ジャズの音!!-新・ブルーノートRVGコレクション第5回発売 - ページ・ワン - ジョー・ヘンダーソン ― 2007/11/01 22:53
これも、加持の大好きなアルバムです。
先日、garjyu さんのブログにも書き込みましたが、このCDを聴いていると部屋の温度が2度位下がるような、爽やかな雰囲気に包まれます。
共演するケニー・ドーハム(Kenny Dorham)は、自作曲2曲(「BLUE BOSSA」、「LA MESHA」)に加え、ジャケット裏の解説まで担当する力の入れよう。
いろいろ書物(何かは失念!)を読んでいると、おもしろい経緯が分かりました。
最初は何と、ジョー・ヘンダーソンがケニーの演奏に惚れ込み、ケニーと同じように演奏したくて練習を重ね、遂には弟子入りを果たしたようなのです。
この辺りは、マイルス・デイヴィス(Miles Davis)がチャーリー・パーカー(Charlie Parker)に惚れ込み、弟子入りした経緯と同じようですね。
つまり、ジョー・ヘンダーソンの電磁波パルスの様に予測不可能な演奏のルーツには、ケニーの演奏も混じっているという事になります。
ジョー自身のインタビュー(出所は失念)では、「(共演時には、)息継ぎからアクセントのつけ方までそっくりに吹くことが出来た。」というお話を読んだことがあります。
・・・なんだかこの辺りは、クリフォード・ブラウン(Clifford Brown)と、ソニー・ロリンズ(Sonny Rollins)の関係に似ていますね。
そうして様々なスタイルを身に付けたジョーさんの事を、『ジャズのあらゆるスタイルが含まれている』を評するサックス奏者がいる程です(誰かは失念)。
さてこのあたりで適度に、アルバムの解説を始めますか。
1曲目はお馴染みの「BLUE BOSSA」、軽快なボサノバのリズムに乗り、爽やかな演奏が繰り広げされます。
自身のスタイルとは違っているそうですが、このアルバムのおかげでジョーさんの仕事が増えたとか・・・・。
続く2曲目の幻想的なバラッド、「LA MESHA」もドーハム作です。曲名は、当時3歳だったケニーの娘さんの名前からいただいたらしいです。
ここでのもジョーさん、朝霧に包まれた山中みたいに幻想的な雰囲気の中、爽やかにブローしております。
3曲目の「HOMESTRETCH」は、キーがB♭のアップテンポ・マイナー・ブルースです。
トップバッターのジョーさんから、師匠のドーハムに鮮やかにソロを受け渡す部分、二人の息がぴったり合っているのが良く分かります。
4曲目「RECORDA ME(Remember Me)」は、ジョーさん作曲のボサノバ・ナンバーです。
良く聴くと、キーが同じで「BLUE BOSSA」のアンサー・ソングみたい。この曲はジョーさん、晩年のライブでも良く演奏していましたね。
エキゾチックな雰囲気漂う5曲目の「JINRIKISHA」、曲名は、日本の「人力車」から拝借したみたいです。
ここでのジョーさん、J・コルトレーンやW・ショーターを彷彿とさせる力強い演奏を聴かせてくれます。
この曲調だと、K・ドーハムのスタイルは、ちょっと浮いた(古い?)感じがするのは仕方無いですか・・・。
逆にコルトレーン・カルテットに在籍していたマッコイ・タイナーのソロは、ツボを押さえていて素晴らしい!
ラストはファンキー・マイナー・ブルース(裏解説のまま)の「OUT OF THE NIGHT」です。
こういう古めの曲調の場合、ケニー・ドーハムが生き生きしたソロを聴かせてくれますね。もちろんジョーさんも。
繰り返しますが、『ジャズのあらゆるスタイルが含まれている』ジョーさんのスタイルを余すことなく伝えたこのアルバム、一生付き合える1枚です。
買え!とは強制しませんが、一度、どこかで1枚通して聴いてみて下さい。
このアルバム収録された曲は、ジョー・ヘンダーソン自身もお気に入りだったのか、晩年までライブで演奏しておりましたからね。
●TOCJ-7048 ページ・ワン / ジョー・ヘンダーソン
※リンク差し替えの際、該当するCDが見つからないため、1999年に発売されたCDに差し替えました。
●PAGE ONE / JOE HENDERSON Blue Note 84140
01. BLUE BOSSA (Kenny Dorham) 8:00
02. LA MESHA (Kenny Dorham) 9:06
03. HOMESTRETCH (Joe Henderson) 4:12
04. RECORDA ME (Joe Henderson) 5:59
05. JINRIKISHA (Joe Henderson) 7:22
06. OUT OF THE NIGHT (Joe Henderson) 7:23
Kenny Dorham (tp) Joe Henderson (ts) McCoy Tyner (p) Butch Warren (b) Pete LaRoca (ds)
Recorded on June 3, 1963 at Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, NJ.
