「ユニバーサル JAZZ」 イン・パーソン+2/ボビー・ティモンズ ― 2007/11/24 22:48
9月と10月に『ユニバーサル JAZZ THE BEST Legendary 150』として、リバーサイド、プレステッジなどの名門レーベルの名盤150枚が一挙に発売されました。
今日はその中から、ファンキージャズ極め付きのライブ・アルバムを。
1961年の秋、ボビー・ティモンズ(Bobby Timmons)はジャズ・メッセンジャーズを退団して自らのトリオを結成しました。
そういえばその年のお正月には、ジャズ・メッセンジャースの一員として日本に初来日を果たし、各地で大歓迎を受けたようですね。
さて、このヴィレッジヴァンガードで録音されたライブアルバム、とーっても濃い(笑)です。熱気ムンムン(死語)で、ファンキー。
このコテコテ味の濃さに慣れてしまうと、もう大変(笑)。吉本興業のギャグで育った関西人のように、後には戻れませーん(一部、オオゲサに表現)。
もう、1曲目の「枯葉(Autumn Leaves)」からコテコテ(笑)。ぼーっと聴いてると「Moanin'」と聴き間違えてしまう程、濃厚な風味漂っております。
この演奏、私の心の中の「枯葉」の3大名演として記憶しております。ちなみにその他は、ビル・エヴァンスの端正で知的な「枯葉」、ウイントン・ケリーのお小粋な「枯葉」です。
ロン・カーターの重低音ベースが会場中に轟く、アップテンポの「So Tired」は、このアルバム中で一番の聴き所です。
メンバー全員が爆走するこの曲の破壊力(笑)に対抗出来るのは多分、「Us Three / Horace Parlan(Blue Note BST84037)」くらいなものでしょう。
まあ、セコイCDラジカセで聴いても物凄い圧迫感と共に、音の塊が迫って来ますよ。
いやーしかし、ファンキーナンバーを演奏する時のロン・カーターがこんなに凄いとは。ホント、参ったね。
・・・・私の場合いつも、強力な最初の2曲だけ聴けば、満足なので、残りは適当に(笑)。
そういえば、「時さえ忘れて(I Didn't Know What Time It Was)」と「朝日のごとく爽やかに(Softly, As In A Morning Sunrise)」は、端正なトリオ・アルバム「Sonny Clark Trio(Blue Note 1579)」にも収録されていますね。
この鼻血が吹き出る位にファンキーな演奏と聴き比べてみるのも楽しいかと思います。
意表を突いて、R・カーターの重低音ベースがテーマを演奏する「朝日~」なんて聴いていると、重さでお日様が沈んでいくのではないかと思うほど、暑苦しい(笑)雰囲気漂ってます。
ほんまにファンキー、ファンキーなアルバムなので、コテコテ風味が嫌いな方はご注意を。
●The Bobby Timmons Trio In Person +2 Riverside RLP 391
01. Autumn Leaves (Mercer-Kosma-Prevert) 7:59
02. So Tired (B.Timmons) 6:24
03. Goodbye (G.Jenkins) 4:46
04. Dat Dere (B.Timmons) -theme- 0:55
05. They Didn't Believe Me (Raynolds-Kern) 6:47
06. Dat Dere (B.Timmons) 4:30
07. Popsy (B.Timmons) 6:12
08. I Didn't Know What Time It Was (Rodgerts-Hart) 8:14
09. Softly, As In A Morning Sunrise (Hammerstein-Romberg) 5:31
10. Dat Dere (B.Timmons) -theme- 0:56
Bobby Timmons (p) Ron Carter (b) Albert "Tootie" Heath (ds)
Recorded on October 1, 1961 at "Village Vanguard", NYC.
コメント
トラックバック
このエントリのトラックバックURL: http://kajiakira.asablo.jp/blog/2007/11/24/2458886/tb
※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。
コメントをどうぞ
※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。
※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。