インヴェンションズ・アンド・ディメンションズ+1/ハービー・ハンコック-新・ブルーノートRVGコレクション第2期第5回発売2008/11/14 21:13

BN4147 - Inventions And Dimensions - Herbie Hancock

 ハービー・ハンコックの『ピアノ・トリオ+パーカッション』盤です。
 珍しい編成ながら、なかなか聴き応えのある1枚。なので私は一時期、集中的に聴いておりました。

 ピアニストがリーダーの作品というよりはドラマー、パーカッショニストがリーダーに聴こえる作品。
 そのため、BNLA時代には『Succotash / Herbie Hancock - Willie Bobo [BN-LA 152-F]』としてAB面逆にして発売された事もあります。


 『Succotash』は、簡単なモチ-フを元に淡々と進んで行く6/8拍子の曲。
 藪の中でガサガサと音をたてている謎の物体が、時々姿を現すような・・・まあ摩訶不思議な1曲。

 『Triangle』は、「4/4拍子~12/8拍子~4/4拍子」と移行していくミディアムテンポの曲。
 ピアノ・トリオによるモーダルな演奏から始まり、12/8拍子へ移行した所から軽快なパーカッションが加わります。
 最後は4/4拍子に戻りつつ、クールな演奏で締めます。
 『Jack Rabbit』は乾いたパーカッションの響きが小気味良い、アップテンポな1曲。
 新主流派ピアニスト、ハービー・ハンコックの魅力を十分堪能出来るトラック。
 特にオクターブの違うフレーズを、両手で同時に高速にて弾き倒す部分は、何度聴いても圧倒されます。

 『Mimosa』は、ハービーと、P・チェンバースがそれぞれ用意したパートを元に展開される美しい曲。
 ハービーの用意したパートは、マイルス・デイヴィスとのコラボレーションから生まれたものだとか。

 『A Jump Ahead』は、4小節+16小節で展開される曲。
 頭の4小節でポール・チェンバースが弾いたコードを元に残り16小節を展開していくという、演奏する側とっては刺激的な演奏方法だろう。


 なお今回はボーナストラックとして『Mimosa -alternate take-』が追加されております。


Inventions and Dimensions / Herbie Hancock Blue Note BN4147 [+ 1]

side A (LP Version)
01. Succotash (Herbie Hancock) 07:39
02. Triangle (Herbie Hancock) 11:00

side B (LP Version)
03. Jack Rabbit (Herbie Hancock) 05:58
04. Mimosa (Herbie Hancock) 08:36
05. A Jump Ahead (Herbie Hancock) 6:36

bonus track
06. Mimosa (Herbie Hancock) -alternate take-

Herbie Hancock (p) Paul Chambers (b) Willie Bobo (ds, tim)
Osvaldo "Chihuahau" Martinez (conga, bongo, finger cymbal, guiro)
Recorded on August 30, 1963 at Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, NJ.


TOCJ-7165 インヴェンションズ・アンド・ディメンションズ+1/ハービー・ハンコック
TOCJ-7165 Inventions and Dimensions / Herbie Hancock [BN4147 + 1]


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