ジャズの音!!-新・ブルーノートRVGコレクション第5回発売 - ゲッティン・アラウンド+2 - デクスター・ゴードン ― 2007/11/02 13:44
今月もあと二枚ですか・・・最後のデータが途中なのは勘弁して下さい。
本作はバップ時代の巨人、デクスター・ゴードン(Dexter Gordon)がボビー・ハッチャーソン(Bobby Hutcherson)らをバックに録音したアルバムです。
しかしハッチャーソンが参加している経緯は、裏エピソードが分からないと???となるところです。
いつも通り、小川隆夫さんの著作、特に『ブルーノートの真実(東京キララ社)』を探してみましょう・・・あ、ありました。
『(ボビーを)ライオンに推薦したのはデクスター・ゴードンだ。ハッチャーソンの父親がゴードンの親友だった。その関係で、彼のベビー・シッターをゴードンが務めたというエピソードもある。』
上記、小川隆夫さん著作より抜粋
ミルト・ジャクソン(Milt Jackson)がバップ時代の代表選手だとすると、ボビー・ハッチャーソンは続く新主流派の代表選手だと思います。
ちなみに私が好きな演奏を思いつくまま挙げてみると、『One Step Beyond / Jackie McLean(BN4137)』、『Judgment ! / Andrew Hill(BN4159)』、『Out To Lunch / Eric Dolphy(BN4163)』などのエッジの利いた作品に集中します。
・・・でも、この作品はリラックス・ムード満点!主役のD・ゴードンはいつも通り、朗々としたブローを披露しております。
一番の出来は、ボサノバのリズムに乗った1曲目の「カーニバルの朝(Manha de Carnaval)」ですかね。
ボビーのバイブラフォンが加わることにより、クールな感じが強調されて良い!
カウント・ベイシー楽団のヒット曲、「Shiny Stockings」も、クールに演奏されています。
そういえば80年代に、D・ゴードンが主役の映画「ラウンド・ミッドナイト」が公開されて話題を呼びましたね。
その劇中でゴードンは、アドリブで『カウント・ベイシー楽団で演奏したかった』という意味の台詞を言ったそうです。
その事を思い出しながら、「Shiny Stockings」を聴くと、感慨深いものがありますね。
その他、「Who Can I Turn To ?」と、「Everybody's Somebody's Fool」では、サブトーンを交えた心に染み入るようなバラッドを聴かせてくれます。
・・・あ、つい暖かくも優しい、彼のテナー・サウンドにしばし聴き惚れてしまいました。いいなーこの演奏も。
●TOCJ-7049 ゲッティン・アラウンド+2 / デクスター・ゴードン
●GETTIN' AROUND + 2 / DEXTER GORDON Blue Note 84204
01. Manha de Carnaval (Antonio Maria/Louis Bonfa) *1 8:21
02. Who Can I Turn To ? (Newley/Bricusse) *2 5:12
03. Heartaches (Hoffman/Klenner) *2 7:42
04. Shiny Stockings (Frank Foster) *2 6:15
05. Everybody's Somebody's Fool (H.Keller/H.Greenfield) *1 6:41
06. Le Coiffeur (Dexter Gordon) *1 6:59
07. VERY SAXILY YOURS
08. FLICK OF A TRICK
*1 Dexter Gordon(ts) Bobby Hutcherson(vib) Barry Harris(p) Bob Cranshaw(b) Billy Higgins(ds)
Recorded on May 28,1965 at Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, NJ.
*2 same personnel
Recorded on May 29,1965 at Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, NJ.
ジャズの音!!-新・ブルーノートRVGコレクション第5回発売 - デライトフリー+4 - リー・モーガン ― 2007/11/03 20:26
今月のラストは、20年間待ち望んだ1枚を。
今日は「ジャズの音!!-新・ブルーノートRVGコレクション」開始直前に書いた記事をアレンジして掲載します。
本アルバム「Delightfulee (BN4243)」の売りは、ビートルズの名曲「Yesterday」のカバーでしょう。
原曲のイメージを損なわないテンポ、オリバー・ネルソン(Oliver Nelson)アレンジによる重厚なバック・アンサンブルをバックに奔放に吹き綴るモーガン、流石です。
その他・・・・。
ひたすら陽気な1曲目「Ca-Lee-So」、名前から想像出来る様にカリプソ・ナンバーです。
この曲、ずーっと聴いていると、灼熱の太陽を浴びたようにコンガリと日焼けしそうです(笑)。
2曲目のハードボイルドな「Zambia」は、リー・モーガンがジャズ・メッセンジャーズ時代に作曲した「Kozo's Waltz」をリメイクしたものです。
後テーマ直前に繰り広げられる、ドラムとの8小節交換では、得意のハイトーンを連発するモーガンに惚れてしてしまいます。
3曲目、マーチ仕立ての「Sunrise, Sunset」は、ミュージカル「屋根の上のヴァイオリン弾き」の中の1曲だそうです。
こんなカッコいい曲の原曲がミュージカルだとは・・・・ビックバンド出身の私好み、素敵なアレンジです。
4曲目は一転して、マイナー調の「Nite-Flite」です。
この手のエキゾチック調ナンバーには、ジョー・ヘンダーソン(ts)の辛口テナー・サウンドがぴったりですねー。
ここでのジョーさん、アラビア風音階からフラジオ・トーンまで使って激しいソロを展開しています。
あと、ピアノ・ソロのバックで「セカンド・リフ」が挿入されるあたり、何だかホレス・シルバー・クインテットみたい!
