ジャズマンが感じた日本の印象とは-Jazz Impressions of Japan / The Dave Brubeck Quratet Columbia CL 22122007/03/10 16:28

Jazz Impressions of Japan - The Dave Brubeck Quratet

 どーうにも体調が戻らないー。本当に何でしょうかねー。

 インフルエンザだとしたら、あと2日位で治まると思うんですが、仕方ないので自宅で動かずブログ更新。


 さて今回は、デイブ・ブルーベック(p)・カルテットの最近聴いて、「おっ!」と思った一枚をご紹介します。



 その1枚とは、「日本の印象(Jazz Impressions of Japan)」。

 ブルーベック・カルテットが、1964年(春)来日時の思い出(?)を、1枚のアルバムにまとめたもの(5曲目だけ1960年の録音)。

 そういえば他にも、「ユーラシアの印象(Jazz Impressions of Eurasia)」なんてアルバムがありましたね。




 さて、このCD「Jazz Impressions of Japan」を聴いて思ったのは、美しくて静寂に包まれた曲が多めの「隠れ名盤」じゃないかと。

 日本趣味丸出しなジャケットに騙されてはいけません(笑)。


 1曲目の「Tokyo Traffic」は、マイナー調のご機嫌なアップ・テンポ・ナンバーです。
 テーマで中国風ゴング(銅鑼)が聴こえたりして困ってしまうのですが・・・まあ、よしとしよう。


 続く美しい「Rising Sun」、ブルーベックのボビー・ティモンズ(p)ばりのファンキーなピアノが聴ける「Toki's Theme」あたりで、アルバム最初のクライマックスを迎えます。


 後半のポール・デスモンド(as)の音色が美しい「The City Is Crying」。

 何故かコテコテな乗りでジョー・モレロの「Take Five」を彷彿とさせるドラム・ソロ入りのブルース「Osaka Blues」。

 そしてラストの短いバラッド「Koto Song」 も、結構聴きものです。

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 「Koto Song(琴ソング)」は、デイブ・ブルーベックが90年代にもライブで演奏していたので、結構お気に入りだったのではないでしょうか。


●Jazz Impressions of Japan / The Dave Brubeck Quratet Columbia CL 2212

01. Tokyo Traffic (Dave Brubeck)
02. Rising Sun (Dave Brubeck)
03. Toki's Theme (Dave Brubeck)
04. Fujiyama (Dave Brubeck)

05. Zen Is When (B.Freedman/P.Leon) *
06. The City Is Crying (Dave Brubeck)
07. Osaka Blues (Dave Brubeck)
08. Koto Song (Dave Brubeck)

*
Paul Desmond (as) Dave Brubeck (p) Gene Wright (b) Joe Morello (ds)
Recorded on January 31, 1960 in NYC

other tunes
same personnel
Recorded on June 16 & 17, 1964 in NYC




●おまけ

 その他、日本に来日したジャズ・マンが、日本をテーマに曲(やアルバム)を作ったものだと、アート・ブレイキーの「Ugetsu(雨月)」がありますね。


 あと、ホレス・シルバー(p)の「Tokyo Blues(Blue note BLP 4110)」あたりか。

 マイナー調ファンキーチューン「Tokyo Blues」は、90年代「NHK-FM」で放送された、ヨーロッパでのライブ録音で演奏されていたのを聴いたことあります。

 その時のトランペットは、何故か元OTBの「Michael Phillip Mossman」だったり。
 なんで、そのエアチェックテープは、今でもたまに引っ張り出して聴いています。

 今回は、いろいろ思い出しましたね。