Standard Time, Vol.1 / Wynton Marsalis (Columbia/CBS CK 40461) ― 2012/03/30 01:51
1987年に発表された、ワンホーンによるスタンダード集・第1弾。
1980年初頭、彗星の如く登場したウイントン・マルサリス(Wynton Marsalis)は、アート・ブレイキー(Art Blakey)、ハービー・ハンコック(Herbie Hancock)ら大物との共演で人気を高め、兄・ブランフォード・マルサリス(Branford Marsalis)らとレギュラーバンドを結成します。
このアルバムは、ブランフォードらが抜けた後再編成された、第2期レギュラーによる作品で、信頼のおけるメンバーをバックに、ワンホーンで自由奔放に吹きまくっております。
以前、記事にした通りエルヴィン・ジョーンズ(Elvin Jones)のバンドで聴いた、素で必死に演奏するウィントンの物凄い事!今までのイメージとの落差に、愕然としたものです。
これ実際に(生で)ウイントンの演奏を聴いた事のある方なら、ご納得いただけると思います・・・。
まあ、「建前」と「本音」を使い分けられるミュージシャンなんですね、ウイントン。
いまだ訳知り顔で、「優等生」とか「つまらない演奏」とか発言する人達は、新世代ミュージシャンをアピールすべく展開された、イメージ戦略にまんまと嵌って、抜け出せないんですな。
おっと、余計な事を書きすぎたか(苦笑)。
アルバムに収録された演奏は、こんな感じ。
ミュートでクールに始まる1曲目「Caravan (D.Ellington - Mills - J.Tizol)」。
リズムアレンジが面白い2曲目「April In Paris (V.Duke)」。
アップテンポで快調に飛ばす3曲目「Cherokee (R.Noble)」。
ゆったりと吹き綴る4曲目「Goodbye (G.Jenkins)」。
タイトル通り原点回帰、古い感じのスタイルで演奏する5曲目「New Orleans (H.Carmichael)」。
自作のブルースで豪快にブローする6曲目「Soon All Will Know (W.Marsalis) 」。
これまた古いスタイルで吹く7曲目「Foggy Day (G.Gershwin)」。
リズムパターンに複雑な仕掛けを施した8曲目「The Song Is You (J.Kern - O.Hammerstein)」。
落ち着いたピアノ・トリオだけによる9曲目「Memories Of You (A.Razaf - E.Blake)」。
1音1音、ゆったり丁寧に吹き進む10曲目「In The Afterglow (W.Marsalis)」。
リズムアレンジが面白い、アップテンポの11曲目「Autumn Leaves (J.Prévert - J.Mercer - J.Kosma)」。
12曲目、最後に再び「Cherokee (R.Noble)」を演奏してアルバムは終了します。
Standard Time, Vol.1 / Wynton Marsalis (Columbia/CBS CK 40461)
Wynton Marsalis (tp) Marcus Roberts (p) Robert Hurst (b) Jeff "Tain" Watts (ds)
May 29&30 and September 24&25, 1986 at RCA Studio A, NYC.
01. Caravan (D.Ellington - Mills - J.Tizol) 8:18
02. April In Paris (V.Duke) 5:04
03. Cherokee (R.Noble) 2:21
04. Goodbye (G.Jenkins) 8:14
05. New Orleans (H.Carmichael) 5:41
06. Soon All Will Know (W.Marsalis) 3:36
07. Foggy Day (G.Gershwin) 7:35
08. The Song Is You (J.Kern - O.Hammerstein) 5:09
09. Memories Of You (A.Razaf - E.Blake) 4:02
10. In The Afterglow (W.Marsalis) 3:34
11. Autumn Leaves (J.Prévert - J.Mercer - J.Kosma) 6:26
12. Cherokee (R.Noble) 2:27
Standard Time, Vol. 2: Intimacy Calling
Standard Time, Vol. 3: The Resolution of Romance
Standard Time, Vol. 4: Marsalis Plays Monk
Standard Time, Vol. 5: The Midnight Blues (with strings)
Standard Time, Vol. 6: Mr. Jelly Lord
Perfect Jazz Collection Vol. 2 (Sony UK) 2011 ― 2011/09/10 16:08
第1弾に続き、所有レーベルの名盤ずらっと揃っております。
各アルバムは、紙ジャケ仕様のパッケージ。
40ページに渡るブックレット(英語とフランス語)を封入している模様。
5千円前後の価格らしいので、1枚200円位になりますね?