ラスト5曲目は3拍子のバラッド、「The Delightful Deggie」です。
ここではモーガンと同郷の、マッコイ・タイナー(p)の美しいピアノが一番、印象深いです。
そして今回は、入って嬉しい追加曲も補足しておきましょうね(今回の追加がどれだけ嬉しいか、お察し下さい)。
最初の2曲は、完全未発表。あとの2曲はクインテット・バージョンと聴き比べてみて下さい。
「NEED I ?」は、マーチ風のイントロで始まるとても軽快な曲です。
ソロ2番手で登場するモーガンも快調に飛ばしており、最後にドラムのフィリー・ジョー・ジョーンズとの8~4小節交換も難なくこなし、次のマッコイに引継ぎます。
ビックバンドがバックだとトランペット奏者の性といえ、燃えますね。
「FILET OF SOUL」、タイトル通りにミリディアムテンポのソウルフルな演奏です。
O・ネルソンお得意のチューバ、フレンチ・ホルンなどの低音管楽器による、アクセントの付け方がいいですねー。
「ZAMBIA -BIG BAND VERSION-」、軽快なクインテット・バージョンに対し、低音管楽器のアクセントが付いた、とっても重厚な演奏になっております。
・・・アレンジが重すぎたのかなあ。ホント、良い出来なんですけどね。
追加曲最後の「THE DELIGHTFUL DEGGIE -BIG BAND VERSION-」、私はどちらかというと、こちらのバージョンの方が好みです。
クインテット・バージョンよりやや遅めのテンポですが、その分、感情移入しやすい気がします。
・・・良く聴くとモーガンのソロは、ビックバンド・バージョンの方が、多少散漫な感じがする位かな。
アルフレッド・ライオンは、リー・モーガンの演奏と全体のバランスを考えて、クインテット・バージョン中心のアルバム構成にしたのでしょう。
これがもし、編曲を担当したオリバー・ネルソンを紹介するアルバムだったら、構成が逆になっていたでしょう。
無い物ねだりですが、オリバー・ネルソン楽団のアルバム、作って欲しかったなあ。
●TOCJ-7050 デライトフリー+4 / リー・モーガン
●DELIGHTFULEE + 4 / LEE MORGAN Blue Note 84243
01. CA-LEE-SO (Lee Morgan) *2
02. ZAMBIA (Lee Morgan) *2
03. YESTERAY (Lennon-McCartney) *1
04. SUNRISE SUNSET (Bock-Harnick) *1
05. NITE FLITE (Lee Morgan) *2
06. THE DELIGHTFUL DEGGIE (Lee Morgan) *2
07. NEED I ? (Lee Morgan) *1
08. FILET OF SOUL (HOPPIN' JOHN) (Lee Morgan) *1
09. ZAMBIA (Lee Morgan) -BIG BAND VERSION- *1
10. THE DELIGHTFUL DEGGIE (Lee Morgan) -BIG BAND VERSION- *1
*1
Lee Morgan (tp) Ernie Royal (tp) Tom McIntosh (tb) Jim Buffington (frh) Don Butterfield (tu)
Phil Woods (as, fl) Wayne Shorter (ts) Danny Bank (bars, bcl, fl)
McCoy Tyner (p) Bob Cranshaw (b) Philly Joe Jones (ds) Oliver Nelson (arr)
Recorded on April 8, 1966 at Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, NJ.
*2
Lee Morgan (tp) Joe Henderson (ts) McCoy Tyner (p) Bob Cranshaw (b) Philly Joe Jones (ds)
Recorded on May 27, 1966 at Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, NJ.
