Jimmy Jones Trio (Vogue/Swing M. 33.336)2012/03/29 05:09


今回は日本で大人気の、ジミー・ジョーンズ(Jimmy Jones)です。


このトリオ編成によるアルバムは、1954年10月、サラ・ヴォーン(Sarah Vaughan)欧州ツアー同行の際、パリで録音されたもの。
元々、10インチLPで発売されたものなので、収録時間も約23分(6曲)と短いです。

ちなみに、1990年代終わり頃の日本で12インチLP、10インチLP、CDと続けて復刻されましたが、即座に売り切れ中古市場で高値で取引されていた模様。


データを調べていたら2ヶ月後の1954年12月、クリフォード・ブラウン(Clifford Brown)と共に、続けて有名ヴォーカルアルバムに参加しているんですね。いやー、調べて吃驚(笑)。

16日と18日には、名演「Lullaby Of Birdland」を含む「Sarah Vaughan (EmArcy MG 36004)」を。
指揮・編曲は、アーニー・ウィルキンス(Ernie Wilkins)。

22日と24日には、これまた名演「You'd Be So Nice To Come Home To」を含む「Helen Merrill (EmArcy MG 36006)」を録音。
こちらの指揮・編曲は、クインシー・ジョーンズ(Quincy Jones)と豪華ですね。


魅惑的なブロックコードから始まる、1曲目「Easy To Love」。
アーマッド・ジャマル(Ahmad Jamal)の様な、玉を転がす如く煌びやかな演奏だなあ。

2曲目「Little Girl Blue」は、装飾音符を多用した幻想的な演奏。

3曲目「Lush Life」は、ピアノソロで始まるゆったりとした演奏となってます。

4曲目「Squeeze Me」、ロイ・ヘインズ(Roy Haynes)のブラシをバックに小粋にスイングしてます。

5曲目「My Funny Valentine」、バラッド調に優雅で落ち着いた演奏・・・・。

6曲目「Good Morning Heartache」、これまた幻想的な雰囲気ですね。


歌伴ピアニストらしく控えめながら、装飾音符を多様したり小粋にスイングしたりと、ツボを押さえた演奏の連続。この感じ大雑把に言うと、カクテルピアニスト?

ジャズ・ドマニア達が、密かに愛聴する1枚って、こんな感じなのか・・・・。




Jimmy Jones Trio (Vogue/Swing M. 33.336)

Jimmy Jones (p) Joe Benjamin (b) Roy Haynes (ds)
October 28, 1954 in Paris, France.


01. Easy To Love (Cole Porter) 3:12
02. Little Girl Blue (Rodgers - Hart) 3:44
03. Lush Life (Billy Strayhorn) 3:51

04. Squeeze Me (Williams - Waller) 3:48
05. My Funny Valentine (Rodgers - Hart) 3:52
06. Good Morning Heartache (Higginbotham - Drake) 3:43


Sarah Vaughan (EmArcy MG 36004)



Helen Merrill (EmArcy MG 36006)