新・ブルーノートRVGコレクション第3回より-ア・ブローイング・セッション+1&シティ・ライツ2007/09/01 22:45

Lee Morgan & Johnny Griffin

 今回はリー・モーガンの参加する2枚をまとめてご紹介します。


 1枚目の『ア・ブローイング・セッション+1』は、火の出るような熱いジャム・セッション。
 リーダーは、シカゴ出身の早吹きテナー、ジョニー・グリフィン(Johnny Griffin)です。

 ジョン・コルトレーンらが豪快なテナー・バトルを繰り広げる中、リー・モーガンも負けじと華麗な演奏を聴かせてくれます。燃えるなこの演奏。


●TOCJ-7024 ア・ブローイング・セッション+1/ジョニー・グリフィン



●A Blowing Session / Johnny Griffin Blue Note 1559

01. The Way You Look Tonight (J.Kern-D.Fields)
02. Ball Bearing (Johnny Griffin)
03. All The Things You Are (J.Kern-O.Hammerstein Ⅱ)
04. Smoke Stack (Johnny Griffin)

05. Smoke Stack (alternate take)


Lee Morgan (tp) Johnny Griffin (ts) John Coltrane (ts) Hank Mobley (ts)
Wynton Kelly (p) Paul Chambers (b) Art Blakey (ds)

Recorded on April 6, 1957 at Rudy Van Gelder Studio, Hackensack, NJ.



 続いては、リー・モーガンのリーダー作「シティ・ライツ」です。

 ただしこのアルバムは、曲とアレンジを担当するベニー・ゴルソン(Benny Golson)のカラーが強く、ゴルソンのバンドにリー・モーガンがメイン・ソロ・プレイヤーとして参加しているといった風情です。
 まあ、この緊密な関係があってこそ名盤「Moanin' / Art Blakey(4002)」が誕生する訳ですから・・・アンサンブルが好きな人には堪らない1枚です。


●TOCJ-7025 シティ・ライツ/リー・モーガン



●City Lights / Lee Morgan Blue Note BLP 1575

01. City Lights (Benny Golson)
02. Tempo de Waltz (Benny Golson)
03. You're Mine (Green-Heyman)

04. Just By Myself (Benny Golson)
05. Kin Folks (Gigi Gryce)

Lee Morgan (tp) Curtis Fuller (tb) George Coleman (as, ts)
Ray Bryant (p) Paul Chambers (b) Art Taylor (ds)

Recorded on August 25, 1957 at Rudy Van Gelder Studio, Hackensack, NJ.


新・ブルーノートRVGコレクション第3回より-ハウス・パーティ+1/ジミー・スミス2007/09/02 22:05

JimmySmith - house Party

●TOCJ-7026 ハウス・パーティ+1/ジミー・スミス



 ジミー・スミスを主役としたブルー・ノート・オール・スターズによる豪華なジャム・セッションです。
 主役のスミス、ブレイキー、モーガンの3人がセッションをリードします。

 ボーナス・トラックは最後の「Confirmation」のみ。
 初期CD化の際に収録された残りの未発表曲はどうしたのでしょうかねえ?


 まあ肩肘張らず、お好きなアルコールでも飲みながら名演奏を堪能して下さい。

●House Party / Jimmy Smith Blue Note 84002

01. Au Privave (Charlie Parker) **
02. Lover Man (Ramirez-Davis-Sherman) ***

03. Just Friends (S.Lewis-j.Klenner) *
04. Blues After All (Kenny Burrell) *

05. Confirmation (Charlie Parker) **

*
Lee Morgan (tp) Curtis Fuller (tb) George Coleman (as) Eddie McFadden (g)
Jimmy Smith (org) Donald Bailey (ds)

Recorded on August 25, 1957 in NYC

**
Lee Morgan (tp) Lou Donaldson (as) Tina Brooks (ts) Kenny Burrell (g)
Jimmy Smith (org) Art Blakey (ds)

Recorded on Feburay 25, 1958 in NYC

***
Lou Donaldson (as) Eddie McFadden (g) Jimmy Smith (org) Donald Bailey (ds)

Recorded on Feburay 25, 1958 in NYC

『ジャズ・ピアノ』というお題・・・・。2007/09/05 20:19

『バトン』、何故か『バブさん』か廻ってキマシタ。
お題は、『ジャズ・ピアノ』だそうです。


『バトン』何のことか判らないので、時間を頂いて調べました。

起源はよく判りませんが、笑点の大喜利のようなものなんでしょうかねえ。
ルールは簡単。次の3項目をクリアしてお答えを出すというものらしいです。


1.まわってきた人以外、やっちゃいけない。
2.もらったお題を 「 」の中に入れて答える。
  1、好きな「 」 2、嫌いな「 」 3、最近思う 「 」
3.次にまわす人を三人決めなければいけない。


