフィン(Johnny Griffin)にスポットを当ててます。


送信者 My_Collection

以前から、ドン・シックラー(Don Sickler)が編曲を担当してるという情報を得てたので、何とか聴いてみたいと思っていたバンドでありました。

また参加メンバーを眺めると、実力派が揃っており、侮いがたいバンドである事が解ります。


ミュージシャンがよく演奏するバラット「If You Could See Me Now」、 ファッツ・ナバロ(Fats Navarro)の演奏でお馴染み「Our Delight」あたりは、聴いた事がある人が若干は居るでしょう(汗)。

そんな感じなんで、箸休め的にベニー・ゴルソンの「Killer Joe (Benny Golson)」が入ってたりします。
そして、お馴染みの曲のせいかアルバム内では、一番盛り上がっている演奏だと思います(苦笑)。


多分、私みたいにドン・シックラーの編曲に興味がある人以外は、気に留めないアルバムだと思いますが、まあ参考までに。



Philly Joe Jones Dameronia - Look, Stop And Listen (Uptown UPCD 27.59)

Philly Joe Jones (ds) Walter Davis, Jr. (p) Larry Ridley (b)
Johnny Griffin (ts) Don Sickler (tp,ts)
Virgil Jones (tp) Benny Powell (tb) Frank Wess (as,fl)
Charles Davis (ts,fl) Cecil Payne (bs)

July 11, 1983, at Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, NJ.


01. Look, Stop and Listen (Tadd Dameron) 5:53
02. If You Could See Me Now (Tadd Dameron) 5:34
03. Choose Now (Tadd Dameron) 5:31
04. Focus (Tadd Dameron) 5:49
05. Killer Joe (Benny Golson) 6:08
06. Dial B For Beauty (Tadd Dameron) 5:05
07. Our Delight (Tadd Dameron) 4:28
08. Theme Of No Repeat (Tadd Dameron) 5:52

09. If You Could See Me Now (Tadd Dameron) [1st Take] 5:41
10. Look, Stop and Listen (Tadd Dameron) [1st Take] 5:10




Complete Live At Jorgie's 1961 - Donald Byrd - Pepper Adams Quintet(Solar 4569914)2012/09/28 23:33

ドナルド・バード(Donald Byrd)とペッパー・アダムス(Pepper Adams)の双頭クインテットによるライブ音源が、初CD化されました。

デューク・ピアソン(Duke Pearson)に替わり、新人・ハービー・ハンコック(Herbie Hancock)が参加しております。


1961年6月収録とのことなので、名盤「Donald Byrd - Royal Flush (Blue Note BLP 4101)」の録音直前ですね。
なので、私が個人的に大好きな「Royal Flush」の収録曲中心のレパートリーとなっております。

バード達のソロは今まで通りでも、ハービーのテンション高めなバッキングで、何故か新鮮な感じ思えるのが不思議であります。

ちなみにこの音源、最初はブートレグLPとして発売されており、
01-04曲目が「Donald Byrd - Hip-Intertainment, Vol. 1 (VGM 0002)」として、
05曲目のみ「Miles Davis - Miles In St. Louis (VGM 0003)」に収録されてたものです。

送信者 My_Collection


1曲目は、今まさにライブを演奏している会場「Jorgie's」をタイトルとしたモーダルな作品。
「Royal Flush」収録のバージョンよりも、早めのテンポで演奏されてます。


2曲目は、3/4拍子のブルース「6 M's」。
拍を数えると、3拍子×24小節でワンコーラスとなってるみたいですね。


3曲目は、ファンキー風味の「Hush」。
「Royal Flush」のライナーを読むとシャッフルリズムの、Cのブルースと書いてます。
ただし演奏の構成は、8小節×4(32小節)で進んでるので、よく分かりませんね(笑)。


4曲目「Amen」は、「Donald Byrd - Fuego (Blue Note BLP 4026)」収録のファンキー・ナンバー。
教会での、牧師と信者によるコール&レスポンスを取り入れた軽快な演奏です。
「リクエストにお応えして・・・とバードが言ってるので、人気曲だったのでしょうね」


ラストは、ハービーのトリオによるスタンダード「Like Someone In Love」。
聴いてみると、なんかデューク・ピアソン(Duke Pearson)みたいな感じの演奏してますね。
途中、ファンキーな弾き方始めてから、あー、やっぱり(笑)ハービーだー、と思いあたりますけど。



Complete Live At Jorgie's 1961 - Donald Byrd - Pepper Adams Quintet Featuring Herbie Hancock
Solar Records 4569914(8 436028 699841) 2012


Donald Byrd (tp) Pepper Adams (bs) Herbie Hancock (p) Cleveland Eaton (b) Theodore Robinson (ds)
June 24, 1961 at "Jorgie's Jazz Club", St. Louis, Missouri.