欲しいアルバム、5枚以上入ってる方は購入をお勧めしておきます。
Perfect Jazz Collection Vol. 2: 25 Original Recordings
Sony UK(Columbia Europe) 2011
CD boxset containing 25 of the finest Jazz albums
Duke Ellington / Ellington Uptown
Dave Brubeck / Jazz Goes To College
Louis Armstrong / Satch Plays Fats
Miles Davis / 'Round About Midnight
Chet Baker / She Was Too Good To Me (CTI)
Clifford Brown / The Beginning And The End
Wayne Shorter / Native Dancer
and many others
Perfect Jazz Collection: 25 Original Recordings (Sony UK) 2010 ― 2011/09/10 13:05
有名なジャズアルバムが、ずらっと揃っております・・・・。
各アルバムは、紙ジャケ仕様のパッケージ。
40ページに渡るブックレット(英語とフランス語)を封入してるんだとか。
(発売当初)5千円前後の価格みたいなんで、1枚に換算すると200円くらい?
欲しいアルバムが5枚以上入っていれば、即購入をお勧めしておきます。
Perfect Jazz Collection: 25 Original Recordings
Sony UK(Columbia Europe) 2010
CD boxset containing 25 of the finest Jazz albums
Miles Davis / Kind Of Blue
Dave Brubeck / Time Out
Billie Holiday / Lady In Satin
Nina Simone / Sings The Blues
Erroll Garner / Concert By The Sea
Charlie Parker / Bird
and many others
Original Album Classics / The Brecker Brothers (Sony/BMG) ― 2011/09/09 22:30
「Sony/BMG Europe」さんが、出している廉価版BOXセット
円高で、さらにお買い得になってきております。
「Original Album Classics / The Brecker Brothers (Sony/BMG Europe)」
※紙ジャケ仕様の5枚組BOXセット。
「Back to Back」を除く、再結成前のアルバム5枚が収録されてる嬉しいBOX。
【ディスコグラフィー/収録アルバム】
Brecker Brothers [Arista (1975)]
Back to Back [One Way (1976)] ※BOX未収録
Don't Stop the Music [One Way (1977)]
Heavy Metal Be-Bop [Arista (1978)]
Detente [Arista (1980)]
Straphangin' [Arista (1980)]
Return of the Brecker Brothers [GRP (1992)] ※BOX未収録
Out of the Loop [GRP (1994)] ※BOX未収録
解説・ライナーノートなど一切付属していないので、詳しい情報を確認したい方は、日本盤を購入した方が無難かな?
The Complete Columbia Album Collection - Miles Davis (Columbia/Legacy) ― 2010/09/21 07:38
マイルス・デイヴィスのコロンビア時代の限定版BOXセット。
おまけに未発表DVD、そしてアルバム単位で未発表曲など追加している模様。
特記ポイントだけ、英語のまま掲載します(訳すの面倒なんで)。
「The Complete Columbia Album Collection - Miles Davis (Columbia/Legacy)」
・52 albums on 70 CDs in Mini LP Replica Jackets
・250 page color book with biography
・In Addition to Previously Released Bonus Tracks from Past Reissues
・Live In Europe ’67 (Previously Unreleased DVD)
・First time ever complete audio release of the August 29th, 1970 Isle Of Wight festival performance
・Previously Unreleased Bonus Tracks
* In Paris Festival International De Jazz
* At Plugged Nickel Chicago Volume 1 & 2
* Quiet Nights + “Blue Xmas (To Whom It May Concern)” And “Devil May Care”
* We Want Miles + 3 Bonus Tracks from Miles!, Miles!, Miles!