●おまけ(追記)●
1987年発売の米盤CDでは、セッション別に分けられ、曲順がオリジナル・アルバムと大きく異なっていました。
経費が何倍もかかったであろう、重厚なビックバンド(正確にはテンテット)・バージョンをお蔵にするとは・・・・雇われ会社員なら、絶対出来ない決断です。
1989年もCD再発は続く-Blue Note CD Treasury[第3期] ― 2007/11/04 19:13
・・・忘れないうちに、以前続けていたシリーズを再開しておきましょう。
1989年、日本の東芝EMI(現EMIジャパン)さんは、ブルーノート名盤のCD化第3弾を発売しました。
追加曲入りでの再発は、ここでひとまず終了となります。
その後は新生ブルーノートの再発、オリジナル・アルバムに忠実な『The BN Works』シリーズ、1998年からは『RVG Remaster』シリーズへと続く訳です。
現在、そのCD番号などのデータを掲載するサイトが見当たりませんので、前回に引き続き一覧を公開します。
オリジナル盤(LP)と比較すると、追加曲入り!や、曲順が異なる!ものが多数あります。
・・・今ラインナップを眺めてみると、この第3期が一番面白かったりします。
5000番台(10インチ)のアルバムに、未発表曲を追加した第3回発売 [1989/08/23] が特に凄いです。
一部本国でもCD化されましたが、良く調べると曲順が多少違ったり、未発売のものがあったり・・・・。
●Blue Note CD Treasury 第3期(Toshiba EMI)
□50タイトル発売リスト [1989/05 - 1989/12]
★記載方法(CD番号、タイトル、アーティスト名、オリジナル番号の順に記載)
●第1回発売 [1989/05/31]
- CJ28-5101 Blowin' The Blues Away + 1 / Horace Silver [BST 84017]
- CJ28-5102 Fuego / Donald Byrd [BST 84026]
- CJ28-5103 Let Freedom Ring / Jackie McLean [BST 84106]
- CJ28-5104 Go / Dexter Gordon [BST 84112]
- CJ28-5105 Juju / Wayne Shorter [BST 84182]
- CJ28-5106 The Rumproller + 1 / Lee Morgan [BST 84199]
- CJ28-5107 Spring / Tony Williams [BST 84216]
- CJ28-5108 Real McCoy / McCoy Tyner [BST 84264]
- CJ28-5109 The Prisoner / Herbie Hancock [BST 84321]
- CJ28-5110 Super Nova / Wayne Shorter [BST 84332]
●第2回発売 [1989/06/28]
- CJ28-5111 Complete Miles Davis on Blue Note Volume 2 / Mlis Davis [BLP 1501/02]
- CJ28-5112 Complete The Amazing Bud Powell Volume 1 [BLP 1503]
- CJ28-5113 Complete The Amazing Bud Powell Volume 2 [BLP 1504]
- CJ28-5114 Complete Thelonious Monk on Blue Note Volume 1 [BLP 1510/11]
- CJ28-5115 Complete Thelonious Monk on Blue Note Volume 2 [BLP 1510/11]
- CJ28-5116 Complete Thelonious Monk on Blue Note Volume 3 [BLP 1510/11]
- CJ28-5117 Complete A Night At Birdland Volume 1 / Art Blakey [BLP 1521]
- CJ28-5118 Complete A Night At Birdland Volume 2 / Art Blakey [BLP 1522]
- CJ28-5119 Complete Clifford Brown Memorial Album [BLP 1526]
- CJ28-5120 Complete Fats Navarro with Tadd Dameron [BLP 1531/32]
●第3回発売 [1989/08/23]
- CJ28-5121 Art Blakey & The Jazz Messengers 1947 + James Moody & His Modernists [BLP 5006/10]
- CJ28-5122 Complete Wynton Kelly Trio [BLP 5025]
- CJ28-5123 Complte Horace Silver Trio [BLP 1520]
- CJ28-5124 Complete Kenny Drew Trio [BLP 5023]
- CJ28-5125 Complete Elmo Hope Trio & Quintet [BLP 5029/44]
- CJ28-5126 Complete George Wallington & his Band [BLP 5045]
- CJ28-5127 Great Guitars / Tal Farlow, Sal Salvador, Lou Mecca [BLP 5042/35/67]
- CJ28-5128 Complete Hank Mobley Quartet [BLP 5066]
- CJ28-5129 Complete J.J.Johnson with Clifford Brown [BLP 5028]
- CJ28-5130 Complete J.J.Johnson Quintets [BLP 5057/70]
●第4回発売 [1989/09/27]
- CJ28-5131 Blue Walk / Lou Donaldson [BST 81593]
- CJ28-5132 Introducing The Three Sounds + 6 / The Three Sounds [BST 81600]