01. Jorgie's (Donald Byrd) 14:08
02. 6 M's (Blues In 3/4) (Donald Byrd) 10:13
03. Hush (Donald Byrd) 10:42
04. Amen (Donald Byrd) 9:32

05. Like Someone In Love (Johnny Burke - Jimmy Van Heusen) 12:05


01-04: Donald Byrd - Hip-Intertainment, Vol. 1 (VGM 0002)
05: Miles Davis - Miles In St. Louis (VGM 0003)




Donald Byrd - Royal Flush (Blue Note BLP 4101/BST 84101)

Donald Byrd (tp) Pepper Adams (bs) Herbie Hancock (p) Butch Warren (b) Billy Higgins (ds)
September 21, 1961 at Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, NJ.

01. Hush (Donald Byrd)
02. I'm A Fool To Want You (Wolf - Herron - Sinatra)
03. Jorgie's (Donald Byrd)

04. Shangri-La (Donald Byrd)
05. 6 M's (Donald Byrd)
06. Requiem (Herbie Hancock)







Standard Time, Vol.1 / Wynton Marsalis (Columbia/CBS CK 40461)2012/03/30 01:51


1987年に発表された、ワンホーンによるスタンダード集・第1弾。

1980年初頭、彗星の如く登場したウイントン・マルサリス(Wynton Marsalis)は、アート・ブレイキー(Art Blakey)、ハービー・ハンコック(Herbie Hancock)ら大物との共演で人気を高め、兄・ブランフォード・マルサリス(Branford Marsalis)らとレギュラーバンドを結成します。

このアルバムは、ブランフォードらが抜けた後再編成された、第2期レギュラーによる作品で、信頼のおけるメンバーをバックに、ワンホーンで自由奔放に吹きまくっております。


以前、記事にした通りエルヴィン・ジョーンズ(Elvin Jones)のバンドで聴いた、素で必死に演奏するウィントンの物凄い事!今までのイメージとの落差に、愕然としたものです。

これ実際に(生で)ウイントンの演奏を聴いた事のある方なら、ご納得いただけると思います・・・。


まあ、「建前」と「本音」を使い分けられるミュージシャンなんですね、ウイントン。

いまだ訳知り顔で、「優等生」とか「つまらない演奏」とか発言する人達は、新世代ミュージシャンをアピールすべく展開された、イメージ戦略にまんまと嵌って、抜け出せないんですな。

おっと、余計な事を書きすぎたか(苦笑)。


アルバムに収録された演奏は、こんな感じ。

ミュートでクールに始まる1曲目「Caravan (D.Ellington - Mills - J.Tizol)」。
リズムアレンジが面白い2曲目「April In Paris (V.Duke)」。
アップテンポで快調に飛ばす3曲目「Cherokee (R.Noble)」。

ゆったりと吹き綴る4曲目「Goodbye (G.Jenkins)」。
タイトル通り原点回帰、古い感じのスタイルで演奏する5曲目「New Orleans (H.Carmichael)」。
自作のブルースで豪快にブローする6曲目「Soon All Will Know (W.Marsalis) 」。

これまた古いスタイルで吹く7曲目「Foggy Day (G.Gershwin)」。
リズムパターンに複雑な仕掛けを施した8曲目「The Song Is You (J.Kern - O.Hammerstein)」。
落ち着いたピアノ・トリオだけによる9曲目「Memories Of You (A.Razaf - E.Blake)」。
1音1音、ゆったり丁寧に吹き進む10曲目「In The Afterglow (W.Marsalis)」。

リズムアレンジが面白い、アップテンポの11曲目「Autumn Leaves (J.Prévert - J.Mercer - J.Kosma)」。
12曲目、最後に再び「Cherokee (R.Noble)」を演奏してアルバムは終了します。




Standard Time, Vol.1 / Wynton Marsalis (Columbia/CBS CK 40461)

Wynton Marsalis (tp) Marcus Roberts (p) Robert Hurst (b) Jeff "Tain" Watts (ds)
May 29&30 and September 24&25, 1986 at RCA Studio A, NYC.