「The Complete Columbia Album Collection」全収録アルバムはこんな感じ。
The Complete Columbia Album Collection / Miles Davis (Columbia/Legacy) [70 CD + 1 DVD]
01. In Paris Festival Int’L de Jazz May, 1949 (SRCS 9724)
02. ’Round About Midnight (CK 85201)
03. Circle in the Round [2CD] (C2K 46862)
04. Miles Ahead (CK 65121)
05. Milestones (CK 85203)
06. 1958 Miles (C6K 65833)
07. At Newport 1958 (CK 85202)
08. Porgy and Bess (CK 65141)
09. Jazz at the Plaza (CK 85245)
10. Kind of Blue (CK 64935)
11. Sketches of Spain (CK 65142)
12. Directions [2CD] (SRCS 9761/2)
13. Someday My Prince Will Come (CK 65919)
14. In Person Friday Night at the Blackhawk, San Francisco - Complete [2CD] (C2K 87097)
15. In Person Saturday Night at the Blackhawk, San Francisco - Complete [2CD] (C2K 87100)
16. At Carnegie Hall [2CD] (C2K 65027)
17. Quiet Nights + “Blue Xmas (To Whom It May Concern)” And “Devil May Care” (CK 65293)
18. Seven Steps to Heaven (CK 93592)
19. In Europe (CK 93583)
20. My Funny Valentine (CK 93593)
21. “Four” & More (CK 93595)
22. Miles in Tokyo (CK 93596)
23. Miles in Berlin (CK 93594)
24. E.S.P. (CK 65683)
25. At Plugged Nickel Volume 1 & 2 [2CD] (18AP 2067/ 18AP 2068)
26. Miles Smiles (CK 65682)
27. Sorcerer (CK 65680)
28. Nefertiti (CK 65681)
29. Water Babies (CK 86577)
30. Miles in the Sky (CK 65684)
31. Filles de Kilimanjaro (CK 86555)
32. In a Silent Way (CK 86556)
33. Bitches Brew [2CD] (C2K 65774)
34. Big Fun [2CD] (C2K 63973)
35. A Tribute to Jack Johnson (CK 93599)
36. Live at the Fillmore East (March 7, 1970): It's About That Time [2CD] (C2K 85191)
37. Black Beauty: Miles Davis at Fillmore West [2CD] (C2K 65138)
38. At Fillmore [2CD] (C2K 65139)
39. Isle of Wight
40. Live/Evil [2CD] (C2K 65135)
41. On the Corner (CK 63980)
42. In Concert [2CD] (C2K 65140)
43. Dark Magus [2CD] (C2K 65137)
44. Get Up with It [2CD] (C2K 63970)
45. Agharta [2CD] (C2K 46799)
46. Pangaea [2CD] (C2K 46115)
47. The Man with the Horn (CK 36790)
48. We Want Miles + 3 Bonus Tracks from Miles!, Miles!, Miles! [2CD] (SICP 1235/6)
49. Star People (CK 38657)
50. Decoy (CK 38991)
51. You’Re Under Arrest (CK 40023)
52. Aura (CK 45332)
53. Miles Davis Quintet: Wayne Shorter, Herbie Hancock, Ron Carter, Tony Williams / Live in Europe '67 [DVD]
安いよなー。以前、日本盤の紙ジャケ全部購入した時の値段からすると(笑)。
無防備なウイントンが聴ける!-Elvin Jones "Special Quartet" featuring Wynton Marsalis [Sony] ― 2007/03/25 07:47
新潟は「週末は今日も雨」ですね。
今日は1992年、エルビン・ジョーンズ(ds)のピット・インでのライブ盤。
スペシャルゲストに、ウイントン・マルサリス(tp)が参加しています。
2日間のライブ・レパートリーは、インパルス・レーベル時代、エルビン参加時のジョン・コルトレーン(ts, ss)・カルテットの演奏曲で、ぼ、まとめられていました。
なおこのアルバムには、2日目(12月4日)の演奏が収録されているそうです。
CDはいきなり、至上の愛(A Love Supreme)から始まります。
でも、有名な「掛け声(?)」は、なし(~~)。
ピアノのイントロの後、ウイントンがテーマ部を厳かに吹き始める所で、お客さんが「おおー!」という感じで歓声をあげるあたり、当日のライブの雰囲気が伝わっていいですね。
・・・全編に渡り、怒涛のエルビンのドラムによる波状攻撃に立ち向かうかのように、ウイントンが全力疾走で吹きまくる!