 それでは説明終わり(笑)、私の回答です。


1.好きな「ジャズ・ピアノ」 

 初心に帰って、高校~大学の頃、さんざん聴いた「デューク・ジョーダン(Duke Jordan)」などを。
 ブルーノートのRVGリマスターで『Flight To Jordan + 2』も発売されますし、C・パーカー・クインテット時代から最近の欧州録音まで楽しめますので。

 大学時代に先輩から、『●●(加持の本名)くん、ほんと日本人だねー』と揶揄されたこともありますが、好きなものは仕方ない。そして今も大好き。
 その先輩は、東京でプロ活動を続けているドラマーの『高橋徹』という方ですが・・・。


2.嫌いな「ジャズ・ピアノ」

 今手元に、『ピアノ・トリオ1600(ジャズ批評社刊/1993)』を置いて暫し考慮・・・・・・。

 そうだなあ、何回聴いても良さが分からないピアニストということで限定させてもらうと、
 『ビクター・フェルドマン』、『クレア・フィッシャー』、『ハンプトン・ホーズ』あたりでしょうか。

 ええ単に、私の感性に合わないだけですから、好きな皆様、なにとぞご勘弁を。


 あと番外編で、『キース・ジャレットの唸り声』も入れておきましょうか、演奏そのものは好きですけどね。
 『バド・パウエル』の低い唸り声は許せても、キースのカン高い唸り声は許せねえ(笑)。これも、感性の問題ですから・・・。


3.最近思う 「ジャズ・ピアノ」

 最近はアメリカ以外のピアニストの方が、「活き」がいいですね。

 亡くなった『ミッシェル・ペトルチアーニ』を初めとして、『ジャッキー・テラソン』、『ヤン・ランングレン』・・・。

 最近の日本だと『上原ひろみ』さんや、『木住野佳子』さんなどの女性陣が元気だし。

 上原ひろみさんのブッ飛んだライブ演奏を聴くと、ジャズもまだまだ進化する余地はあるなーと思ったりします。



 最後に、次のお題ねえ・・・・では、「クラッシック」で行きましょうか。

 えりっく$Φさんと、garjyuさんにお願いしてみましょうか。
 残るもう1人は、仕方ないので私の別ブログに渡します。

 前の3人の内、1名のバトンは繋がったようなので安心して渡しますよ。
 もちろんスルーしていただいてもけっこうだとか・・・・。


 以上、宿題終わり(笑)。

新・ブルーノートRVGコレクション第3回より-テンダー・フィーリンズ&ロール・コール+12007/09/07 23:28


台風9号も新潟を抜け、今は北海道に接近しているそうで・・・・そんな中、今日は2枚片付けてしまいましょうか。


●TOCJ-7027 テンダー・フィーリンズ/デューク・ピアソン



「Tender Feelin's 」は、東芝EMIさんが「最後のLP復刻」で発売した時から購入しております。
とか言いながら棚を見てみると、キング製のLPしかなかったりする・・・・わははは。

お気に入りはB面の3曲(5~7)で、特に「On Green Dolphin Street」が良いですね。


●Tender Feelin's / Duke Pearson Blue Note 84035

01. Bluebird of Happiness (Harmati/Hayman) *2
02. I'm a Fool to Want You (Wolf/Herron/Sinatra) *2
03. I Love You (Cole Porter) *2
04. When Sunny Gets Blue (Fisher/Segal) *1

05. The Golden Striker (John Lewis) *2
06. On Green Dolphin Street (Kaper/Washington) *1
07. 3 A.M. (Duke Pearson) *2

Duke Pearson (p) Gene Taylor (b) Lex Humphries (ds)
Recorded on December 16(*1) & 19(*2), 1959 at Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, NJ.



●TOCJ-7028 ロール・コール+1/ハンク・モブレー



お次は、H.モブレーの「Roll Call」です。
サイドもモブレーと相性の良い方々が集められており、全員が熱演を繰り広げます。
まあ、そんな所で今日は解散!(なんの真似だ?)

●Roll Call / Hank Mobley Blue Note 84058

01. Roll Call
02. My Groove Your Move
03. Take Your Pick
04. A Baptist Beat
05. The More I See You
06. The Breakdown

07. A Baptist Beat (Alternate Take)

Freddie Hubbard (tp) Hank Mobley (ts) Wynton Kelly (p) Paul Chambers (b) Art Blakey (ds)

Recorded on December 13, 1960 at Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, NJ.


