Joe Newman Quintet – At Count Basie's(Mercury/EmArcy SR-60696)2012/03/18 04:37


学生時代にLPで購入したアルバムを久々に聴き直したら、物凄く良かったのでご紹介します。
ある程度、ジャズを聴かないと良さが分からない作品でした(当社比)w

そういえば昔「NHK-FM」のセッションというライブ番組で、ジョー・ニューマンが「Caravan」を演奏してたのですが、このアルバムと同じ出だしでソロを演奏していた記憶が(笑)。


カウント・ベイシー楽団の黄金期に在籍(1943 - 46/1952 -61)していたジョー・ニューマン(Joe Newman)。
録音当時39才だった彼が独立した直後、ニューヨークにある「Count Basie's」でのライブです。

フロントの相方は何と、当時30才のオリバー・ネルソン(Oiver Nelson)。
ライナーノートを見るとリズム隊の3人も当時、30才前後のようですね。


アルバム1曲目は、さり気ない編曲(アンサンブル)が面白いデューク・エリントンの「Caravan」。
時々聞える興奮した観客の歓声や拍手から、エキサイトしたライブの臨場感を味わう事が出来ます。
ミュートで熱く演奏するジョー・ニューマンに続き、ダーティにブローするオリバー・ネルソンも素晴らしい。
歌伴ピアニストらしい小粋な雰囲気で、ファンキーなフレーズを弾くロイド・メイヤーも良いですね。


続いては、歌心溢れる「Love Is Here To Stay (Gershwin)」、ブルージーな「Someone To Love (Mayfield)」と続きます。


ジョー・ニューマン自作の「The Midgets」は、超アップテンポで演奏。
変幻自在にアクセントをつけるリズム隊と呼応した、フロント2人のソロが凄いですね。


「On Green Dolphin Street」は、一転してミディアムテンポのリラックスした演奏。
ソロでは、オリバー・ネルソン(ts)とアート・デイヴィス(b)が素敵なソロを聴かせてくれます。


アルバム最後を飾る「Wednesday’s Blues」は、ファンキー風味のブルース。
それぞれ、趣味の良いソロを聴かせてくれます。



ついでに「ジャズ人名事典」にも載っていない2人を、ライナー等を参考に紹介しておきます。

当時32才であったピアノのロイド・メイヤース(Lloyd Mayers)。

「Eddie Vincent's Band」、「Eddie Davis - Johnny Griffin Group」を経て、女性歌手(Dinah Washington, Josephine Baker, Nancy Wilson)の伴奏を務めていた模様。


ドラムの「Ed Shaughnessy(読めないので英語表記のままw)」は、当時33才。

「Charlie Ventura」、「Benny Goodman」、「Tommy Dorsey」などのバンドを経て、60年代後半には、カウント・ベイシー楽団にも参加。
「Doc Severinsen and the Tonight Show Band」のドラマーとして有名だそうです。




Joe Newman Quintet – At Count Basie's (1961)
Mercury/EmArcy SR-60696

Joe Newman (tp) Oliver Nelson (ts) Lloyd Mayers (p) Art Davis (b) Ed Shaughnessy (ds)
Recorded 1961 at Count Basie's Club, NYC.


01. Caravan (Ellington, Mills, Tizol) 9:51
02. Love Is Here To Stay (Gershwin) 4:39
03. Someone To Love (Mayfield) 5:52
04. The Midgets (Joe Newman) 4:28
05. On Green Dolphin Street (Kaper, Washington) 5:59
06. Wednesday’s Blues (Joe Newman) 8:13