「トランペット好き」な方はもちろん、「ウイントンが嫌い」と言っている方にも、このアルバムはお勧めしたいです。
なんでそこまで言い切れるか!という訳は・・・最後までお読みください(~~)。
で、このアルバムの収録曲は、次の通り。
●Elvin Jones "Special Quartet" featuring Wynton Marsalis
Live At "PIT INN" Tokyo, Japan [Sony SRCS 7376]
Tribute To John Coltrane "A Love Supreme"
01. A Love Supreme (J.Coltrane)
(Part 1:Acknowledgement/Part 2:Resolution/Part 3:Pursuance)
02. Dear Load (J.Coltrane)
03. Happy Birthday For "Yuka" (trad)
04. Blues To Veen (Wynton Marsalis)
Wynton Marsalis (tp) Marcus Roberts (p) Reginald Veal (b) Elvin Jones (ds)
Recorded on December 4, 1992 at PIT INN, Tokyo, Japan
Arranged by W.Marsalis (1, 2, 4) & E.Jones (3)
※アルバム購入リンクは、検索して掲載しますね。
・・・でこれからは、「お勧めする訳」をお話します。
実は私もウイントン目当てで、初日(12月3日)のセカンド・セットに行きました!会場で聴きました!
・・・本当に伸び伸びと、しかも無防備に吹きまくるウイントンに接して、その日から彼の虜になってしまいました(~~)。
私の観たセカンド・セットでは、このアルバム収録曲とはまったくかぶらない、ジョン・コルトレーンの曲を演奏(おまけ2参照)してましたが、観客はこのライブ・アルバムに劣らず、熱気に包まれて凄かったなー。
ある曲では、循環呼吸(おまけ1参照)を使い、息継ぎ無しに延々とらっぱを吹きまくるわ、全力疾走の彼は、もう凄い!の一言。
そんなウイントンに対し、お客さんも盛大な拍手喝采を浴びせるという、本当に幸せなひとときでした。
●おまけ1-循環呼吸とは?●
「口から息を吐きながら、同時に鼻で呼吸する」事で、音を途切れさせない演奏方法。
息継ぎで音が途切れることなく演奏出来る、魔法のような呼吸法です。
※これはネット等で、私が独自に調べた内容をまとめたものです。間違っていたら、こっそりお知らせ下さい(~~)。
●おまけ2-初日 2nd set play list by kajiakira●
Elvin Jones and Young Lions [December 3, 1992 2nd set]
01. Crecent (J.Coltrane)
02. Wise One (J.Coltrane)
03. Bessie's Blues (J.Coltrane)
04. Lonnie's Lament (J.Coltrane)
05. The Drum Thing (J.Coltrane)
encore
06. Transition (J.Coltrane)
Wynton Marsalis (tp) Marcus Roberts (p) Reginald Veal (b) Elvin Jones (ds)
Recorded on December 3, 1992 at PIT INN, Tokyo, Japan
※ここの曲目リストは、当時の資料などを元に、私が長年地道に調査したものです。
間違い等があれば、お知らせいただけると嬉しいです(~~)。
※当時の「ジャズ・ライフ」誌によると、初日の1stセットでは、「至上の愛」、「グリーン・チムニーズ」、「朝日のようにさわやかに」などが演奏されたようです。
※このブログを見て、ソニーさんが「未発表曲集」としてCD化してくれると嬉しいなあ。
☆さすがにアマゾンさんでも、新品品切れのようですね。
ジャズマンが感じた日本の印象とは-Jazz Impressions of Japan / The Dave Brubeck Quratet Columbia CL 2212 ― 2007/03/10 16:28
どーうにも体調が戻らないー。本当に何でしょうかねー。
インフルエンザだとしたら、あと2日位で治まると思うんですが、仕方ないので自宅で動かずブログ更新。
さて今回は、デイブ・ブルーベック(p)・カルテットの最近聴いて、「おっ!」と思った一枚をご紹介します。