新・ブルーノートRVGコレクション第3回より-ゴー!/デクスター・ゴードン2007/09/08 00:02


●TOCJ-7029 ゴー!/デクスター・ゴードン



今日はD.ゴードンの「GO!」、説明無用かな・・・・。
このアルバム、D.ゴードン自身が演奏し続けた1曲目の「Cheese Cake」が一番有名ですね。


あと大好きな、「Love For Sale」が入っているので、昔はC.アダレイ(as)やS.タレンタイン(ts)のライブ盤と聴き比べをしておりました。

サイドメンの演奏では、やはりソニー・クラーク(p)が良いですね。あ、ドラムスはB.ヒギンズか。ほんと名盤でし。

●Go ! / Dexter Gordon Blue Note 84112

01. Cheese Cake (Dexter Gordon) 6:30
02. I Guess I'll Hang My Tears Out to Dry (Styne/Cahn) 5:20
03. Second Balcony Jump (Eckstine/Valentine) 7:04

04. Love For Sale (Cole Porter) 7:35
05. Where Are You ? (Adamson/McHugh) 5:18
06. Three O'Clock in the Morning (Robledo/Terriss) 5:41

Dexter Gordon (ts) Sonny Clark (p) Butch Warren (b) Billy Higgins (ds)
Recorded on August 27, 1962 at Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, NJ.

新・ブルーノートRVGコレクション第3回より-ハプニングス/ボビー・ハッチャーソン2007/09/09 09:56


●TOCJ-7030 ハプニングス/ボビー・ハッチャーソン



第3回発売分はこれで最後、B.ハッチャ-ソンの「Happenings」です。

しかし、ほぼハッチャーソンのオリジナルで固めているのに、残りの1曲が有名になるなんて・・・皮肉なものです。
それはハービーの超有名曲、「処女航海(Maiden Voyage)」だから仕方無いですが。熱演でもありますし。

まあハッチャーソンのオリジナルを良く見直すと、名曲「Bouquet」が入っているんですね。
この曲は、1985年の「One Night With Blue Note」で再演していますので、機会があれば聴き比べてみて下さい。


●Happenings / Bobby Hutcherson Blue Note 84231

01. Aquaria Moon (Bobby Hutcherson) 7:43
02. Bouquet (Bobby Hutcherson) 8:07
03. Rojo (Bobby Hutcherson) 6:01

04. Maiden Voyage (Herbie Hancock) 5:49
05. Head Start (Bobby Hutcherson) 5:15
06. When You Are Near (Bobby Hutcherson) 3:48
07. The Omen (Bobby Hutcherson) 7:00

Bobby Hutcherson (vibs, marimba) Herbie Hancock (p) Bob Cranshaw (b) Joe Chambers (ds)
Recorded on February 8, 1966 at Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, NJ.


閑話休題-スイングジャーナル購読中止!2007/09/12 00:51


・・・私が良く利用する図書館が、2007年7月号をもって『スイングジャーナル』の購読を中止したそうだ。

_| ̄|○


どうした、スイングジャーナル!いつから図書館に見放されるほど、つまらなくなったのか!

まあ確かに、8月号付録のDVDが・・・・だったので、納得しましたが。


今読むところといえば、小川隆夫さんの連載記事くらいだものなあ・・・・。

ジョー・ザビヌル(Joe Zawinul)故郷で昇天2007/09/14 05:45


キーボード奏者のジョー・ザビヌル(Joe Zawinul)さんが9月11日、故郷のウィーン市内の病院で死去したそうです(75歳)。
オーストリア通信によると、皮膚がんなどを患っていたとのこと。まずはご冥福をお祈りします。


私のジョー・ザビヌル体験は高校時代、大ヒット曲『バード・ランド』をビックバンドで演奏させられたことから始まります。

その後は、キャノンボール・アダレイ・クインテットの『マーシー・マーシー・マーシー』、マイルス・デイヴィスのアルバム「イン・ア・サイレント・ウェイ」と続きます。

そのためザビヌルといえば、『作曲家・サウンドプロデューサ』としての印象がものすごく強いです。



●イン・ア・サイレント・ウェイ/マイルス・デイヴィス



●マーシー・マーシー・マーシー/キャノンボール・アダレイ



●ヘヴィー・ウェザー/ウェザー・リポート



『ザビヌル・シンジケート』を率いた来日時の演奏は、FMラジオで聴いたこともありますが、いまいちピンと来なかったです(スイマセン)。

「雨月物語」を題材にしたジャズ-Ugetsu + 4 - Art Blakey & The Jazz Messengers Riverside RLP 4642007/09/17 14:50