01. Caravan (D.Ellington - Mills - J.Tizol) 8:18
02. April In Paris (V.Duke) 5:04
03. Cherokee (R.Noble) 2:21
04. Goodbye (G.Jenkins) 8:14
05. New Orleans (H.Carmichael) 5:41
06. Soon All Will Know (W.Marsalis) 3:36
07. Foggy Day (G.Gershwin) 7:35
08. The Song Is You (J.Kern - O.Hammerstein) 5:09
09. Memories Of You (A.Razaf - E.Blake) 4:02
10. In The Afterglow (W.Marsalis) 3:34
11. Autumn Leaves (J.Prévert - J.Mercer - J.Kosma) 6:26
12. Cherokee (R.Noble) 2:27


Standard Time, Vol. 2: Intimacy Calling



Standard Time, Vol. 3: The Resolution of Romance



Standard Time, Vol. 4: Marsalis Plays Monk



Standard Time, Vol. 5: The Midnight Blues (with strings)



Standard Time, Vol. 6: Mr. Jelly Lord


Ted Curson - Plenty Of Horn (Old Town LP P-2003)2012/03/19 06:13


テッド・カーソン(Ted Curson)の初リーダー作にして幻の名盤「Plenty Of Horn」。
チャールス・ミンガスの「Charles Mingus Jazz Workshop」での活躍(?)をご存知の方も多いかな?


アルバム全体を通してテッド・カーソン、ソロで時々音程・リズムを乱す場面もありますが、エリック・ドルフィーを筆頭とした素晴らしいバックがそれを何とかフォローしてます(笑)。


ちなみに、エリック・ドルフィー(Eric dolphy)は、フルートによるオブリガードで2曲だけ参加。

「The Things We Did Last Summer (Cahn, Styne)」、「Bali-H'ai (Hammerstein II, Rodgers)」ですが、どちらもスローバラッド。
しかし、ドルフィー参加の曲だけ、テッド・カーソンの音程の乱れが、ピタっと止まるのが面白い所。
しかもフレーズ・音色とも、ブッカー・リトル(Booker Little)そっくりになる不思議(笑)。


1曲目は冒頭、いきなり中近東アラビア辺りに誘われる(笑)「Caravan」から。
途中、音程が怪しくなったり、リズムが乱れたり(苦笑)するが、ロイ・ヘインズ(ds)の変幻自在なサポートのお陰で、最初の勢いで聴き通せる演奏。

「Nosruc」は、ミディアムテンポの3拍子ワルツ。
ソロ2番手として登場する、ビル・バロン(Bill Barron)のコルトレーン風・硬質なテナーもいいですね。

「Dem's Blues」は、ファンキーなブルース。
ドナルド・バード(Donald Byrd)風味のソロフレーズが聴ける「Ahma (See Ya) 」は、爽快なアップテンポ・ナンバー。

最後の忙(せわ)しないフレーズが印象的な「Flatted Fifth」、エキゾチックな「Antibes」。
そして、目まぐるしくテンポと雰囲気が変わる「Mr. Teddy」で、アルバムを締めくくります。


学生当時LPで聴いた時には「Caravan」除き、全体的に散漫な印象があったアルバムですが、こうしてポイントを整理しつつ、じっくり聴き直してみると、なかなか良いアルバムだったんですね。

いやー、ジャズはホント、奥が深いわー(苦笑)。




Ted Curson - Plenty Of Horn (Old Town LP P-2003)

Ted Curson (tp) Bill Barron (ts) Eric dolphy (fl -3,7) Kenny Drew (p) Jimmy Garrison (b)
Roy Haynes (ds -1,3,6,7) Danny Richmond (ds -2,4,9) and Pete La Roca (ds -5,8)
Recorded in New York City, April 1961.


