ザ・ナチュラル・ソウル+1/ルー・ドナルドソン-新・ブルーノートRVGコレクション第2期第6回発売 ― 2008/12/19 23:13

グラント・グリーン(g)、ジョン・パットン(org)らのオルガン・トリオをバックに従えたルー・ドナルドソン(as)のソウルフルな1枚。
フロントにはスタンレー・タレンタイン(ts)の兄弟、トミー・タレンタイン(tp)が参加しております。
オープニングを飾る「Funky Mama」は、ブルーノート初登場のオルガン奏者ジョン・パットン("Big" John Patton)の作品。
グラント・グリーンのギターがファンキーなテーマを奏で、ホーン奏者がバッキングにまわるというR&Bバンドのような演奏。
続く「Love Walked In」は、軽快なテンポで演奏される爽やかな1曲。
ルー・ドナルドソンをはじめとして各人、気持ちよくソロを演奏しておりますね。
「Spaceman Twist」は、急速調で捩れたテーマが何とも印象的なブルース曲。
ザクザクと刻むリズムに乗りファンキーな演奏が続きます。
中でも、トミー・タレンタイン(Tommy Turrentine)の小粒ながらもファンキーなソロがいいなあ。
「Sow Belly Blues」は、演奏途中にホーン奏者のバック・リフが挿入されるなんとも楽しい1曲。
こういう曲を聴くと、ルー・ドナルドソンがパーカー派のアルト・奏者であることを再認識してしまいますね。
「That's All」は、心に染み入る素敵なバラッド演奏。
控えめなオルガンをバックに、艶やかなアルトの音色が響き渡ります。
トミー・タレンタインのクリフォード・ブラウン系統のフレーズを用いた余裕たっぷりのソロ、グラント・グリーンの朴訥とした演奏もいいですね。
オリジナル・アルバムの最後を締めくくる「Nice 'N Greasy」は、ミディアム・テンポのソウルフルな演奏。
エンディングに相応しく、各メンバーが簡潔で印象的なソロを次々披露していきます。
なお今回は未発表であった、「People Will Say We're In Love(粋な噂をたてられて)」が追加収録されております。
The Natural Soul / Lou Donaldson Blue Note BN4108
01. Funky Mama (John Patton) 9:06
02. Love Walked In (Gershwin) 5:11
03. Spaceman Twist (Lou Donaldson) 5:36
04. Sow Belly Blues (Lou Donaldson) 10:13
05. That's All (Haymes-Brandt) 5:32
06. Nice 'N Greasy (A.Acea) 5:25
07. People Will Say We're In Love 粋な噂をたてられて (Rodgers-Hammerstein)
Tommy Turrentine (tp) Lou Donaldson (as) "Big" John Patton (org) Grant Green (g) Ben Dixon (ds)
Recorded on May 9, 1962 at Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, NJ.
TOCJ-7176 ザ・ナチュラル・ソウル+1/ルー・ドナルドソン
TOCJ-7176 The Natural Soul / Lou Donaldson [BN4108 + 1]
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