その1枚とは、「日本の印象(Jazz Impressions of Japan)」。
ブルーベック・カルテットが、1964年(春)来日時の思い出(?)を、1枚のアルバムにまとめたもの(5曲目だけ1960年の録音)。
そういえば他にも、「ユーラシアの印象(Jazz Impressions of Eurasia)」なんてアルバムがありましたね。
さて、このCD「Jazz Impressions of Japan」を聴いて思ったのは、美しくて静寂に包まれた曲が多めの「隠れ名盤」じゃないかと。
日本趣味丸出しなジャケットに騙されてはいけません(笑)。
1曲目の「Tokyo Traffic」は、マイナー調のご機嫌なアップ・テンポ・ナンバーです。
テーマで中国風ゴング(銅鑼)が聴こえたりして困ってしまうのですが・・・まあ、よしとしよう。
続く美しい「Rising Sun」、ブルーベックのボビー・ティモンズ(p)ばりのファンキーなピアノが聴ける「Toki's Theme」あたりで、アルバム最初のクライマックスを迎えます。
後半のポール・デスモンド(as)の音色が美しい「The City Is Crying」。
何故かコテコテな乗りでジョー・モレロの「Take Five」を彷彿とさせるドラム・ソロ入りのブルース「Osaka Blues」。
そしてラストの短いバラッド「Koto Song」 も、結構聴きものです。
.
「Koto Song(琴ソング)」は、デイブ・ブルーベックが90年代にもライブで演奏していたので、結構お気に入りだったのではないでしょうか。
●Jazz Impressions of Japan / The Dave Brubeck Quratet Columbia CL 2212
01. Tokyo Traffic (Dave Brubeck)
02. Rising Sun (Dave Brubeck)
03. Toki's Theme (Dave Brubeck)
04. Fujiyama (Dave Brubeck)
05. Zen Is When (B.Freedman/P.Leon) *
06. The City Is Crying (Dave Brubeck)
07. Osaka Blues (Dave Brubeck)
08. Koto Song (Dave Brubeck)
*
Paul Desmond (as) Dave Brubeck (p) Gene Wright (b) Joe Morello (ds)
Recorded on January 31, 1960 in NYC
other tunes
same personnel
Recorded on June 16 & 17, 1964 in NYC
●おまけ
その他、日本に来日したジャズ・マンが、日本をテーマに曲(やアルバム)を作ったものだと、アート・ブレイキーの「Ugetsu(雨月)」がありますね。
あと、ホレス・シルバー(p)の「Tokyo Blues(Blue note BLP 4110)」あたりか。
マイナー調ファンキーチューン「Tokyo Blues」は、90年代「NHK-FM」で放送された、ヨーロッパでのライブ録音で演奏されていたのを聴いたことあります。
その時のトランペットは、何故か元OTBの「Michael Phillip Mossman」だったり。
なんで、そのエアチェックテープは、今でもたまに引っ張り出して聴いています。
今回は、いろいろ思い出しましたね。
Hot House Flowers / Wynton Marsalis ― 2007/03/07 21:18
2月末から、かれこれ10日。アレルギーとインフルエンザ(?)のダブルパンチで、寝込んでました。
今のところ完全回復の見込みなし。もう少し直ったら、厄払いに行かないと、ですね。
もう少し遅ければ、桜吹雪で厄払いとしゃれこめるのですが・・・。新潟は一面の雪景色に逆戻り。
体調の悪い時に、結構好きなエリック・ドルフィー (as,bcl) とか、アンドリュー・ヒル (p) とか聴くとさらに悪化しそうなので我慢して、ビックバンド、ピアノトリオ、穏やかなストリングものなどを、集中的に流すことにしてます。
そこで、丁度今、デビュー初期のウイントン・マルサリス(tp)を集中的に聴いてまして。
その中の一枚から、聴きやすいストリングスもの「Hot House Flowers(放題は何故か、スターダストになってます)」を。
4曲目「星に願いを(When You Wish Upon A Star)」は、有名なディズニー・ナンバーなんですが、クインテットの演奏を引き立てる編曲なんで、結構スリリング!
