リーウェイ/リー・モーガン-新・ブルーノートRVGコレクション第2期第3回発売2008/09/14 08:30

BN4034 - Lee-Way - Lee Morgan

 『リーウェイ/リー・モーガン』はリー・モーガンの絶頂期、ジャズ・メッセンジャーズ在籍時代の録音です。

 内容は知られざる作曲家、カル・マッセイの作品2曲とブルース2曲を配した、ブローイング・セッション、といった趣のアルバムです。
 参加メンバーは、ジャッキー・マクリーンにボビー・ティモンズ、ポール・チェンバースにアート・ブレイキーと豪華絢爛。

 各曲とも10分前後と長尺のため、メンバーは時間を気にせず(笑)おおらかにソロをブローしている感じがします。

 メンバー全員が絶好調であり、ブローイング・セッションもどきのアルバムであるため、曲の詳細解説は省略させていただきます。
 ・・・・ああっ、いい演奏だなあ・・・・とか聴いていると1曲終わってしまうから、解説なんぞ書けん(笑)。


 「These Are Soulful Days」は、カルビン・マッセイ(Calvin Massey)の作品。
 なおリー・モーガンはこのアルバム以降、カル(ビン)・マッセイの作品を度々取り上げるようになります。

 タイトル通りソウルフルなテーマから、P・チェンバース(b)~B・ティモンズ(p)と意表を付くソロ廻し(笑)。
 J・マクリーン(as)の後、最後に登場するのがL・モーガン(tp)は、ダブル・テンポを使ったソロで存在感をアピールします。


 「The Lion and the Wolff」はリー・モーガン作曲、アルフレッド・ライオンとフランク・ウルフに捧げたブルース。
 アルフレッド・ライオンとフランク・ウルフは皆様ご存知の通り、ブルーノートの経営者であります。

 オープニングのボビー・ティモンズの重低音を使ったトリルと、アート・ブレイキーのラテン・ビートが聴こえるといつもワクワクしますね。


 「Midtown Blues」は、ジャッキー・マクリーン(Jackie McLean)が作曲したシャッフル・ビートのブルース。

 トップ・バッターのリー・モーガン、ハーフ・バルブを使い、音をひしゃげさせながらワン&オンリーなソロを繰り広げます。
 続くジャッキー・マクリーンは、濁った分厚い音色で、重量感溢れるソロを展開。

 「Nakaniti Suite」は再び、カルビン・マッセイ(Calvin Massey)の作品。

 ややベニー・ゴルソンの「Are You Real」を連想させるテーマから、リー・モーガンの破天荒なソロが飛び出します。
 以外に軽快なティモンズ、続くアート・ブレイキーは、自らサンダー・ボルトと命名する雷鳴を連想させるド派手なドラム・ソロを披露します。


Lee-Way / Lee Morgan Blue Note BN4034

01. These Are Soulful Days (Calvin Massey) 9:22
02. The Lion and the Wolff (Lee Morgan) 9:38

03. Midtown Blues (Jackie McLean) 12:06
04. Nakaniti Suite (Calvin Massey) 8:09

Lee Morgan (tp) Jackie McLean (as) Bobby Timmons (p) Paul Chambers (b) Art Blakey (ds)
Recoreded on April 28, 1960 at Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, NJ.


TOCJ-7132 リーウェイ / リー・モーガン
TOCJ-7132 Lee-Way / Lee Morgan (RVG) [BN4034]