- CJ28-5133 Crazy ! Baby + 2 / Jimmy Smith [BST 84030]
- CJ28-5134 Horace-Scope / Horace Silver [BST 84042]
- CJ28-5135 Complete At The Half Note Cafe Volume 1 / Donald Byrd [BST 84060]
- CJ28-5136 Complete At The Half Note Cafe Volume 2 / Donald Byrd [BST 84061]
- CJ28-5137 That's Where It's At / Stanley Turrentine [BST 84096]
- CJ28-5138 Blue & Sentimental + 2 / Ike Quebec [BST 84098]
- CJ28-5139 Una Mas + 1 / Kenny Dorham [BST 84127]
- CJ28-5140 I Want To Hold Your Hand / Grant Green [BST 84202]
●第5回発売 [1989/12/06]
- CJ28-5141 Complete The Jazz Messengers At The Cafe Bohemia Volume 1 [BLP 1507]
- CJ28-5142 Complete The Jazz Messengers At The Cafe Bohemia Volume 2 [BLP 1508]
- CJ28-5143 Horace Silver & The Jazz Messengers [BLP 1518]
- CJ28-5144 Introducing Kenny Burrell + 2 [BLP 1523]
- CJ28-5145 Lee Morgan Sextet [BLP 1541]
- CJ28-5146 Hank Mobley [BST 81568]
- CJ28-5147 Dial "S" For Sonny / Sonny Clark [BLP 81570]
- CJ28-5148 Curtis Fuller Volume 3 [BST 81583]
- CJ28-5149 Lou Takes Off / Lou Donaldson [BST 81591]
- CJ28-5150 Newk's Time / Sonny Rollins [BST 84001]
ブルーノートのCD再発盤をこうして眺めてみると、新たな発見があったりして結構楽しいです。
ホレス・シルバー(Horace Silver)のライブ盤あれこれ ― 2007/11/05 14:12
今日はなんとなく、ホレス・シルバー(Horace Silver)・クインテットのライブ盤をまとめてご紹介します。
なおメインで紹介する、ホレスの自主製作盤「The Natives Are Restless Tonight (Emerald EMR 1003)」は、もうアマゾンでは入手出来ないようです。
曲は、大ヒットアルバム「Song For My Father(Blue Note 4185)」から3曲と、「The Cape Verdean Blues(Blue Note 4220)」から1曲(別テイク含めると2曲)という構成です。
このライブ、ホレスのピアノも凄いが、テナーのジョー・ヘンダーソン(Joe Henderson)はさらに凄い。
まず「Song For My Father」ではアルバム同様のソロ構成で、ジョーが吼え(笑)まくります。
続く急速調の「Natives Are Restless Tonight」では、出番の少ない(笑)カーメル・ジョーンズ(Carmell Jones)がここぞとばかりにクリフォード・ブラウン直系の流暢なソロを聴かせてくれます。
哀愁漂う「Que Pasa」は、テーマ部はアルバム・ヴァージョンとちょっと違う(ホーン陣のブローが結構しつこい!)のが面白いところです。
ソロも壮絶であり収録時間も15分弱と長尺なので、聴く方も結構気合が必要なトラックです。
「The African Queen」では、トランペットが陰影の濃い演奏が特徴のウディ・ショウ(Woody Show)に代わります。
ソロ1番手に登場するジョー・ヘンダーソンも、悲鳴に近い壮絶なブローを展開、ウディの熱いにバトンタッチします。
最後に収録された別テイクは、チョット音質が落ちますが、本テイク同様の熱い演奏が展開されます。
後ろの方に、最近発売された自伝、4枚組ベスト・アルバム、発売されているライブアルバムなどをまとめておきました。
気になるCDがありましたら、チェックしてみて下さい。ビデオも。
●Horace Silver - The Natives Are Restless Tonight (Emerald EMR 1003)
01. Introduction *1 01:09
02. Song For My Father (Horace Silver) *1 10:32
03. The African Queen (Horace Silver) *2 08:59
04. Natives Are Restless Tonight (Horace Silver) *1 11:28
05. Que Pasa (Horace Silver) *1 14:58
06. The African Queen (Horace Silver) -alternate take- *3 10:20
*1
Carmell Jones (tp) Joe Henderson (ts) Horace Silver (p) Teddy Smith (b) Roger Hamphries (ds)
Recorded on April 16, 1965 at "Half Note", NYC.
*2
Woody Show (tp) Joe Henderson (ts) Horace Silver (p) Larry Ridley (b) Roger Hamphries (ds)
Recorded on February 11, 1966 at "Half Note", NYC.
*3
Woody Show (tp) Joe Henderson (ts) Horace Silver (p) Larry Ridley (b) Roger Hamphries (ds)
Recorded on February 18, 1966 at "Half Note", NYC.
