静寂と安らぎ-「John Coltrane - Kulu Se Mama (1966)」2016/10/27 00:33


混沌たる「Ascension(神の国)」及び「Om(阿吽)」の前後に録音されたのが、 今回ご紹介する、静寂と安らぎ溢れるアルバム「Kulu Se Mama」です。

アフリカ伝来のサム・ピアノ(親指ピアノ)をつま弾く音を導入したり、 「Om(阿吽)」を詠唱したりと、ジャズから逸脱した、 混沌極めるアルバム「Om(阿吽)」を録音したコルトレーン(生存時は未発表)。

ライブでラヴィ・シャンカール(Ravi Shankar)に「Om(阿吽)」を披露し、 「(静寂(シャンティ)」と「安らぎ」が不足している事をたしなめられたためか、 アルバム「Kulu Se Mama」には神秘性というか、「静寂と安らぎ」が加わってるように思えます。



表題曲「Kulu Se Mama」は、パーカッションとボーカルで参加するジュノ・ルイスの作品。

母に捧げた賛歌なんだそうですが、「アフリカ回帰」を目指した曲調で、 ゆるめなパーカッションの音色とアフリカの現地語の歌がブレンドされた、 「土の香り漂う」ような、穏やかなる曲です。

続く2曲目「Vigil」は、テナーサックスのコルトレーンと、ドラムスのエルヴィンによるデュオ。
9分半にも渡り、2人だけの丁々発止なやりとりが続きます。


3曲目「Welcome」は、穏やかなるバラッド風な演奏。
これこそ「静寂と安らぎ」ですね。

1975年にマイケル・カスクーナ(Michael Coscuna)が編纂した コンピレーションアルバム「The Gentle Side Of John Coltrane」にも収録されてます。

ザ・ジェントル・サイド・オブ・ジョン・コルトレーンザ・ジェントル・サイド・オブ・ジョン・コルトレーン
ジョン・コルトレーン ジョニー・ハートマン

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John Coltrane - Kulu Se Mama (1965)
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01. Kulu Se Mama (Juno Se Mama) (Julian Lewis) 18:50

02. Vigil (John Coltrane) 9:51
03. Welcome (John Coltrane) 5:34


03. Welcome -
John Coltrane(ts) McCoy Tyner(p) Jimmy Garrison(b) Elvin Jones(ds) June 10, 1965 at Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, NJ.

02. Vigil -
John Coltrane(ss, ts) Elvin Jones(ds)
June 16, 1965 at Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, NJ,


01. Kulu Se Mama (Juno Se Mama) -
John Coltrane(ts) Pharoah Sanders(ts) McCoy Tyner(p)
Jimmy Garrison(b) Donald Garrett(b, bass-cl) Frank Butler(ds) Elvin Jones(ds)
Juno Lewis (vo, per)
Western Recorders, Los Angeles, CA, October 14, 1965


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