01. Caravan (Ellington, Mills, Tizol) 2:59
02. Nosruc (Curson) 6:23
03. The Things We Did Last Summer (Cahn, Styne) 4:29
04. Dem's Blues (Curson) 3:45
05. Ahma (See Ya) (Curson) 4:24
06. Flatted Fifth (Curson) 3:37
07. Bali-H'ai (Hammerstein II, Rodgers) 4:00
08. Antibes (Curson) 5:07
09. Mr. Teddy (Curson) 5:15

Joe Newman Quintet – At Count Basie's(Mercury/EmArcy SR-60696)2012/03/18 04:37


学生時代にLPで購入したアルバムを久々に聴き直したら、物凄く良かったのでご紹介します。
ある程度、ジャズを聴かないと良さが分からない作品でした(当社比)w

そういえば昔「NHK-FM」のセッションというライブ番組で、ジョー・ニューマンが「Caravan」を演奏してたのですが、このアルバムと同じ出だしでソロを演奏していた記憶が(笑)。


カウント・ベイシー楽団の黄金期に在籍(1943 - 46/1952 -61)していたジョー・ニューマン(Joe Newman)。
録音当時39才だった彼が独立した直後、ニューヨークにある「Count Basie's」でのライブです。

フロントの相方は何と、当時30才のオリバー・ネルソン(Oiver Nelson)。
ライナーノートを見るとリズム隊の3人も当時、30才前後のようですね。


アルバム1曲目は、さり気ない編曲(アンサンブル)が面白いデューク・エリントンの「Caravan」。
時々聞える興奮した観客の歓声や拍手から、エキサイトしたライブの臨場感を味わう事が出来ます。
ミュートで熱く演奏するジョー・ニューマンに続き、ダーティにブローするオリバー・ネルソンも素晴らしい。
歌伴ピアニストらしい小粋な雰囲気で、ファンキーなフレーズを弾くロイド・メイヤーも良いですね。


続いては、歌心溢れる「Love Is Here To Stay (Gershwin)」、ブルージーな「Someone To Love (Mayfield)」と続きます。


ジョー・ニューマン自作の「The Midgets」は、超アップテンポで演奏。
変幻自在にアクセントをつけるリズム隊と呼応した、フロント2人のソロが凄いですね。


「On Green Dolphin Street」は、一転してミディアムテンポのリラックスした演奏。
ソロでは、オリバー・ネルソン(ts)とアート・デイヴィス(b)が素敵なソロを聴かせてくれます。


アルバム最後を飾る「Wednesday’s Blues」は、ファンキー風味のブルース。
それぞれ、趣味の良いソロを聴かせてくれます。



ついでに「ジャズ人名事典」にも載っていない2人を、ライナー等を参考に紹介しておきます。

当時32才であったピアノのロイド・メイヤース(Lloyd Mayers)。

「Eddie Vincent's Band」、「Eddie Davis - Johnny Griffin Group」を経て、女性歌手(Dinah Washington, Josephine Baker, Nancy Wilson)の伴奏を務めていた模様。


ドラムの「Ed Shaughnessy(読めないので英語表記のままw)」は、当時33才。

「Charlie Ventura」、「Benny Goodman」、「Tommy Dorsey」などのバンドを経て、60年代後半には、カウント・ベイシー楽団にも参加。
「Doc Severinsen and the Tonight Show Band」のドラマーとして有名だそうです。




Joe Newman Quintet – At Count Basie's (1961)
Mercury/EmArcy SR-60696

Joe Newman (tp) Oliver Nelson (ts) Lloyd Mayers (p) Art Davis (b) Ed Shaughnessy (ds)
Recorded 1961 at Count Basie's Club, NYC.


01. Caravan (Ellington, Mills, Tizol) 9:51
02. Love Is Here To Stay (Gershwin) 4:39
03. Someone To Love (Mayfield) 5:52
04. The Midgets (Joe Newman) 4:28
05. On Green Dolphin Street (Kaper, Washington) 5:59
06. Wednesday’s Blues (Joe Newman) 8:13




「Emarcy Master Takes - Clifford Brown」は4枚組BOXセット2010/09/28 07:22

オリジナル盤の録音・発売時にボブ・シール(Bob Shad)がプロデュースしていた「Clifford Brown - Max Roach Quintet」の演奏が、CD4枚組(リマスター&豪華ボックス入り仕様)で発売されております。



