ジャズマンが感じた日本の印象とは(2) - The Tokyo Blues / Horace Silver Quintet Blue Note BLP 41102007/03/11 10:47

The Tokyo Blues - Horace Silver Quintet

 はい、自宅療養中です。寒いです。


 デイブ・ブルーベック(p)の「日本の印象」ご紹介の最後、ホレス・シルバー(p)の事を長々と書いてしまったの勢いで、この記事書くことにしました。


 さてこのアルバム「The Tokyo Blues」。

 デイブ・ブルーベック・カルテットは「中華風&静寂感」で攻めたのに対し、ホレスのクインテットはお得意の「ファンキー&ラテン風」で攻めてきます。

 あ、静寂感漂う「Cherry Blossom」のみ、ピアノ・トリオによる演奏です。


 お勧めの1曲はもちろん、タイトル曲の「The Tokyo Blues」です。

 バリバリのファンキー&ラテン風ナンバーで、テーマ部に中華風銅鑼(ゴング)が聴こえるのは、ブルーベック盤同様これまたご愛嬌ですね。

 絶好調のホレスは、いつものビックバンド・アンサンブル風のバッキングはもとより、ソロでもご機嫌な演奏を繰り広げます。


●The Tokyo Blues / Horace Silver Quintet Blue Note BLP 4110

side 1
01. Too Much Sake (Horace Silver)
02. Sayonara Blues (Horace Silver)
side 2
03. The Tokyo Blues (Horace Silver)
04. Cherry Blossom (Ronnell Bright)
05. Ah! So (Horace Silver)

Blue Mitchell (tp) Junior Cook (ts) Horace Silver (p) Gene Taylor (b) John Harris Jr. (ds)
Recorded on July 13 & 14, 1962 at Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, NJ



●蛇足●

 多少の弱点と言えば、アップテンポな曲の時、ドラムのジョン・ハリスJr.,の演奏が若干弱い所ですか・・・。

 まあ次回作の「Silver's Serenade(Blue Note 84131)」で、病気療養中だったロイ・ブルックス(ds)が復帰していることを考えると、ホレス自身も「一時繋ぎ」としか考えていなかったのでしょうね。





●おまけ●
 ホレスは演奏大好きです。自分では演奏出来ないですが(笑)。

 マイナーな所ではBNLA時代、トム・ハレル(tp)在籍時の「Silver 'N ・・・」シリーズなんかも良いです(東芝EMIさん、限定BOXセットとかでCD化期待してます!)。


 あと、ホレスの初来日は1962年のお正月、アート・ブレイキー(ds)のジャズ・メッセンジャーズの来日公演大成功に続くものでした。

 手元のCDで、原田和典さんが書かれた日本語解説を読むと、初来日の時は、日本テレビで特別番組収録(是非、見てみたいですねー)。

 その後、東京・名古屋・大阪・神戸・京都で、公演を行ったそうです。

 こんだけの公演数、ライブを収めたテープ存在しないかな?情報お持ちの方、いらっしゃいますか?


 最後にせめて映像を収録した日本テレビさん、「マウント・フジ・ジャズフェスティバル」の映像共々パッケージ(DVD)化の検討を!

 以前発売した、第1回目のマウント・フジの2枚のハイライト集、LD(ビデオ)の再パッケージ(DVD)化だけでもいいんですが・・・。

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