●自伝:Let's Get to the Nitty Gritty: The Autobiography of Horace Silver
●4枚組ベスト・アルバム(Blue Note)
●1958 V.A. - Newport Jazz Festival 1958, Vol. I: Mostly Miles (Phontastic [Swd] PHONT NCD-8813)
●1961 Doin' The Thing (Blue Note BLP-4076)
●1962 Paris Blues (Pablo PACD 5316-2)
●1964 Live 1964 (Emerald EMR-1001)
●1965 The Natives Are Restless Tonight (Emerald EMR-1003)
●その他
CJ28-5121 アート・ブレイキー&初代ジャズ・メッセンジャーズ1947+ジェイムス・ムーディ&ヒズ・モダニズム ― 2007/11/06 22:39
『Blue Note CD Treasury-第3期-』第3回[1989/08/23]から、『アート・ブレイキー&初代ジャズ・メッセンジャーズ1947+ジェイムス・ムーディ&ヒズ・モダニズム』という長い日本語タイトルのCDを。
今、1991年に米キャピタルから発売されたCDを元に記事を書いていますが、こちらジェイムス・ムーディのセッションの方が先なんですよね。
このあたり、日本ではアート・ブレイキーの人気が高いことから当然の処置?
各セッション毎に特徴のあるサウンド、フューチャーされるソロも結構イケる。ただし演奏が熱すぎて、通して聴くとぐったり(笑)してしまします。
『アート・ブレイキー&・・・』のセッションは、ハード・バップ。全編でアート・ブレイキーの熱い掛け声(笑)が聴けます。
音楽監督を務めるケニー・ドーハム(Kenny Dorham)をはじめ、各人のソロも聴き逃せませんよ。
『ジェイムス・ムーディ』の最初のセッションは、あえて言うとビバップ・ジャズ。
デイブ・バーンズ(Dave Burnes)、アーニー・ヘンンリー(Ernie Henry)など通好みのメンバーも参加。
『ジェイムス・ムーディ』の次のセッションは、チャノ・ポゾのボンゴ入りのアフロ・キューバン・ジャズ。
なんと言っても、チャノ・ポゾのヴォーカル入り『Tin Tin Deo』が白眉の演奏でしょうか。
●アート・ブレイキー&初代ジャズ・メッセンジャーズ1947+ジェイムス・ムーディ&ヒズ・モダニズム
●CJ28-5121 Art Blakey & The Jazz Messengers 1947 + James Moody & His Modernists [BLP 5006/10]
01. The Thin Man (K.Dorham) 2:58
02. The Bop Alley (T.Dawud) 3:08
03. The Bop Alley (T.Dawud) -alternate take- 3:06
04. Groove Street (M.Kaleem) 2:53
05. Musa's Vision (M.Kaleem) 3:05
Art Blakey's Messengers
Kenny Dorham (tp) Howard Bowe (tb) Sahib Shihab (as) Orland Wright (ts) Ernest Thompson (bs)
Walter Bishop Jr. (p) LaVerne Barker (b) Art Blakey (ds)
Recorded on December 22, 1947 at WOR Studios, NYC.
06. The Fuller Bop Man (G.Fuller) -alternate take- 2:54
07. The Fuller Bop Man (G.Fuller) 2:56
08. Workshop (G.Fuller) 3:15
09. Oh, Henry (G.Fuller-E.Henry) 2:30
10. Moodamorphosis (G.Fuller-D.Burns) 3:00
James Moody's Modernists
Dave Burnes, Elmon Wright (tp) Ernie Henry (as) James Moody (ts) Cecil Payne (bs)
James "Men Gates" Forman (p) Nelson Boyd (b) Teddy Stewart (ds) Gil Fuller (arr)
Recorded on October 19, 1948 at Apex Studios, NYC.
11. Tropicana (G.Fuller) 3:00
12. Cu-Ba (C.Payne) 2:34
13. Moody's All Frantic (J.Moody-G.Fuller) 2:32
14. Tin Tin Deo (C.Pozo-G.Fuller) 2:44
James Moody's Modernists
Dave Burnes, Elmon Wright (tp) Ernie Henry (as) James Moody (ts) Cecil Payne (bs)
James "Men Gates" Forman (p) Nelson Boyd (b) Art Blakey (ds)
Chino Pozo (bongo, vo) Gil Fuller (arr)
Recorded on October 25, 1948 at Apex Studios, NYC.