エマーシー(EmArcy)で発売されたマスターテイク49曲を収録した、ボックスセット(4枚組)。
全トラック、オリジナル・マスターから新規リ・マスタリングされている模様。

64ページのブックレット、折りたたみポスター、ポストカードなどが封入されているみたいです。


以下、収録曲、オリジナルアルバムの番号など、関連データを付記しておきます。


Emarcy Master Takes / Clifford Brown (Verve/ Emarcy/ Hip-O-Select)
[4CD Box Set with Booklet]

[Disc 01]

01. Delilah 08:07
02. Darn That Dream 04:04
03. Parisian Thoroughfare 07:19
04. Jordu 07:46
05. Sweet Clifford 06:42
06. I Don't Stand a Ghost of a Chance With You 07:22
07. Stompin' At the Savoy 06:26
08. I Get a Kick Out of You 07:39
09. I'll String Along With You 04:12
10. Joy Spring 06:52
11. Mildama 04:33
12. These Foolish Things 03:42
13. Daahoud 04:01

Clifford Brown(tp) Harold Land(ts) Richie Powell(p) George Morrow(b) Max Roach(ds)
Recorded on 1954
/ Clifford Brown And Max Roach (EmArcy MG 36036) & Brown And Roach Incorporated (EmArcy MG 36008)


[Disc 02]

01. Coronado 19:47
02. You Go To My Head 17:16
03. Caravan 15:12
04. Autumn In New York 21:35

Clifford Brown(tp) Herb Geller(as) Joe Maini(as) Walter Benton(sax) Kenny Drew(p) Curtis Counce(b) Max Roach(ds)
Recorded on 1954 / Caravan (EmArcy MG 36102) & Best Coast Jazz (EmArcy MG 36039)


[Disc 03]

01. Portrait of Jenny 03:28
02. What's New 03:27
03. Yesterdays 03:01
04. Where or When 03:31
05. Can't Help Lovin' Dat Man 03:47
06. Smoke Gets In Your Eyes 03:16
07. Laura 03:29
08. Memories of You 03:35
09. Embraceable You 03:04
10. Blue Moon 03:16
11. Willow Weep For Me 03:28
12. Stardust 03:26

Clifford Brown(tp) Richie Powell(p) Barry Galbraith(g) George Morrow(b) Max Roach(ds)
Recorded on 1955 / Clifford Brown With Strings (EmArcy MG 36005)


13. Gerkin For Perkin 02:57
14. Take the "a" Train 04:19
15. Lands End 04:57
16. Swingin' 02:53
17. George's Dilemma 05:37
18. If I Love Again 03:25
19. The Blues Walk 06:44

Clifford Brown(tp) Harold Land(ts) Richie Powell(p) George Morrow(b) Max Roach(ds)
Recorded on 1955 / Study In Brown (EmArcy MG 36037)


[Disc 04]

01. What Am I Here For? 03:10
02. Cherokee 05:44
03. Jacqui 05:11
04. Sandu 04:56
05. Gertrude's Bounce 04:13
06. Step Lightly (Junior's Arrival) 03:36
07. Powell's Prances 03:32
08. I'll Remember April 09:19
09. Time 05:08
10. The Scene is Clean 06:10
11. Flossie Lou 03:59
12. What is This Thing Called Love 07:40
13. Love is a Many Splendored Thing 04:16

Clifford Brown(tp) Sonny Rollins(sax) Richie Powell(p) George Morrow(b) Max Roach(ds)
Recorded on 1956 / Clifford Brown And Max Roach At Basin Street (EmArcy MG 36070)



さて、最新リマスターの具合はどうかなあ?



