新・ブルーノートRVGコレクション第2回より-ダイヤル・S・フォー・ソニー+1/ソニー・クラーク2007/07/27 20:07

●TOCJ-7013 ダイヤル・S・フォー・ソニー+1/ソニー・クラーク


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 この参加メンバーを一目見て「あっ」と思われる方は、相当なブルノート・マニアだと思います。
 えーっとメンバーのうち3人は、当時のホレス・シルバー(Horace Silver)クインテットのメンバーです。

 実はオーナーのアルフレッド・ライオン(Alfred Lion)、ツアーで忙しくなってきたホレス・シルバーの替わりに、ソニー・クラークをブルーノートのハウス・ピアニストとして迎えた、と聞いた事があります。
 おかげでホレスは、ツアーに出かけることが出来るようになり、人気もうなぎ上りになっていった訳で・・・。

 ホレス同様、アルフレッドに可愛がられていたソニー・クラークですが、残念な事に麻薬常用癖があり、ニュー・ヨークの酒場で仕事をするために必要な「キャバレー・カード」を取得出来ずにいた様です。
 つまり才能はあっても、ライブの場で一般のジャズファンにアピールする事が出来なかったようで・・・それではレコードも売れないですよね。

 日本では今も売れ続けている「Cool Struttin'(BN1588)」「Sonny Clark Trio(BN1579)」などは、当時のアメリカのジャズ・ファンは知らなくて当たり前の状況だった訳です。


 そんな不遇なソニー・クラークを、少しでも元気付けようとしたのでしょうか?アルフレッドは、彼の誕生日に「初リーダー録音」という、この上も無いプレゼントを準備しました。
 ソニー自身も、オリジナルを4曲(残り2曲はスタンダード)を用意して記念すべき録音に臨みます。


 録音当日のルディ・ヴァン・ゲルダー・スタジオには、バースディ・ケーキも用意されていたでしょう、多分。とにかく初リーダー作とは思えないほどリラックス・ムード満点の仕上がりです。


●Dial S For Sonny + 1 / Sonny Clark BN1570 [TOCJ-7013]

01. Dial S For Sonny (Sonny Clark)
02. Bootin' It (Sonny Clark) -stereo take
03. It Could Happen To You

04. Sonny's Mood (Sonny Clark)
05. Shoutin' On A Riff (Sonny Clark)
06. Love Walked In

07. Bootin' It (Sonny Clark) - mono take

Art Farmer (tp -omit 6) Curtis Fuller (tb -omit 6) Hank Mobley (ts -omit 6)
Sonny Clark (p) Wilbur Ware (b) Louis Hayes (ds)
Recorded on July 21, 1957 in N.J.


 なお今回は、以前アメリカの「コニサー(マニア向け)・CDシリーズ」で再発されたと同様に、ステレオ・マスターを使用しているそうです。


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