 今日は、LP時代に良く聴いたアート・ブレイキーのバードランドでのライブ盤を。
 と言っても、W.ショーターが音楽監督とつとめていた頃の3管メッセンジャーズです。

 実は学生時代、ブルーノートのライブ盤の前に、このアルバムを脳に刷り込んでしまったので、「ブレイキーのライブ」と聴いて最初に脳内再生されるのはこのアルバムだったりする(笑)。
 特に某曲のリズム・パターンは、頭にこびり付いて離れないほどに聴き込みました・・・・。


 ・・・なお今、手元にはLPを録音したカセットしかないので、追加曲の詳細は不明です。
 ほぼ全曲覚える程聴いた後、OJC盤のCDを音悪くて放出して以来、購入し忘れてました(笑)。


 やっぱり4曲目の「ピン・ポン(Ping Pong)」、ブレイキーの叩きだす特異なリズム・パターンは好きだなー。
 学生の頃から良く真似して叩いていたので、今でも思い出すとついつい手でパターンを刻んでしまいます。

 8小節で簡潔するパターンですが、テキトーに譜面にするとこんな感じ(コレジャ、ワカランヨネ)。

  |タン、タン|タン、タン|タン、タン|タン、タン|
  |タン、タン|タン、タン|タンタンタタッ|タン、タン|


 また初来日公演の熱烈歓迎にあってから大の日本贔屓になったブレイキーですが、ここでは日本を題材にした2曲「ウゲツ(雨月物語)」「オン・ザ・ギンザ(銀座)」を演奏しています。

 ブレイキーが、MCで「ジャパニーズ・ファンタジー」と言ってますからね。

 「One By One」は、80年代にウイントンの参加で息を吹き返した後、良く演奏されていましたねー。この曲も大好き。


 芸達者な面々に囲まれて最高の演奏を聴かせてくれるこのアルバム、ホント買って損はないです。


●Ugetsu + 4 / Art Blakey & The Jazz Messengers Riverside RLP 464

01. One By One (Wayne Shorter) 06:19
02. Ugetsu (Cedar Walton) 11:05
03. Time Off (Curtis Fuller) 04:58

04. Ping Pong (Wayne Shorter) 08:07
05. I Didn't Know What Time It Was (Rodgers-Hart) 06:30
06. On The Ginza (Wayne Shorter) 07:07

●bonus tracks
07. Eva
08. The High Priest
09. The Theme

Freddie Hubbard (tp) Curtis Fuller (tb) Wayne Shorter (ts)
Cedar Walton (p) Reggie Workman (b) Art Blakey (ds)
Recorded Live At "Birdland", NYC, on June 16, 1963



●『雨月物語』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より

『雨月物語』(うげつものがたり)は、江戸時代の代表的な読本(よみほん)。

上田秋成作。五巻五冊。1768年(明和5年)成稿、1776年(安永5年)刊。
日本・中国の古典から脱化した怪異小説九篇から成る。
近代日本文学の代表例で、現代でも引用されることが多い。


ジャズの音!!-新・ブルーノートRVGコレクション第4回発売2007/09/26 06:30


 加持です。お彼岸が過ぎ、ようやく暑さも和らぎましたねー。
 待望の「RVGコレクション第4回(9月26日発売)」です。

 今回は、1986年頃に追加曲入りでCD化されたっきりで、これまで再発が無かったアルバムが数枚登場します。
 いや追加曲無しのバージョンは何度か発売されたのですがねえ・・・・いい音で追加曲が聴きたかった!!

 再発ありがとう、EMIジャパンの行方様!!

 ・・・・という訳で、いつも通り10枚分のラインナップから。


●TOCJ-7031 アフロ・キューバン+2 / ケニー・ドーハム



●TOCJ-7032 リー・モーガン Vol.3 +1 / リー・モーガン



●TOCJ-7033 ソニー・ロリンズ Vol.2 / ソニー・ロリンズ



●TOCJ-7034 ベース・オン・トップ+1 / ポール・チェンバース



●TOCJ-7035 バド! ジ・アメイジング・バド・パウエル Vol.3 +1 / バド・パウエル



●TOCJ-7036 デイヴィス・カップ / ウォルター・デイヴィス Jr.



●TOCJ-7037 ソウル・ステーション / ハンク・モブレー



●TOCJ-7038 フライト・トゥ・ジョーダン+2 / デューク・ジョーダン



●TOCJ-7039 テイキン・オフ+3 / ハービー・ハンコック



●TOCJ-7040 アウト・トゥ・ランチ / エリック・ドルフィー



 詳細については、これからゆっくりと掲載して行きます。