私は、後ほどいろいろと相談して・・・。

The Last Great Concert / Chet Baker (Enja)2010/08/22 22:48

今日は棚を覗いていて、気になったアルバムを。


チェット・ベイカーの演奏はマイルス・デイヴィス同様、いつの時代の作品も好きです。
晩年ボロボロな状態であっても、彼のトランペット一吹きで、何度胸を締め付けられた事か・・・。


マイ・フェイヴァリット・ソングス~ザ・ラスト・グレート・コンサート~
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「The Last Great Concert / Chet Baker (Enja)」

加持にとって、涙なくして聴けないアルバム。
1曲目「All Blues」が終わり、2曲目「My Funny Valentine」のバックが盛り上がるあたりで、いつも目頭が・・・。

壮絶な人生を送ったチェット・ベイカー(Chet Baker)、人生最後のハレ舞台であります。
曲によりNDRビッグバンド(NDR Big Band)、ストリング(The Radio Orchestra Hannover)と共演してます。


My Favourite Songs - The Last Great Concert / Chet Baker (Enja)

01. All Blues
02. My Funny Valentine
03. Well You Needn't
04. Summertime
05. In Your Own Sweet Way
06. Django
07. I Fall In Love Too Easily


Straight From the Heart - The Last Great Concert Vol. 2 / Chet Baker (Enja)

01. Look For The Silver Lining
02. I Get Along Without You Very Well
03. Conception
04. There's A Small Hotel
05. Sippin' At Bells
06. Tenderly
07. My Funny Valentine (Reprise)


これは不慮の事故死で亡くなる直前、1988年4月の西ドイツで録音されたライブ録音盤。


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この頃、「Let's Get Lost」というドキュメント映画も撮影されていたのですが、現在DVDが発売されていない模様。
私の手持ちは、レーザーディスク(LD)だったりします(笑)。


チェット・ベイカー(Chet Baker)の壮絶な人生に興味のある方は、こちらの書籍をどうぞ。
生々しい彼の人生が、この1冊に綴られております。

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バード・イン・ハンド/ドナルド・バード-新・ブルーノートRVGコレクション第2期第6回発売2008/12/12 21:34

Byrd In Hand - Donald Byrd BN4019

 ドナルド・バードのブルーノート第2弾は、3管編成による重厚なアンサンブルが聴きもの。
 発売当時、米ダウン・ビート誌のレビューにて最高評価(星)を獲得した1枚みたいです。

 ドナルド・バードの演奏するフレーズは、1959年3~4月に録音された『Kind of Blue / Miles Davis(Columbia/sony)』 を彷彿とさせるものでありこの当時、マイルスとバードの交流の程度は如何程であっただろうか・・・と考えてしまいます。
 1961年頃にドナルド・バードのバンドに参加した、あのハービー・ハンコックの証言によると、マイルスのレコードにあわせて、 バードと練習したなんてこともあったらしいですから、このあたりの真相、どなたかインタビューしてもらいたいですね。
 ・・・小川隆夫さん、インタビューしてくれないかなあ(笑)。



 「Witchcraft」は、サイ・コールマン作曲のスタンダード。  静寂の中、バードの奏でるトランペットが一気果敢に切り込んできたりして、静と動を巧みに使い分けた演奏です。
 話はそれますが、『Profile / Duke Pearson(BN4022)』での、デューク・ピアソン(Duke Pearson)の演奏もお勧め。


 「Here I Am」は、ミディアム・テンポのマイナー調の1曲。
 オープニングから、ドナルド・バードの美しいトランペットの音色、堪能出来ますね。
 わたしくバードの真価は、このようなバラッド演奏にあると思います・・・アップテンポな演奏だとやや、一本調子だし(笑)。


 「Devil Whip」は、3管の重厚なアンサンブルを従えたアップテンポ・ナンバー。
 ソロでは、チャーリー・ラウズ(Charlie Rouse)の、いつになく勢いのある演奏がいいですね。


 「Bronze Dance」は、リズムにルンバが混じったウォルター・デイヴィス(Walter Davis Jr.)のオリジナル。
 軽やかなリズムに乗り、如何にもハード・バップ!と言った感じのごきげんなソロ・リレーが続きます。


 「Clarion Calls」はバードのド派手なテーマ吹奏に、他の二人がコール&レスポンス風に応えるという1曲。
 まあ、テーマにコール&レスポンスを取り入れるアイデアは『Moanin / Art Blakey & The Jazz Messengers(BN4003)』でお馴染みですね。
 余談ですが、ラストのテーマ演奏で『くすっ』となる部分があります。ので、まあ一度注意してお聴き下さいませ。


 「The Injuns」は、バードの疾走感溢れるトランペット・プレイが素敵な1曲。
 ちなみにこの曲、「Cherokee」のコード進行を元に作曲されていると思われます。
 なのであの有名な、クリフォード・ブラウン(Clifford Brown)の演奏と聴き比べて見ると面白いと思います。


