新・ブルーノートRVGコレクション第7回より-デモンズ・ダンス - ジャッキー・マクリーン ― 2008/01/07 00:05
「オーネット・コールマン」や「ジョン・コルトレーン」からの影響をモロに受け、60年代を疾走してきたジャッキー・マクリーン・・・そんな時代の人気盤がこれ!です。
私はマクリーンと言うよりも、ウディ・ショウの熱い演奏と「SWEET LOVE OF MINE」聴きたさに棚から取り出すのですが・・・(笑)。
1曲目のオドロオドロしい「DEMON'S DANCE」、この蒸し熱さ、これが60年代後半の雰囲気なんでしょうか。
一転して2曲目はカル・マッセイ作曲、辛口バラッドの「TOYLAND」です。
元に戻り(笑)、時代の息吹が感じされるような熱風吹き付ける熱い「BOO ANN'S GRAND」は、ウディの作品ですね。
ボサ・ノバ風ビートに乗せた哀愁漂う「SWEET LOVE OF MINE」はソロ後半、ウディの歯止めの利かない凄まじいブローが聴き所です。
そういえばこの曲、『Cornbread / Lee Morgan(BST-84222)』に収録されたリー・モーガンの名曲「Ceora」にも通じるものがありますね。
テーマ部でリズムが目まぐるしく変わる「FLOOGEH」は、比較的オーソドックスなソロをとるマクリーンに吃驚(笑)。
続くウディも余裕たっぷり、快調に飛ばします。
ラストは、カル・マッセイ作曲「MESSAGE FROM TRANE」です。あ、カル・マッセイの曲は、リー・モーガンがよく演奏していましたね。
これ、真面目に聴いてみると(笑)何となく曲調、「Giant Steps」に似ていますね。
・・・こんな時代の熱気を孕んだ熱い作品、体調万全な時にしか聴けないなあ(笑)。
TOCJ-7070 デモンズ・ダンス / ジャッキー・マクリーン
●DEMON'S DANCE / JACKIE McLEAN Blue Note BST-84345
01. DEMON'S DANCE (Jackie McLean) 7:06
02. TOYLAND (C.Massey) 5:21
03. BOO ANN'S GRAND (Woody Shaw) 6:55
04. SWEET LOVE OF MINE (Woody Shaw) 6:01
05. FLOOGEH (Jackie McLean) 5:18
06. MESSAGE FROM TRANE (C.Massey) 5:29
Woody Shaw (tp, flh) Jackie McLean (as) Lamont Johnson (p) Scott Holt (b) Jack DeJohnette (ds)
Recorded on December 22, 1967 at Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, NJ.
コメント
_ garjyu ― 2008/01/07 20:50
_ えりっく$Φ ― 2008/01/08 01:18
私はこのアルバム・ジャケット…好きです。(変態かも)
演奏については、この時期の「マクリーン」の演奏全般がフェイバリットな物で、そちらも結構気に入っています。
近い内に、これも紹介したいなぁって思っています。
_ 加持顕 ― 2008/01/08 06:56
このCDはジャケットを見ない(笑)で、「SWEET LOVE OF MINE」あたりから聴き流すのがよろしいかと・・・・。
デジタルオーディオ装置があれば、ジャケット見なくても聴けますから(私は持ってませんが)。
_ 加持顕 ― 2008/01/08 07:03
このジャケットの作者は、確かマイルスの『ビッチェズ・ブリュー』のイラストも担当していたような記憶がありますが、いかがでしょう?
マクリーン、この時期といえば「'Bout Soul(BST-8284)」というアルバムは中古LPで買って、面白くなかったんで(スイマセン)放出してまいました。
最後に『アルバムご紹介』、期待しております。
※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。
※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。
トラックバック
このエントリのトラックバックURL: http://kajiakira.asablo.jp/blog/2008/01/07/2548890/tb
※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。
これ買ったのですが、あまりのオドロオドロシイジャケットに、なかなかCDトレイにのせられないでいます。1回は聴いたと思いますが、まだ感想を書けるほどではありません。
加持さんの言われるとおり、体調万全のときに、聞かせていただきます。