CJ28-5122 コンプリート・ウィントン・ケリー・トリオ ― 2007/11/07 22:09
『Blue Note CD Treasury-第3期-』第3回[1989/08/23]から、続いて『コンプリート・ウィントン・ケリー・トリオ』を。
オリジナルの8曲入り10インチLPと比べると、追加曲が11曲と倍以上になっております。
いつも通り、小川隆夫さんの著作を確認すると、まず当時19歳だったケリーをアルフレッド・ライオンに紹介したのは、アート・ブレイキーだったそうです。
ダイナ・ワイントンなどの伴奏をしていた彼に対してライオンは、「ブルージーな演奏をしてほしい」とリクエストしたそうです。
そう考えながらアルバムを聴いてみると(手持ちはRVGリマスターのTOCJ-9222)、ここでのケリーは、バド・パウエル影響下の小粋な伴奏ピアニスト達みたいな演奏を繰り広げています。
小粋でブルージーな感じは、デューク・ジョーダンあたりに近いかな。
演奏曲では、ミディアムテンポの小粋な「Blue Moon」と、耽美なバラッド「Goodbye」がお勧めです。
●コンプリート・ウィントン・ケリー・トリオ
●CJ28-5122 Complete Wynton Kelly Trio [BLP 5025]
01. Blue Moon (Rodgers-Hart) 3:08
02. Fine And Dandy *
03. I've Found A New Baby (Palmer-Williams) * 2:49
04. Cherokee (Ray Noble) * 3:05
05. Born To Be Blue (Torme-Wells) 3:21
06. Where Or When
07. Moonglow
08. Moonglow -alternate take-
09. If I Should Lose You
10. Born To Be Blue (Foolin' Myself) -alternate take-
Wynton Kelly (p) Oscar Pettiford (b -omit *) Franklin Skeete (b - *) Lee Abrams (ds)
Recorded on July 25, 1951 at WOR Studios, NYC.
11. Goodbye -78 rpm version-
12. Goodbye (Gordon Jenkins) 2:45
13. Foolin' Myself
14. There Will Never Be Another You (M.Gordon-H.Warren) 2:58
15. Do Nothin' Till You Hear From Me ?
16. Summertime
17. Moonlight In Vermont (Suessdorf-Blackburn) ** 3:20
18. Crazy, He Calls Me (Sigman-Russell) 3:12
19. Opus Caprice
Wynton Kelly (p, celesta -**) Franklin Skeete (b) Lee Abrams (ds, conga)
Recorded on August 1, 1951 at WOR Studios, NYC.
参考までにオリジナル10インチLPの曲順は、次の通りです。
●Wynton Kelly Trio [BLP 5025]
01. Cherokee (Ray Noble) * 3:05
02. Crazy, He Calls Me (Sigman-Russell) 3:12
03. Blue Moon (Rodgers-Hart) 3:08
04. Born To Be Blue (Torme-Wells) 3:21
05. Moonlight In Vermont (Suessdorf-Blackburn) ** 3:20
06. There Will Never Be Another You (M.Gordon-H.Warren) 2:58
07. I've Found A New Baby (Palmer-Williams) * 2:49
08. Goodbye (Gordon Jenkins) 2:45
【付記】
1991年に発売された輸入盤のリンク、貼っておきます。
2019年度末、安価だったCDをようやく入手しました。
CJ28-5124 コンプリート・ケニー・ドリュー・トリオ ― 2007/11/08 21:51
今日も『Blue Note CD Treasury-第3期-』第3回[1989/08/23]から、『コンプリート・ケニー・ドリュー・トリオ』を。
このアルバムは、当時クラリネットのバディ・デフランコのバックを務めるトリオのメンバーで録音されております。
まあしかし、アート・ブレイキー(Art Blakey)にカーリー・ラッセル(Curly Russell)までデフランコのメンバーだったとは・・・ギャラが良かったのでしょうか。
前回のウイントン・ケリーと違い、ケニー・ドリューはほぼ演奏スタイルが確立されているので、安心して聴くことができます。
こうして聴いてみるとドリューさん、もろB・パウエル系統のバップ・ピアニストだったんですね。D・ジョーダンみたいな哀愁漂うバップ・スタイルは素敵です。
演奏曲ではドラムがアート・ブレイキーの為か、急速調の「Yesterdays」と、「Lover Come Back To Me」の出来は素晴らしいです。
「Lover Come Back To Me」は、B・パウエルのもろコピーらしきフレーズが頻発して面白い、面白い。
●コンプリート・ケニー・ドリュー・トリオ
CJ28-5124 Complete Kenny Drew Trio [BLP 5023]
01. Lover Come Back To Me (Romberg-Hammerstein) 3:29
02. Yesterdays (Kern-Harbach) -alternate take- *
03. Yesterdays (Kern-Harbach) 5:18
04. Everything Happens To Me (Adair) 4:39
05. It Might As Well Be Sprig (Rodgers-Hammerstein) 2:46
06. Be My Love (Cahn-Brodszky) 2:41
07. Drew's Blues (Kenny Drew) 2:24
08. Gloria (Kenny Drew) 3:20
09. Stella By Starlight (Young-Washington) 2:25
10. Everything Happens To Me (Adair) -alternate take- *
Kenny Drew (p) Curly Russell (b) Art Blakey (ds)
Recorded on April 16, 1953 at Rudy Van Gelder Studio, Hackensack, NJ.