Byrd In Hand / Donald Byrd Blue Note BN4019

01. Witchcraft (Coleman-Leigh) 8:25
02. Here I Am (Donald Byrd) 8:22
03. Devil Whip (Donald Byrd) 4:39

04. Bronze Dance (Walter Davis Jr.) 6:39
05. Clarion Calls (Walter Davis Jr.) 5:38
06. The Injuns (Donald Byrd) 6:09

Donald Byrd (tp) Charlie Rouse (ts) Pepper Adams (bs) Walter Davis Jr. (p) Sam Jones (b) Art Taylor (ds)
Recorded on May 31, 1959 at Rudy Van Gelder Studio, Hackensack, NJ.


TOCJ-7174 バード・イン・ハンド/ドナルド・バード
TOCJ-7174 Byrd In Hand / Donald Byrd [BN4019]






デトロイト・ニューヨーク・ジャンクション/サド・ジョーンズ-新・ブルーノートRVGコレクション第2期第6回発売2008/12/01 23:23

BN1513 - detroit-newyork Junction - thad jones

 ケニー・バレル(g)、トミー・フラナガン(p)らデトロイト出身の豪華メンバーを揃えたサド・ジョーンズのブルーノート第1弾。
 当時在籍していたカウント・ベイシー楽団の大名盤『April In Paris / Count Basie (Verve V6-8012)』は、同時期の録音。


 サド・ジョーンズ(Thad Jones)は、ジョーンズ3兄弟の真ん中でありますね。
 ちなみに、兄の方はハンク・ジョーンズ(p)、弟はエルヴィン・ジョーンズ(ds)です。


 また作編曲もこなすサド・ジョーンズ、他のブルーノート録音で例えると・・・・。

 ファッツ・ナヴァロ(Fats Navarro)タッド・ダメロン(Tadd Dameron)の名コンビを一人で兼ねている感じですか。
 とりあえずアルバム、『The Fabulous Fats Navarro(BN1531/1532)』を参照下さい。  シャドウ・ウィルソン(Shadow Wilson)が参加する1947年9月の録音を聴けば、納得いただけると思います。


 本アルバム最後の収録曲「Zec」では、ファッツ・ナバロ直系のモダンなフレーズをお楽しみいただけます。


 「Blue Room」は、ゆったりとしたテンポで演奏される寛いだ曲。
 サド・ジョーンズのふくよかなトランペットの音色に癒されます・・・・。

 「Tariff」は、アップテンポの歯切れ良い曲。
 「Little Girl Blue」は、ケニー・バレル(g)とオスカー・ペティフォード(b)だけをバックに演奏されるバラッド。
 サド・ジョーンズの奏でる暖かなトランペットの音色と、ケニー・バレルのギターがうまくブレンドされてます。

 「Scratch」は、ビック・バンド風の落ち着いた感じの曲。  ソロ最初に登場するサド・ジョーンズ、最初から16分音符を多用したファッツ・ナバロを連想させるモダンなフレーズを聴かせてくれます。

 「Zec」は、アップテンポのうきうきするような1曲。
 節々に、ファッツ・ナバロそっくりのフレーズが登場するのが嬉しい所。


 出来れば、こんな感じでもっとコンボ編成の録音残して欲しかったなあ・・・そう思わせるアルバムであります。


Detroit-New York Junction / Thad Jones Blue Note BN1513

01. Blue Room (Thad Jones) 6:44
02. Tariff (Thad Jones) 5:33
03. Little Girl Blue (Rodgers-Hart) * 2:48

04. Scratch (Thad Jones) 10:26
05. Zec (Thad Jones) 8:46

Thad Jones (tp) Billy Mitchell (ts -omit *) Kenny Burrell (g)
Tommy Flanagan (p -omit *1) Oscar Pettiford (b) Shadow Wilson (ds -omit *)
Recorded on March 13, 1956 at Audio-Video Studios, NYC.


