ハッピーな気分になるワンホーン・アルバム-Blue's Moods - Blue Mitchell Riverside 93362007/08/14 10:00

Blue's Moods - Blue Mitchell  Riverside 9336

 ・・・猛暑でグロッキー気味の加持です。自宅のPCもイカレかけるし・・・・(泣)。


 そんな訳で今回は、ハッピーなウイントン・ケリー・トリオをバックにした、ブルー・ミッチェル(Blue Mitchell)の珍しいワン・ホーン・アルバムをご紹介します。


 まずはジャケットから。

 煙漂うタバコを左指に挟み、おまけに箱を持ちながらトランペットを構えるB・ミッチェル、いかにもジャズっぽいと思いません?
 私は最初、厚紙の輸入盤LP(OJC盤)で購入した時、このアルバムをしばらく部屋に飾ってましたよ。


 続いて曲にいきましょうか。

 1曲目はケリーのゴキゲンなイントロから始まる「I'll Close My Eyes」です。この曲、大学のジャズ研の譜面帳に必ず?あると聞いた事があります。
 明るく屈託のない曲調は、演奏し易く、お客さんに受けがいいんでしょう、多分。

 3曲目はアップテンポで演奏される、C・パーカーの「Scrapple from the Apple 」です。
 ケリーも好調ですが、ここではドラムのR・ブルックスが大きくフューチャーされており、心地よいドライブ感が良いです。


 5曲目のブルース「Sir John」は、当時在籍していたホレス・シルバー・クインテットの曲かと思えるほどファンキーなナンバーです。
 ここでのケリーは、R・ガーランドのようなブロック・コードを多用、ソロ・フレーズはあえてシルバーっぽい弾き方をして、ファンキーな演奏をいっそう盛り上げています。

 おっと最後は、セカンド・リフっぽい部分も・・・・うーん、もろH・シルバーを意識した曲だったんですね。


 バラッドの「When I Fall In Love」に続いては、「I'll Close ~」調の隠れた名曲「Sweet Pumpkin」に移ります。
 しかし、ロネル・ブライト(Ronell Bright)作曲の、この曲いいですね。

 ラスト・ナンバーの「I Wish I Knew」も、ハッピーな曲調ですね。


 アルバムの全編通して、「ブルー」ではなく「ハッピー」な雰囲気満点の1枚、ドライブのお供にどうですか?

 猛暑で曇った心も、この1枚を通して聴いていくうちに、すっきりしてきますよ。私は、何回かこれを聴いてすっきりしました。


●Blue's Moods / Blue Mitchell Riverside 9336

01. I'll Close My Eyes (Kaye-Reid) * 5:53
02. Avars (Rocky Boyd) * 4:04
03. Scrapple from the Apple (C.Parker)* 3:58
04. Kinda Vague (B.Mitchell-W.Kelly) * 6:24

05. Sir John (Blue Mitchell) 6:04
06. When I Fall In Love (Heyman-Young) 5:40
07. Sweet Pumpkin (Ronell Bright) * 4:17
08. I Wish I Knew (Warren-Gordon) 4:27

Blue Mitchell (tp) Wynton Kelly (p) Sam Jones (b) Roy Brooks (ds)
Recorded on August 24 & 25(*),1960 in NYC




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