ルーさん!-Sunny Side Up / Lou Donaldson [Blue Note BLP 4036]2007/04/03 05:50

Sunny Side Up - Lou Donaldson

 LP時代に「ジャケット買い」した1枚です。なお写真は米盤(connoisseur cd series)のものです。

 上部に「UP」のロゴをはみ出すほど大きくあしらったジャケットは、デザイナーのリード・マイルス(Reid Miles)の手によるものです。
 もう1枚、番号続きの「Us Three / H.Parlan (BN4037)」だと、数字を大きく散りばめていたりしますね。
 「これでどうだ!」とばかりに大胆に「UP」のロゴだけデザインするとは・・・脱帽です。


 アルバムでは、主役の「ルーさん」はいつも通り明るく、アップテンポの「The Man I Love」「It's You or No One」などでご機嫌な演奏を聴かせてくれます。

 また、脇役達の活躍も見逃せません。

 ホレス・パーラン(p)はこの日の演奏を気に入られ、2回目のセッションの翌日、リーダーアルバム「Movin' & Groovin' (BN4028)」を録音します。
 多分リハーサルの時でしょう、ブルース・フィーリングいっぱいのプレイを聴いたA.ライオンが、こんな風に言ったのでしょうかねー(想像です)?

 「君(パーランのこと)、予定は空いているかい?トリオのメンバーで(このセッションの)翌日に録音したいのだけど・・・どうかな?」


 「朝日のようにさわやかに(Softly ~)」では、ビル・ハードマン(tp)のしみじみとしたミュート・プレイが心に残ります。
 


●Sunny Side Up / Lou Donaldson Blue Note BLP 4036

01. Blues For J.P. (H.Parlan) *2
02. The Man I Love (Gershwin) *2
03. Politely (B.Hardman) *1
04. It's You or No One (Styne/Cahn) *2
05. The Truth (L.Donaldson) *2
06. Goose Geese (L.Donaldson) *1
07. Softly, As in a Morning Sunrise (Romberg/Hammerstein)

bonus track(CD 32095-2 only)
08. Way Down Upon The Swanee River (Foster)

*1 Bill Hardman (tp) Lou Donaldson (as) Horace Parlan (p) Sam Jones (b) Al Harewood (ds)
Recorded on February 5, 1960 at VGS, Englewood Cliffs, NJ

*2 Bill Hardman (tp) Lou Donaldson (as) Horace Parlan (p) Laymon Jackson (b) Al Harewood (ds)
Recorded on February 28, 1960 at VGS, Englewood Cliffs, NJ



●おまけ●
 「Movin' & Groovin' (BN4028)」が、H.パーランのアルバムでは珍しくスタンダード中心なのは、突然録音が決まった為だからでしょうね。
 勢いに乗ったパーランは、続く2枚目「Us Three / H.Parlan (BN4037)」でも素晴らしい演奏を聴かせます。
 タイトル曲「Us Three」の爆走感を体験してみて下さい!



Snny Side Up(紙ジャケ) Movin' & ・・ Us Three