ザ・ランプローラー+1-リー・モーガン-新・ブルーノートRVGコレクション第2期第1回発売2008/08/08 12:04

BN4199-TheRumproller-LeeMorgan

 「The Sidewinder (BN4157)」の大ヒットを引っさげて復帰したリー・モーガンの復帰第3弾が、この「The Rumproller / Lee Morgan (RVG)」です。
 「The Sidewinder (BN4157)」同様、フロントにジョー・ヘンダーソン(Joe Henderson)が参加。
 前回にも増してヴァラエティに富んだ作風をものともせず、摩訶不思議なフレーズを展開しております(笑)。



 「The Rumproller」は、私の大好きなアンドリュー・ヒルの作曲による軽快なジャズ・ロック。
 1番手のモーガンは余裕しゃくしゃくで、小憎らしいほどキュートでタメの効いたフレーズを連発します。
 2番手のジョー・ヘンダーソンはいつも通り、パルス波を放射するかのようなフレーズを繰り出し次第にヒートアップ。


 「Desert Moonlight(月の砂漠)」はもちろん、日本の名曲「♪つーきのー、さばーくをー」の月の砂漠(作詞 加藤まさを・作曲 佐々木すぐる)です。
 オリジナル盤では「作曲:リー・モーガン」と記載されていたそうですが、流石に日本ではそうも行きません(笑)。
 イロモノかと思いきや、結構シリアスに聴ける1曲であります。


 カリプソ風味満点の「Eclipso」は、とっても陽気な曲。
 照り付ける太陽の真下、パラソル差してジュースでも飲みながら聴きたい1曲です(笑)。


 ワルツ・テンポの「Edda」はモーガンの盟友、ウェイン・ショーターの作曲です。
 陰陽混ぜ合わせたテーマが、いかにもショーターらしい。こういう作風には、ジョー・ヘンダーソンのくねくねしたテナー・ソロが合いますね。
 モーガンもソロの最初から思い切りブロー、気持ちよさそうにやや破天荒なフレーズを重ねて行きます。


 ラストはバラッドの「The Lady」。モーガンは珍しくミュートを付けて演奏に挑みます。
 しっかし、ファッツ・ナヴァロ(Fats Navarro)直系の暖かみある音色は絶品ですね。


 なおCD発売時の追加曲として「Venus Di Mildew」が収録されております。


The Rumproller / Lee Morgan Blue Note BN4199

01. The Rumproller (Andrew Hill) 10:30
02. Desert Moonlight (Suguru Sasaki) 09:21

03. Eclipso (Lee Morgan) 06:56
04. Edda (Wayne Shorter) 07:21
05. The Lady (Rudy Stevenson) 07:33

06. Venus Di Mildew 06:28

Lee Morgan (tp) Joe Henderson (ts) Ronnie Mathews (p) Victor Sproles (b) Billy Higgins (ds)
Recorded on April 21, 1965 at Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, NJ.


TOCJ-7118 ザ・ランプローラー+1 / リー・モーガン [BN4199]
TOCJ-7118 The Rumproller / Lee Morgan (RVG) [BN4199]