このアルバムの中で一番のお気に入りです。
しかしこの頃から、ウイントンのトラッペットの鳴り方は半端じゃないんですね。惚れ直しました。
ついでに「邦題」の元曲、1曲目「スター・ダスト(Stardust)」を、クリフォード・ブラウン(Clifford Brown)のエマーシー(EmArcy)盤と聴き比べてみました。
・・・演奏の甲乙つけがたいんですが、クリフォード・ブラウンの演奏は、1955年の録音なので、なんとなくノスタルジックな気分になりますね。
「Hot House Flowers」、メンバーをよく見ると、兄貴のブランフォード・マルサリス(ts,ss)が参加。
そして今や、日本では話題から消えたマーロン・ジョーダン(tp)の兄貴、ケント・ジョーダン(fl)、ベースには何と、ロン・カーター参加と、豪華メンバー。
しかし、なんでここにロン・カーターが入っているのだろう?不思議な感じします。
●Hot House Flowers / Wynton Marsalis CBS
01. Stardust (H.Carmichael/M.Parish)
02. Lazy Afternoon (J.LaTouche)
03. For All We Know (F.Coots)
04. When You Wish Upon A Star (N.Washington/L.Harline)
05. Django (J.Lewis)
06. Melancholia (D.Ellington)
07. Hot House Flowers (Wynton Marsalis)
08. I'm Confessin' (That I Love You)
(A.J.Neiburg/D.Dougherty/E.Reynolds)
Wynton Marsalis (tp) Branford Marsalis (ts, ss) Kenny Kirkland (p)
Ron Carter (b) Jeff Watts (ds)
Kent Jordan (fl) Robert Freeman (cond, arr) & String Orchestra
Recorded on May 30 & 31, 1984 in N.Y.
トリオでハービー! - Herbie Hancock Trio (1981) ― 2007/02/11 06:00
ハービー・ハンコック(p)は、何故かトリオでのアルバムが少ないのかな?ライブでは結構演奏しているのに。
チック・コリア(p)はアコーステック・バンド、キース・ジャレット(p)はスタンダーズと、それぞれトリオを率いて活動しているのに、あらためて考えると不思議。
1960年代のブルー・ノート盤には、「Inventions and Dimensions(Blue note BLP 4147)」というアルバムもありますが、インプロビゼーション中心&パーカッション入りなんで、(打楽器好きの)私好みなんですが、今回はご紹介しません。
結構よいアルバムなので機会があればご紹介したいと思います。
そんなハービーも調べると「1977年」と「1981年」、VSOPでの活動時に、トリオ編成でアルバムを残していました(企画ものみたいですが)。
そんなわけで早速取り寄せ、1977年と1981年を聴き比べてみました・・・(鑑賞中)・・・圧倒的に1981年版トリオの方が聴き易い。
ちなみに、1977年版は「かなり勢いある演奏」という印象。
1981年版の1曲目は、「Stablemates」。
トニーがテーマ部はブラシ、ソロに入るとステックに持ち替え、小技を駆使してハービーの刺激的なソロをサポートします。
2曲目の「Dolphin Dance」 も、素敵ですねー。
4曲目の「That Old Black Magic」、テーマ部のさりげないアレンジが心地よいです。
あと、トニーのでしゃばらず、かっこいいバッキングも聴けるアルバムとも言えますね(後述あり)。
●Herbie Hancock Trio (1981) Columbia
01. Stablemates (Benny Golson)
02. Dolphin Dance (Herbie Hancock)
03. A Slight Smile (Ron Carter)
04. That Old Black Magic (H.Arlen/J.Mercer)
05. La Maison Goree (Tony Williams)
Herbie Hancock (p) Ron Carter (b) Tony Williams (ds)
Recorded on July 27, 1981 at CBS/SONY Shinanomachi Studio, Tokyo, Japan.
●おまけ: しかし頃のトニーは、トリオでも刺激的な演奏してますね。
昔、トニーが入ったピアノ・トリオ盤[ジェリ・アレン(p)のSomethin'else盤と、ミッシェル・ペトルチアーニ(p)との競演盤]、あんまりにも退屈なんで放出したこと思い出しました。
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