新・ブルーノートRVGコレクション第9回より-ザ・サイドワインダー+1 - リー・モーガン ― 2008/03/03 14:46
ビルボード誌のHOT100での最高位はアルバム部門で25位、シングル部門で81位という大ヒット・アルバム。
・・・・これがリー・モーガンの復帰作『ザ・サイドワインダー』です。
またタイトル曲『ザ・サイドワインダー』は、自動車メーカー(クライスラー)のCMソングにも採用されていたそうです。
『ザ・サイドワインダー』のヒットを受けブルーノートは、1曲目にジャズ・ロックを収録するようになりました。
ハービー・ハンコックの「ウォーターメロン・マン」をたまたま耳にしたモーガン、自分もこんな8ビートの曲を演奏したい、とオーナーのアルフレッド・ライオンに申し出たそうです。
最初ピアノには、ハービー・ハンコックを使いたいと思っていたそうですが、ハービーが気乗りせずにやんわりと拒否(笑)。
替わりに近所に住んでいた、バップ・ピアノに傾倒するバリー・ハリス(Barry Harris)を紹介したとのこと。
軽快な8ビートに乗って、シリアスなジャズを演奏していたメンバーがジャズ・ロックを演奏する・・・・大ヒットの要因は、このあたりにもあるのでしょうかねえ。
2曲目は、ラテン調マイナー・アップテンポ・ナンバー「Totem Pole」。
ビリー・ヒギンズのドラムに煽られ、エキゾチックでカッコいいフレーズを連発するモーガン、いいなあ(笑)。
なお追加曲として、「Totem Pole」の別テイクも収録されておりますので、本テイクと聴き比べてみてくださいまし。
3曲目は、モーガンの真面目(笑)な友人に捧げた3拍子の「Gary's Notebook」。
リズム・パターンが結構変化する、面白い曲です。ドラムのキメ・フレーズも多い(笑)し。
バリー・ハリス(Barry Harris)のピアノ・ソロから始まる4曲目「Boy, What A Night」。
3拍子のジャズ・ロックかと思いきや裏ライナーを見ると、12/8拍子という変拍子で演奏されているそうです。
ジョー・ヘンダーソン(Joe Henderson)の軽快なソロを受けて、お次に登場するモーガン。
キメ・フレーズをバシ!バシ!キメてくれます。途中、キュートなハーフ・バルブ奏法もやってます!
ラストはエンディングに相応しい「Hocus-Pocus」。
メンバー全員が気持ちよさそうにソロを演奏、後半にはビリー・ヒギンズのドラム・ソロもあります。
蛇足ですがこのアルバムが好きな私、自家用車の色を白にし、ナンバーも『4157』を取得してたりします。
なんでうちの車、人には言ってませんが、裏の名前を『サイドワインダー号』と言います。
番号取得の手続きをするとき担当さんから、「これ何から取った番号なの?」と聞かれかしたが・・・・。
・・・・ジャズ・ファン(しかもマニア)以外には、説明出来ねえ(笑)。
THE SIDEWINDER / LEE MORGAN +1 Blue Note BST-84157
01. The Sidewinder (Lee Morgan) 10:25
02. Totem Pole (Lee Morgan) 10:13
03. Gary's Notebook (Lee Morgan) 6:07
04. Boy, What A Night (Lee Morgan) 7:31
05. Hocus-Pocus (Lee Morgan) 6:23
06. Totem Pole (Lee Morgan) -alternate take-
Lee Morgan (tp) Joe Henderson (ts) Barry Harris (p) Bob Cranshaw (b) Billy Higgins (ds)
Recorded on December 21, 1963 at Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, NJ.
TOCJ-7089 ザ・サイドワインダー+1 / リー・モーガン
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