TOCJ-7171 デトロイト・ニューヨーク・ジャンクション/サド・ジョーンズ
TOCJ-7171 Detroit-New York Junction / Thad Jones [BN1513]




ザ・ジゴロ+1/リー・モーガン-ブルーノートRVGコレクション第2期第4回発売2008/10/29 22:56

BN4212 - The Gigolo - Lee Morgan

 日記の更新が、実際の日付けとどんどんずれていっております。今更新している実際の日付けは12月ですよ、旦那(笑)。
 こういう状態の時に限ってばかすか出すからなあ・・・EMIジャパンさん。


 名曲『Speed Ball』を含む、後期リー・モーガンの人気盤。
 これまた人気盤の『Delightfulee / Lee Morgan (BN4243)』と共に愛聴しているアルバム。
 ウェイン・ショーター(Wayne Shorter)をはじめとした有能な共演者に恵まれ、リー・モーガンの作品には珍しくムラの無い構成と安定感のある演奏が魅力の1枚。


 『Yes I Can, No You Can't』はお得意のジャズ・ロック調な演奏。
 ビリー・ヒギンズ(Billy Higgins)独特のリズムに乗り、ショーター~モーガン~メイバーンと鮮やかにソロをリレーして行きます。

 2曲目の『Trapped』は、テンポの良いかなり熱い演奏。モーガン&ショーター・コンビによる4小節交換あり(笑)。

 昔(90年代)、ニューヨークの街角を取材したTV映像のバックにこの曲が使われていたのを見たことがありますが、あのハマリ具合は今でも鮮烈な記憶として残っておりますなあ。
 そういえばTV局は、マウントフジを放送していた「日本テレビ」だった記憶が・・・・(笑)。

 『Speed Ball』は、ミディアムテンポのかなり「いなせ(鯔背)」な演奏です。
 ラスト近くで展開されるL・モーガンとB・ヒギンズのソロ交換は壮絶ですなあ・・・。
 こんな風にさり気なく、カッコ良い演奏が出来たらなあ・・・と嘆息させられることしかり。

 なお、1996年に発売された3枚組『Live at the Lighthouse / Lee Morgan (Blue Note)』にもライブ・バージョンが収録されておりますから機会があれば聴き比べてみて下さい。


 長尺のタイトル曲『The Gigolo』は、ハロルド・メイバーン(Harold Mabern)のきらびやかな演奏が最大の聴き所。
 各パート毎に分かれたしっかりした構成の中、L・モーガンをはじめ各人の奔放な演奏が展開されます。
 ・・・な、何と言うか、ここまで圧倒的な演奏を聴かされた後には、気の利いた言葉なんか出てこないっす(笑)。


 『You Go To My Head』はアルバムの締めに相応しい、叙情感溢れる演奏。
 この曲、L・モーガンが愛人との痴情のもつれで射殺された後発売された追悼盤『Lee Morgan Memorial Album (BNLA-224-G)』にも収録されております。
 追悼盤でこの曲を聴くと、叙情感が一層増して来るのは何故だか・・・・とっても良いバラッドです、はい。


 なお今回は『The Gigolo -alternate take-』がアルバム最後に収録されております。
 蛇足ですが初回CD化(米国)の際は長尺の『The Gigolo』が連続して収録されており、アルバム構成が・・・。



The Gigolo / Lee Morgan Blue Note [BN4212 + 1]

01. Yes I Can, No You Can't (Lee Morgan) *2 7:20
02. Trapped (Lee Morgan) *1 5:57
03. Speed Ball (Lee Morgan) *2 05:28

04. The Gigolo (Lee Morgan) *2 10:58
05. You Go To My Head (Coots-Gillespie) *2 07:20

06. The Gigolo (Lee Morgan) *2 -alternate take-

Lee Morgan (tp) Wayne Shorter (ts) Harold Mabern (p) Bob Cranshaw (b) Billy Higgins (ds)
Recorded on June 25(*1) & July 1(*2), 1965 at Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, NJ.


TOCJ-7148 ザ・ジゴロ+1/リー・モーガン
TOCJ-7148 The Gigolo / Lee Morgan [BN4212 + 1]




<おまけ>
 最初、1985年に復活した新生ブルーノートから発売されたアナログ盤を渋谷のタワーレコードで買った記憶があるから、本国でも売れ筋商品として認識されていたと思います。

 買ったのは確か、台風で最終日公演中止になった『マウント・フジ・ジャズ・フェスティバル1989』を見に行った時だったよなあ。