オリジナル10インチLPの曲順は次の通りです。
●Kenny Drew Trio [BLP 5023]
01. Yesterdays (Kern-Harbach) 5:18
02. Stella By Starlight (Young-Washington) 2:25
03. Gloria (Kenny Drew) 3:20
04. Be My Love (Cahn-Brodszky) 2:41
05. Lover Come Back To Me (Romberg-Hammerstein) 3:29
06. Everything Happens To Me (Adair) 4:39
07. It Might As Well Be Sprig (Rodgers-Hammerstein) 2:46
08. Drew's Blues (Kenny Drew) 2:24
CJ28-5126 コンプリート・ジョージ・ウォーリントン&ヒズ・バンド ― 2007/11/09 18:15
引き続き『Blue Note CD Treasury-第3期-』第3回[1989/08/23]から、『コンプリート・ジョージ・ウォーリントン&ヒズ・バンド』などを。
こちらのCDも、アメリカ盤CDと構成が大きく異なりますね。
手持ちの視聴CDは、1998年に発売された『Here Comes Frank Foster(5043)』とのカップリング盤です。
・・・ところで私がこのアルバムを購入した理由はリーダーよりも、編曲を担当したクインシー・ジョーンズ(Quincy Jones)目当てだった訳です。
ちなみに1953年に行われたライオネル・ハンプトン楽団のヨーロッパ・ツアーには、ジョージ・ウォーリントン、クインシー・ジョーンズも参加しておりました。
クリフォード・ブラウン、アート・ファーマーなど、目も眩むような豪華メンバーが参加したツアーで共演した二人ですから、息もぴったり。
演奏曲では、少々センチメンタルな「Summertime」が、一番のお勧めです。リーダーのソロもたっぷり聴けますし。
クインシー自作曲「Bumpkins」は、小粋な編曲にのってF・フォスター、D・バーンズらの素敵なソロが堪能出来ます。あ、K・クラークのブラシ・プレイも素敵です。
●コンプリート・ジョージ・ウォーリントン&ヒズ・バンド
CJ28-5126 Complete George Wallington & his Band [BLP 5045]
01. Summertime (G.Gershwin-D.Heyard)
02. Summertime (G.Gershwin-D.Heyard) -alternate take-
03. Festival (George Wallington)
04. Festival (George Wallington) -alternate take-
05. Christina (George Wallington)
06. Frankie And Johnnie (trad)
07. Frankie And Johnnie (trad) -alternate take-
08. Baby Grand (George Wallington)
09. Bumpkins (Quincy Jones)
10. Bumpkins (Quincy Jones) -alternate take-
Dave Burnes (tp) Jimmy Cleveland (tb) Frank Foster (ts) Danny Bank (bs, fl)
George Wallington (p) Oscar Pettiford (b) Kenny Clarke (ds) Quincy Jones (arr)
Recorded on May 12, 1954 at Audio-Video Studios, NYC.
CJ28-5128 コンプリート・ハンク・モブレイ・クァルテット ― 2007/11/10 18:36
『Blue Note CD Treasury-第3期-』第3回[1989/08/23]、お次は「コンプリート・ハンク・モブレイ・クァルテット」です。
10インチLPの最後期に発売されたこのアルバム、アート・ブレイキー、ホレス・シルバー、ダグ・ワトキンスという、当時結成されたばかりの「ジャズ・メッセンジャーズ」のメンバーで録音されています。
ここにケニー・ドーハムが入れば、もろ「ジャズ・メッセンジャーズ」になる訳ですね。という訳で、良く知った仲間達に囲まれてモブレーさんは熱演を聴かせてくれます。
・・・アマゾンでは2000年に発売された手持ちのRVGリマスター盤「TOCJ-9201」ですら、中古で物凄い値段を付けています。ここまで高いと笑うしかないですね。
演奏曲では、「ジャズ・メッセンジャーズ」のライブ盤でも演奏された「Avila And Tequila」がまず良い、です。ライブ・ヴァージョンと比べて、ちょっとクールな感じがまたいい。
他では、急速調で演奏される「Love For Sale」、これぞハンク!とでも言いたくなる、最後のブルージーな「Just Coolin'」がお勧めです。
あ、「Just Coolin'」は、なんか「Soul Station(4031)」に入っていても違和感無いなあ。
●コンプリート・ハンク・モブレイ・クァルテット
CJ28-5128 Complete Hank Mobley Quartet [BLP 5066]
01. Hank's Prank (Mobley) 4:29
02. Hank's Plank (Mobley) -Alternate take- 4:15*
03. My Sin (Mobley) 3:47
04. Avila And Tequila (Mobley) 4:29
05. Walkin' The Fence (Mobley) 3:37
06. Walkin' The Fence (Mobley) -Alternate take- 4:26*
07. Love For Sale (C.Porter) 4:29
08. Just Coolin' (Mobley) 4:09
Hank Mobley (ts) Horace Silver (p) Doug Watkins (b) Art Blakey (ds)
Recorded on March 27, 1955 at Rudy Van Gelder Studio, Hackensack, NJ.
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